3学期も残りわずか。学生生活のなかには海に関連した学びもたくさん
海を学ぶ機会は学校や自治体の教育プログラムのなかにも。一年間を振り返ってご紹介します。
2023.02.16
3学期ももう後半。学生にとっては1年間の締めくくりの時期でもありますね。
これまでの学びを振り返って、新学期に向けた心の準備も整えていきたいもの。
学校や自治体の教育プログラムのなかには、海に関連する学びもたくさんあったようです。
海の問題や神秘を体験したり、調査したり、研究したり。
自分ごととして海を学べる機会がたくさんあるのは、海が身近な国だからこそでもあります。
今回は、海と日本プロジェクトの各地のニュースサイトでお伝えした情報のなかから、海に関連する教育・授業の様子をピックアップしてご紹介します。
畑から海洋ごみ問題を解決! 農業高校が脱プラ農業に挑戦
創立130周年を迎えた秋田県立大曲農業高校では、「漁業」ではなく「農業」を通じた海洋ごみ問題の解決に挑戦しました。海洋ごみの8割は陸から流出するもの。海の未来を変えようと、畑で使う従来のプラスチック製農具を生分解性素材に切り替えて、農作物の生育状況を観察しました。研究の集大成となった発表会では、農業関係者たちからも脱プラスチック農業への期待が寄せられました。1年間の取り組みに大きな手応えを感じた様子です!
秋田:大曲農業高校特番を見逃した方へ
大曲農業高校130周年記念特別番組「農業と海の未来を変える 僕たちの挑戦」①
商船学科5年生が島の子どもたちへ安全教室をプレゼント
船に乗る機会が多い離島の子どもたちにとって、海での安全は必ず知っておくべき身近な問題。広島の大崎上島では、国立広島商船高等専門学校の学生たちが、島での学生生活のお礼にと、小学校への出前授業を企画。海で身を守る方法など自分たちが学んできたことを、子どもたちに体験してもらったそう。卒業を前に、海での安全をしっかりと伝授しました。
広島:海の安全教室は離島の子には必須科目!
干満差日本一の有明海で月の引力を体感!?
宇宙分野での取り組みを推進している佐賀県では、JAXAと連携した教育プログラム「JAXAGA SCHOOL」がスタートしたそうです。授業の一環で、有明海は日本一の干満差があること、特に月の引力が関係していることを学び、実際に干潟に出て沢山の生き物に触れる体験もしたのだとか。宇宙教育が地元の海に誇りを抱くきっかけにもなったようで、今後の成長も楽しみです。
佐賀:有明海と宇宙教育
海と日本プロジェクトでも、ふだんから海をマニアックに探究している子どもたちが、これまでの研究や取り組みの成果を発表する「全国こども熱源サミット」を3月24日から3日間にわたって開催します。
どんな驚きの発表があるのか、いまから楽しみです!
残りわずかな今年度、そして進学・進級シーズンを迎えての新しい学校生活のなかでも、海のことをたくさん学んでもらえたらと願っています。