各地の「海と灯台のまち」からレポート!役割をアップデートして再び活躍しはじめる灯台に注目です。
「海と灯台ウィーク」だけじゃない!航路標識としての役割を残しつつ、海洋文化資産としての価値を深めていく「海と灯台プロジェクト」発足。
2020.11.26
大海原を背景に佇む白い灯台。
そんな光景が思い浮かぶ灯台ですが、今年は11月1日の「灯台記念日」から8日間を「海と灯台ウィーク」と題してキャンペーンを実施。海上保安庁との共催で、灯台の一般公開やライトアップ、記念グッズプレゼントなど、灯台に触れ合えるさまざまなイベントが各地で開催されました。
また「海と灯台ウィーク」のほかにも「海と灯台プロジェクト」が来年度から本格始動します。
これは航路標識としての役割を担いながらも、歴史や文化などさまざまな側面から研究し、地域の海洋文化資産として利活用していこうというプロジェクト。すでにいくつかのモデルエリアで準備が進んでいます。
今回は、いま改めて注目を集める「海と灯台のまち」の様子をお届けします。
寒立馬にも出会える本州最果ての尻屋崎灯台。ディープな魅力を発掘!
本州最果てと言われる青森県の「尻屋崎灯台」では、灯台の新たな利活用のための現地調査会が開かれました。灯台はなぜ白い?なぜ丸い?そんな素朴なクイズに始まり、尻屋崎灯台の特徴的なレンガ構造の理由や、灯台周辺エリアの地形や歴史、文化についても学んだそうです。そしてエリアに生息する「寒立馬」にも遭遇!さらにディープなスポットへも分け入ります。奥深い灯台のまちの魅力が垣間見えるレポートです。
【ディープスポットの宝庫!】日本一の灯台「尻屋崎灯台」の「新たな可能性」を探しに行こう!
神話の国の2つの灯台を結ぶ海の絶景ロード。海道名も募集中!
県内の2つの灯台を結ぶ絶景ルートを紹介しているのは、神話の国、島根県です。
東の日の出スポット美保関灯台から、ジオパーク中海を経て、宍道湖を通り、西の夕日スポット日御碕灯台まで、動画でその魅力を紹介しています。途中、おすすめの立ち寄りスポットもたくさん。ドライブやサイクリングなどの新しい観光コースとして、海道名も募集中です。
【海と灯台プロジェクト】しまねの灯台を繋ぐ「海道」を紹介!
真っ暗な海を照らす灯台の明かりも観察。子どもたちが灯台守を体験!
長崎県の伊王島では、子どもたちが灯台守を経験するというユニークな体験学習が行われました。特別に昼間点灯してもらって海から灯台を、灯台から海を交互に観察したり、夜にも灯台の明かりが照らす真っ暗な海を観察。満点の星のもとでテントに宿泊しました。貴重な体験をした子どもたちから、たくさんの感想とアイデアが発表され、後日あらためて長崎市長に届けられるそうです。
伊王島灯台キャンプ きみも灯台守になろう‼
海とともに生きた人々の思いを受け止めた灯台の静かな佇まいに、悠久のロマンを感じます。
航路標識としての役割にプラスして、地域の海洋文化資産として輝きを増し続ける灯台に、これからも注目です!