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廃棄処分から一転、新たな価値をつけて商品化! 海の資源をムダなく有効活用

漁の邪魔をしたり商品価値がなかったり…廃棄処分ではなく新たな視点で見直して商品化へ

2022.09.01

廃棄処分から一転、新たな価値をつけて商品化! 海の資源をムダなく有効活用

海の資源を大切にすることは、海の未来を守ること。
使えないから、邪魔だから、と廃棄されてきたものたちを、いかに無駄なく資源として有効活用していくか。全国各地の海でさまざまな取り組みが行われています。

地域の困りごと解消のため、廃棄の現場からの願いなど商品化のきっかけはそれぞれでも、それらの商品には、せっかくの海の資源をムダなく大切に使い切ろうという気持ちが詰まっています。
見かけた際にはぜひ、お手に取ってみてください。

ムダなく食べられて漁師も加工会社も嬉しいのは「もっと藻!」

肉厚ワカメが取れることで知られる三陸・石巻では、海藻の加工会社も多く、加工過程で廃棄されてしまう海藻も大量です。これを有効活用して商品化されたのが「もっと藻!」。カツオだし風味が効いていて、ご飯にかけても、パスタやうどんにトッピングしても美味だとか。今まで捨てられていたものを美味しくいただけるのは、得した気分も味わえますね。
ムダなく食べられて漁師も加工会社も嬉しいのは「もっと藻!」
海の恵みを余さず味わおう!

空港周辺の海の“邪魔モク”に新たな活路を!地元の味として広がっています

アカモクは、地域によっては食用とされ、近年では生活習慣病の予防に効果があるとも言われる海藻ですが、生命力が強く、漁業の現場では“邪魔モク”などと呼ばれてきました。
愛知県常滑市にある海上国際空港、中部国際空港セントレア周辺でも、開港以来、大量発生するアカモクが問題に。そこで空港会社が活路を模索し、地元漁協と協力して新たな加工食品が開発されました。現在は市内スーパーでの販売、飲食店での利用、また学校給食でも提供されるなど、しっかりと地元常滑の味として広がりを見せているそうです。
空港周辺の海の“邪魔モク”に新たな活路を!地元の味として広がっています
アカモクを名物にしよう!

注目を集めるユニークなフィッシュレザークラフトが誕生

独特なレザークラフトを製作されていたのは、富山県氷見市の野口朋寿さん。一見、牛皮製品と見紛う作品は全てフィッシュレザーを使用したもの。鮮魚店で廃棄される魚の皮を譲り受け、塩漬け、脱脂、漂白と時間をかけて加工して、製品に生まれ変わらせています。東京やニューヨークでも販売されるなど注目を集めているそうですが、海の資源を守る意識も広がってくれるといいですね。
注目を集めるユニークなフィッシュレザークラフトが誕生
全国から注目!フィッシュレザー

他にも海産資源の有効活用が全国で、さまざまなアイデアのもとで検討されているようです。
ユニークな製品開発、有益な利用方法などを、これからも注目していきたいと思います。