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推進パートナーは愛媛の高校生たち。
飽くなき探究心でコラボ塩スイーツを開発&提供!

佐田岬半島の美しい海を知ってもらいたい! 高校生たちの手作り「みさこうCafe」がオープン。

2020.10.22

海コラム20-10-4原稿.docx

愛媛県の佐田岬半島をご存知でしょうか。
四国の最西端、九州方面へ向かって突き出た “日本一細長い半島”で、瀬戸内海と宇和海という2つの海に挟まれた地域です。
そんな独特な魅力を持つ佐田岬に「みさこうCafe」がオープンし、海と日本プロジェクトのコラボスイーツの提供がスタートしました。
実はこのカフェ、企画・運営をしているのは、海と日本プロジェクト推進パートナーである三崎高校の生徒の皆さんです。
商品開発から販売まですべて、地域の協力を得ながら高校生が自ら行なう「みさこうCafe」について、そして高校生たちの活躍ぶりについて、担当する河野雄太先生にお話を伺いました。

3ヶ月の試行錯誤の末、コラボ塩スイーツ2品が完成!

9月26日のオープン初日から大いに賑わった「みさこうCafe」ですが、これは高校の総合的な学習の時間のなかで、生徒たちが抱いた地域活性化への課題意識から生まれた企画でした。
「佐田岬半島の海の美しさを多くの人に知ってもらいたい」という思いからスタートした、地元の海の塩を使った塩スイーツの開発・販売プロジェクトです。
【高校生地域おこし】みさこうCafeオープン初日、無事終了!!
【高校生地域おこし】みさこうCafeオープン初日、無事終了!!

「もともと生徒たちにカフェをやりたい、という思いがあったんですが、やるなら他の地域にはないこと、ここでしかできないものをと考えていきました。そこから、佐田岬には綺麗な海がある、海を生かした商品を作ろう、だったら海の塩を使ったスイーツがいいんじゃないかと、決まっていったんです」

そこには、協力先になってくれた地元飲食店まりーな亭さんとの会話がヒントになったことも多々あったそうです。「おしゃれで、海塩を前面には出さずにほのかな塩気を感じさせる商品を…」とイメージを膨らませ、メニューを具体化し、「塩どらやき」と「フレンチトースト」の2品が完成しました。
「実際に生徒たちは海での塩作りからトライして、カフェオープンまでの3ヶ月、試行錯誤を繰り返していました。 “高校生カフェ”という枠を超えたプロのレベルを目指そうと、クオリティ向上のための努力を自発的に続けていったんです」と河野先生も嬉しそうです。
【三崎高校生徒による、地域創生プロジェクト始動!】地元の塩を使ったオリジナルスイーツを考案
【三崎高校生徒による、地域創生プロジェクト始動!】地元の塩を使ったオリジナルスイーツを考案

プロジェクトが生徒たちに大きな自信を与えてくれた

今回のプロジェクトについて河野先生は、「予想をはるかに超えて生徒たちの動きが良かったです。塩どら焼きなんて、味や生地の質を高めるために10回以上も作り直しをしていて。探求するという意味でキャリア形成に繋がったのではと思います」と称賛。
食材の調達も生徒たちが交渉に臨み、地元で有名な「Pain maison」のパンや大洲市「カトラッチャ珈琲焙煎所」で扱うホンジュラス産コーヒー豆の使用を実現させたのだとか。
それに商業科ではないのでお金を扱うのも初めて、接客をするのも初めてで、研修を受けてオープンに臨んだそうです。
「とても良いプログラムになりました。嬉しかったのは、生徒たちの自己肯定感が上がったこと。大きな自信をつけてくれたと思います」
そんな高校生たちは、発売直後からすでに次回開始へ向けて「見栄えを統一できるようにしたい」「もう少し海っぽい感じを出したい、BGMもゆったりした曲調にしたい」などの反省の声を上げているとのことで、その飽くなき探究心は大人顔負けです。

もうひとつ、このプロジェクトでは協力先として、佐田岬ツーリズム協会や佐田岬一風堂などの団体、高校のOBやOG、保護者の方々など、地元の大人が連携してくれている点も特徴的です。生徒数の減少による分校化の危機意識を共有しているため、地域が一丸となれるのは強みなのだなと感じます。
そして「今後は地域の人と協働しながら、自走していける仕組みを残したい」と河野先生。
具体的には売り上げを活動費に充てて、レギュラーメニューの他に、月替わりのスペシャルメニューを毎月提供して運営していく予定です。
営業は毎月第3土曜日、次回10月24日のスペシャルメニューも楽しみです。


【新規オープンカフェ・愛媛】9/26(土)塩スイーツカフェグランドオープン!

次はオンラインイベント!?地元の海を発信するプラン検討中

お話を伺った河野先生に、地元の海についてお尋ねしたところ、「毎朝、海を見ながら通勤しているんですが、めちゃくちゃ綺麗なんですよね!」と感嘆の声を上げていました。
出身は東温市で、教員になる前に携わった地域創生に関わる仕事の経験を生かして地域貢献できればと、三崎高校へ着任。着任して初めて、佐田岬半島の海を見たのだとか。
「これだけ綺麗な海があるんだからもっとアピールできるんじゃないかとつい考えてしまいます(笑)。それに、地形の影響で漂着ごみが多く集まってしまう場所でもあって、これは教材にもなります。以前も海プロとのコラボで海のごみになったブイ(浮標)をアートにするイベントを開催したのですが、今後は首都圏の子どもたちとオンラインで繋いでレクチャーするなど、いろいろと発信していければと考えています」と、尽きない思いを明かしてくれました。
河野先生
豊かな海は地域の資産。今後も高校生たちと地域の人々との協働で、地元の海を盛り上げていかれること、期待しています。