鳥取の海をイメージした青いスイーツ、「パティスリー・ボンヌ・ノノ」から期間限定発売
透き通ったきれいな海を守りたい。そんな思いを託したコラボスイーツを鳥取の推進パートナーとつくりました
2020.08.06
透き通る鮮やかなマリンブルーに映える白い波――。
地元の海の美しさを伝えようと、鳥取の推進パートナー「パティスリー・ボンヌ・ノノ」とのコラボで海色のスイーツ『メル・ブルー』が誕生しました。つるりと口溶けのよい、シトラスレモン風味の爽やかなゼリーです。
8月31日までの期間限定で店頭販売されます。
鳥取の海の美しさを伝える鮮やかなスイーツ
商品化を手がけたのは、海と日本プロジェクト推進パートナーである鳥取市二階町の「パティスリー・ボンヌ・ノノ」。オーナーシェフの岸本典子さんは生まれも育ちも鳥取で、幼い頃から海は身近な存在だったそうです。
「車で15分も走れば海でした。鳥取の海は本当にきれいなんですよ。底まで見えるくらい透明感があって。子供の頃からよく出かけていましたね」
そんな愛着のある鳥取の海を表現することが今回の商品企画のテーマでしたが、思いのほか難しく、企画から完成までに要した時間は3ヶ月。コラボする海と日本プロジェクト鳥取事務局メンバーと何度も試食会を行い、意見を交わし、試行錯誤の末に完成しました。
「はじめはかき氷に使うシロップを試したのですが、どうも鳥取の海の色と合わなくて。フランス産のブルーシロップを使ってみたらイメージにピッタリだったんです」と、地元の海の透明感の再現にこだわった岸本さん。そして寒天の濃度を少しずつ変えて3層のグラデーションをつくり、気泡を加え、生クリームで白波も表現しました
「日本海の特徴は美しい白波にもあるんですよ」と、地元の海を紹介する岸本さんはいきいきとして嬉しそう。海の風景を小さなガラスカップのなかに収めた納得の仕上がりに、喜びもひとしおの様子です。
食に携わる仕事だからこそできることとは
実はフランス伝統菓子“ガレット”の国内コンテストで2度も部門優勝された実力を持つ岸本さんですが、ケーキショップを開いたのは3年前の2017年。以前は一般企業にお勤めでしたが、趣味が高じてお菓子づくりを本格的に学びたいと、お子さんたちが独立してから仕事を辞めて本気で挑戦したのだとか。「やりたいことが見つかって嬉しかったんだと思います」と振り返ります。
そして、ケーキショップのほかに料理教室とお菓子教室も主宰し、食に携わる仕事をされているからこそ環境問題は身近な課題だと考えているのだとか。SDGsを学ぶ研修に参加して海の生き物への悪影響を知り、何か自分にできることがないかと考え始めたそうです。
まず心がけたのは、フードロスの取り組みでした。食べ物で海を汚さないようにと、油の使い方と捨て方を工夫し、食品の廃棄量も減らしたそう。油分を控え、栄養価の高い種や皮、芯を摂取することは健康面でのメリットも大きいので、料理教室の生徒さんたちにも伝えているそうです。
一人ひとりの力で、きれいな海をいつまでもきれいなままに
そうした環境への取り組みを続けてこられた岸本さんだからこそ、「海と日本プロジェクトの活動は意義ある取り組みだと思います。皆さんがもっと海のことや環境問題を考えられたらいいなと思いますし、そうした思いをもった人が一人でも増えればと感じています」という思いで日々活動をされています。
今回のコラボスイーツについては、「海の色のスイーツを食べながら、海が見たいな、ずっとこういう海であってほしいなと皆さんにも思っていただけたら」と岸本さん。
きれいな海がいつまでもきれいなままであってほしい。そんな願いが込められたスイーツを、近くに立ち寄られた際にはぜひ味わってみてください。