興味も夢もさまざまな海のキッズサポーターたちが大活躍!
尽きない海への興味や思いを発信! 全国で活躍する海のキッズサポーターたちをご紹介します
2022.12.22
もうすぐクリスマス。そして、今年もあとわずかですね。
振り返ってみると、子どもたちの活躍が目立った一年だったように思います。
海と日本プロジェクトの「海のキッズサポーター」制度には、全国から好奇心旺盛でチャレンジングな小学生、中学生にたくさん応募いただいたおかげで、2022 年度の認定者数は213名に増えました。
海が好き。生き物が好き。釣りが好き。将来は「水族館で働きたい」「海洋学者になりたい」など、興味も夢もさまざまなキッズたちが、自分の興味を追求しながら海プロのイベントやワークショップなどに参加。新しい体験を通じて、さらに海への興味も理解も深めていきました。
2年目となった今年はキッズサポーター同士の交流も生まれているそうで、刺激しあいながら一緒に海のミライを考えてくれているようです。
今回は、全国で活躍する海のキッズサポーターたちをご紹介します。
海には課題がいっぱい! 海のことを楽しく学べるボードゲームを独自開発
海洋学者になるのが夢という岡山県の橋本拓磨くんは、海の環境問題やごみ問題が学べるボードゲームを開発したそうです。自陣の海エリアからごみをなくして魚を増やした人が勝ち、というゲームで、6ヶ月かけて完成させました。海の生き物へ興味を持ったことで、海にはいろんな問題があることも知り、「みんなに関心を持ってもらおう」との思いを込めて、いまもゲームの改良を重ねているそうです。
岡山:海の環境問題を学べる、ボードゲームを開発した橋本拓磨くん
小学生が魚の骨格標本を製作中! 将来は骨から生態を解明する海洋生物研究者に
愛知県の松本青鳥羽さんの興味の対象は、“骨格”なのだとか。人体模型への興味を皮切りに、魚好きが相まって、今では魚の骨格標本をつくり始めています。素材を魚市場で入手して、今年はシロザメ、シイラ、ウツボ、ホシザメ、タチオウと5体も製作。将来は「海洋生物の研究者になって、骨から分かる生態を調べたい」と揺るぎない夢を教えてくれました。
愛知:「人体模型がほしい・・」魚好き小学生がつくる標本
海に関心のない人にも興味を持ってもらえるようなイベントを企画したい!
自由研究を美術専門学校生と一緒に作品に仕立てる「海洋インフォグラフィックコンテスト」で、2022年の特別賞を受賞した埼玉県の三輪風乃衣さん。テーマにしたのはサンゴ問題でした。実はサンゴ礁の再生を目指すサンシャイン水族館のサンゴプロジェクトにも参加しています。地元の埼玉には海がありませんが、「海洋問題に関心のない人でも興味を持ってくれそうなイベントを企画したい」と今後の活動にも意欲的です。
東京:海のキッズサポーター サンシャイン水族館で「サンゴ」を学ぶ
鹿児島から琵琶湖へ。中学生キッズサポーターたちのエリアを超えた交流も
2021年の「海のキッズサポーター全国プレゼン大会」からキッズサポーター同士の交流も生まれています。
大会でキビナゴになりきって錦江湾の魅力をいきいきとプレゼンした鹿児島県の中村大胡さんは、前年にも海プロの「小さかなクンコンクール」グランプリを受賞した実力者。
一方、琵琶湖の魚博士こと黒川琉伊さんは、大会後に鈴木香里武さんと岩壁幼魚採取に挑戦したり、「はじめてのびわこの魚」という絵本を出版したりと幅広く活躍中です。
そんな水辺の生き物へ情熱を傾ける中学生二人が意気投合。大会翌年の夏休みに、一緒に琵琶湖の固有種調査をしたそう。刺激的な思い出深い体験になったようです。
鹿児島:鹿児島の中村くん 初めて琵琶湖へ!
黒川琉伊さん×中村大胡さん
2023年3月には、海マニア・海オタクな小学生を集めて「全国子ども熱源サミット」が開催されますが、今回ご紹介した3人の小学生キッズサポーター、橋本拓磨さん、松本青鳥羽さん、三輪風乃衣さんの出場も決まったそうです。