海と日本公式サイトの最新ニュースをウィジェットで埋込み

<iframe class="uminohi-widget official-newest" src=" https://uminohi.jp/widget/newest/" width="100%" height="800" frameborder="no" scrolling="no" allowtransparency="true"><a href="https://uminohi.jp">海と日本PROJECT【日本財団】</a></iframe><script src=" https://uminohi.jp/widget/assets/js/widget.js"></script>

大盛況! 推進パートナー・井口食品とコラボで九州最大級イベントへ食育ブース出展

井口食品監修のもと「海苔ができるまで」を解説。おいしい海苔をつくる海に子どもも大人も興味津々!

2022.09.29

大盛況! 推進パートナー・井口食品とコラボで九州最大級イベントへ食育ブース出展

全国各地で今年も推進パートナーの皆さんがさまざまな活動に取り組まれています。
今回ご紹介するのは、元海産物問屋で現在も海苔やふりかけなどたくさんの人気商品を製造販売する、福岡の井口食品。今年は海と日本プロジェクトinふくおかと連携して、九州最大規模のイベントにブースを出展、食育活動に取り組みました。

出展したイベントは、「HakataCCo 〜マタニティ&ファミリーフェスタ」。約7,000人の来場があるというこのイベントで、海プロブースでは「海苔ができるまで」をテーマに海の役割や大切さを子どもたちに紹介。人数制限等の感染予防対策を講じての実施でしたが、立ち見が出るほどの人気ぶりで、子どもはもちろん、大人たちの興味関心も引きつけていました。

そして、海の役割を知った子どもたちに描いてもらった「理想の海」の絵を、後日、商品パッケージやオリジナル紙袋のデザインに採用して店舗でもアピールを深めました。

「海苔のパッケージは地味になりがちなのですが、お子さんのイラストを起用したら明るいものになり、お店で注目を集めましたし、良い取り組みだと好評でした」という井口食品の清水康太さんにお話を伺いました。

2021年のオリジナル体験学習イベントでも海プロと連携

歴史と数々の人気商品をもつ井口食品の創業は1934年。前身は海産物問屋だったそうで、長く海に関わって商いをされてきた会社です。地元福岡の食材にこだわり、海苔やふりかけなどの海産物を中心に製造販売を行っています。

昨年は、海と日本プロジェクトinふくおかが実施したオリジナル体験学習イベント「玄海海守隊」にも協力いただき、福岡湾で大量発生していたアオサ問題を子どもたちと考え、対策案としてアオサふりかけをつくったりしました。

このときイベントへの協力依頼を即座に快諾いただいたのは、「福岡市の学校給食にも食品を提供しているのですが、子供たちに良いものを食べてもらいたいという思いを持っているものの、食育としての具体的な取り組みがまだ足りていなかったんです。このような企画に参加することで、一歩踏み込むことができました」と、海プロと同じ思いを抱いていたからこその判断だったそう。当時を振り返り、「どうしたら子どもたちにわかりやすく伝えられるのか苦労したと、担当した社員から聞いています」と教えてくれました。
2021年のオリジナル体験学習イベントでも海プロと連携

海の大切さを学んだ子どもたちが描いた「理想の海」の絵を商品パッケージに

一年前のそんな経験を活かして、今回はコンテンツの企画段階から一緒に動きはじめたそうです。「地元の豊かな海が海苔を育てている」と伝える動画を制作するために漁協に教育コンテンツの提供を交渉したり、イベント台本の監修を務めるなどして準備を進め、イベント当日を迎えました。

紙芝居風に仕立てた動画を上映しながら解説を加えていったのですが、真剣に聞き入っていたのは子どもたちだけでなく、大人たちからも同じように興味を寄せられ、注目の人気ブースになりました。
「参加者の様子から、海苔がつくられる過程に興味を持ってもらえたと実感できましたし、実際にお話できる機会もあったので嬉しかったです。ふだんは一般消費者の方と触れ合う機会は少ないので」と清水さん。
海の大切さを学んだ子どもたちが描いた「理想の海」の絵を商品パッケージに
併設したお絵描きコーナーでは、海の大切さを知った子どもたちに「未来にある理想の海」を描いてもらったのですが、魚図鑑を愛読書にしている子が参加してくれたり、大人顔負けの絵を描いてくれる子がいたり。小学生以下の小さな子どもたちが自由なイメージで、思い思いに描いた「理想の海」が約100点も集まりました。

今回のコラボ企画はイベントに参加して終わりではなく、子どもたちが描いてくれた海の絵から1作品を厳選して海苔のパッケージに採用、他作品もすべてショッパーバックにデザインして、店頭でもアピールが継続されました。

「海苔のパッケージは地味になりがちなのですが、お子さんのイラストを起用したら明るいものになり、お店でも注目を集めました。興味を持たれたお客様にパッケージについて説明させてもらうと、良い取り組みだと好評でした。売れ行きも思いのほか好調で、期間限定販売でしたが追加販売も検討中なんです」とのこと。今後の新展開もあるかもしれません。
海の大切さを学んだ子どもたちが描いた「理想の海」の絵を商品パッケージに

海の課題を意識した言葉が飛び交う!? 取り組みを通じて社内にも変化

昨年から海プロと密な連携が行われてきましたが、「ビジネスの上で今回の取り組みについて触れると、スーパーなどは元々こうした問題意識をもっていらっしゃるので理解いただけますし、社員たちの会話の中にも海の課題に関するワードが飛び交うようになって意識が深まったんだなと感じます」と、会社としても取り組みへの手応えも感じていらっしゃる様子です。

「我々は九州の食材を使って、おいしいもの、体によいものをと作り続けてきまして、今後は全国へとも考えています。ただ、日本は魚介類に恵まれていて加工文化もありますが、これを維持していくことも大きな課題なんだなと思いました。
現在、一部の社員は漁船に乗せてもらって勉強する機会を設けているのですが、今後は他の社員たちにも広げていければと働きかけているところなんです」と、海と共存してきた企業らしく海にまっすぐ向き合い、活動をさらに深化させていく意気込みのようです。

地元に愛されてきた企業だからこそ、福岡の美味しい海の味わいとともに、海の豊かさや大切さも、地元の人々に伝え続けてもらえたらと願わずにいられません。
海の課題を意識した言葉が飛び交う!? 取り組みを通じて社内にも変化