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後世に伝えたい!隠岐の島の海の郷土料理【動画紹介】

美味しい海の幸を届けてくれる海。隠岐の島では脈々と受け継がれてきた地元民に愛される郷土料理がたくさんあります。その郷土料理が、今危機に瀕していることをご存知ですか?

2018.07.13

世界各地にある郷土料理。その土地ごとに名産品などを、美味しく食べるために受け継がれています。近年は地球の環境が変わり、後世に伝えていくために問題を抱える郷土料理も。
今回はそんな、隠岐の島の海の幸を使った郷土料理の紹介です。

ぼんべめし | 海と日本PROJECT in しまね

※動画は昨年のものです。

隠岐の島町の郷土料理「ぼんべめし」。
“ぼんべ”とは、カサ貝の一種。そのぼんべをニナ貝やさざえ、地元で採れた野菜などと煮て、ご飯と混ぜ合わせたら“ぼんべめし”のできあがり。具からでる出汁が何とも言えない味わいと香りを生むそうです。
その美味しさが好評で、フェリー客のお弁当として提供されています。
しかし、近年隠岐の島では漂着ゴミ、漂流ゴミの増加が問題となっていて、定期的な海岸清掃も行われていますが、ゴミが減ることがないのが現状。
海の持つ魅力、美味しい郷土料理のための「ぼんべ」を守り、海からの恩恵と笑顔を子どもたちに受け継いで行くことを、地域の人々は願っています。

寒シマメの漬け丼 | 海と日本PROJECT in しまね

※動画は昨年のものです。

「寒シマメの漬け丼」は隠岐の島の漁師メシとして、地元の人々に愛されてきました。
「寒シマメ」は、冬の一番美味しい時期の“スルメイカ”の隠岐の島での呼び名です。極上の寒シマメを醤油に漬けこんだ漬け丼は、観光客にも人気。
隠岐の島では、特殊な冷凍保存技術「CAS」で寒シマメが一年中楽しめるようになりました。
しかしここ数年、地球温暖化による海水温の上昇で、全国的にいか、特にスルメイカの漁獲量が減少しています。
今はCASで保存されている寒シマメですが、その在庫が切れてしまうことが生産者の心配の種。
郷土料理の寒シマメの漬け丼を後世に伝えるために、私たちひとりひとりが、海を知り、考え、行動することが必要になっています。

●まとめ
漂着ゴミや地球温暖化など、地域住民だけではすぐに解決できない問題のある海。
その海辺で今まで受け継がれてきた郷土料理は、ずっと守っていきたいですね。
その第一歩として、まず海を知ることからはじめてみませんか?