深まる秋に堪能!「海のごちそうウィーク」でも注目を集めた各地の新名物をご紹介
地元の海の幸を使った“新名物”誕生。おいしく食べるだけでなく海の問題解決にも一役!
2021.11.04
みなさん今年も食欲の秋、味覚の秋を堪能されていますか?
脂が乗った秋の魚、旬の海の幸を、いまこそ存分に楽しみたいですね。
秋においしい海の幸を楽しもうと、先月全国で開催した「海のごちそうウィーク」では、各地でさまざまなイベントやキャンペーンが行われました。
例えば東京でのイベント「海のごちそうフェスティバル」では、トークショーなどのステージプログラムのほか、全国各地の海の特産物を集めた販売会や、キッチンカーで未利用魚などを使った絶品シーフードメニューの提供など、来場者に大好評でした!
そして他の地域でも、地元の海の課題を逆手にとって開発したという“新名物”を使ったキャンペーンを開催!海の幸のおいしさを味わうとともに、地域の食文化や海の課題にも触れるウィークになりました。
それにしても。
ここで気になってくるのは、各地で新たに誕生したという新名物の数々。
今回は「海のごちそうウィーク」でも注目を集めた、いつか味わってみたい各地の新たな海のごちそうをご紹介します。
ブリを北海道民に親しんでもらいたい!「函館ブリたれカツ」
函館の新名物になったのが「函館ブリたれカツ」。地球温暖化などの影響で近年、函館近海で漁獲量が急増したブリを、これまでブリを食べる文化がなかった函館市民に食べてもらおうと2020年10月に誕生したご当地グルメ。提供する飲食店も増え続け、各店オリジナルの創作たれでさまざまな味わいが楽しめます。
函館ブリたれカツ
実は鹿児島は深海魚がおいしい! 「かごしま美味深海」
海溝が多い鹿児島県ではエビ漁などで深海魚が一緒に水揚げされるそう。でもその多くが廃棄されてしまうとか。実はおいしい魚なのにもったいないと、そのおいしさを伝える「かごしま美味深海」プロジェクトが発足、各店で深海魚を使ったメニューが続々登場しています。新鮮な深海魚を食べられるのは地元の特権!いつか味わってみたいですね。
かごしま美味深海
未活用魚を出汁に新メニューと食文化を創作!「熱海千魚ベース」
「千の魚が獲れる」と言われる相模灘、熱海の魚のなかには、市場価格がつかず店頭に並ばない未活用魚がたくさん。この未活用魚を出汁に使った新しい食文化をつくろうと取り組んでいるのが「熱海千魚ベース」。ごちそうウィークでは提携店でお出汁かおる料理をさまざま提供したほか、現在も新レシピを開発中とのことなので今後が楽しみです。
熱海千魚ベース
鯛とタイアップ!?天然魚の宝庫、庄内浜の「鯛だし麺」
“麺大国”の山形県らしい新名物は、庄内浜の「鯛だし麺」です。天然魚の宝庫である庄内浜で近年失われつつあるのが、さまざまな魚をよりおいしく味わうための調理の工夫と食文化。改めて地元の海を見直そうと、まずは天然鯛とのタイアップを始めました。各店が天然鯛の出汁をたっぷり使った麺メニューを開発中です。
天然印 庄内浜テロワール
マグロだけじゃない!津軽の白身魚をもっと食べよう「大間アゲ魚っ子」
マグロで有名な大間ですが、近年は規制や不漁、魚離れなどで漁業も深刻化。そこで今まで注目されてこなかった津軽海峡の白身魚を、まずは子どもたちに食べてもらおうと「大間アゲ魚っ子」を開発しました。白身魚のミンチと海藻のフライで味付けやアレンジはアイデア次第!料理家・栗原心平さんのモデルレシピもおいしそう!
大間アゲ魚っ子
海の資源を大切にする心を伝える「射水シロエビ・くりーむ・コロッケ」
富山湾の宝石と呼ばれる希少なシロエビは、地元漁師たちが漁獲量を自主規制するなど資源を守る取り組みを続けてきたおかげで、近年は漁獲量が回復。射水の豊かな海を守ろうというやさしい気持ちから生まれたのが新名物「射水シロエビ・くりーむ・コロッケ」です。地元飲食店で提供されるほか冷凍商品も販売中です。
射水シロエビ・くりーむ・コロッケ
地元の魚を使った地元ならではの味を、みんなで作り育てる各地の取り組みは、今後も注目です!いつか現地を訪れた際には、ぜひ味わってみたいですね。