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寄せられた海の絵をパッケージに!推進パートナー信玄食品の「煮貝」で山梨の食文化を発信

長く推進パートナーとして活動を共にしてきた信玄食品と、2022年も新たなコラボを展開中!

2022.08.04

寄せられた海の絵をパッケージに!推進パートナー信玄食品の「煮貝」で山梨の食文化を発信

突然ですが、山梨の郷土食、煮貝を皆さんはご存知ですか?
海なし県の山梨で、なぜ海の幸が郷土食になっているの?という疑問は、初めて煮貝を知った人からよく寄せられる質問だそうです。

現在、この山梨名物「あわび煮貝」を製造販売する信玄食品では、海と日本プロジェクトin山梨が行うSNSキャンペーン「#みんなの海の絵プロジェクト」とのコラボ企画でつくったオリジナルパッケージ商品を販売中です。

キャンペーンは皆さんから「海にまつわる絵」を募集し、「あわび煮貝」のパッケージにして発売するというもので、2022年初頭にスタートした企画です。商品が切り替わる1月、4月、7月、10月にそれぞれ20種類ほどの新パッケージを発売。7月末現在で、すでにおよそ60種類のコラボパッケージが商品化されました。

海と日本プロジェクト(海プロ)発足当初からの推進パートナーであり、これまでも子どもたちへの体験学習イベントなどにたびたび協力いただいてきた信玄食品との今回のコラボ企画。どのような思いからコラボに至ったのか、またどんな反響が寄せられているのかなど、プロジェクトを担当された内田広志さん、商品部の早川りかさん、営業部の佐野直也さんにお話を伺いました。

2020年の体験学習イベントが企画の発端に!自分で描いた商品パッケージが大好評

煮貝はかつて山を越えることすら困難な時代に、甲州人の憧れだった海の幸を味わうため、静岡の海からあわびを醤油漬けにして運んだもの。信州まで馬で運ぶ間にちょうどよく熟成された味が地域の伝統食になったのだとか。

そんな煮貝をつくり続けてきた信玄食品が、推進パートナーに登録されたのは海プロ発足まもない時期でした。
当時から子どもたちに煮貝を知ってもらおうと、地元小学校での食育授業にも注力されていて、思いを同じくする海プロに早い段階から賛同いただいたそうです。
それからは海プロ主催のイベントで工場見学をさせてもらうなど、さまざまな形で取り組みを共にしてきました。
2020年の体験学習イベントが企画の発端に!自分で描いた商品パッケージが大好評

そんななか、今回のSNSキャンペーン「みんなの海の絵プロジェクト」とのコラボは、2020年に実施した体験学習イベントを発端にして企画がスタート。
体験学習イベントで子どもたちに描いてもらった“地元の海の宣伝ポスター”を、せっかくならもっと有効に活用できないものかと、信玄食品へ相談をもちかけたところ、「自社商品のパッケージにしてみてはどうか」と提案いただいたのだそうです。
そうして20名の子どもたちの絵をラベルにした商品が完成し、本人からも親御さんからも、たいへん喜ばれました。

今回はそんな実績を踏まえて、広く一般から「海にまつわる絵」を募集するという内容にリニューアル。
パッケージの製作を担当する商品部の早川さんは、「2020年当時はパッケージに印刷するには線が細かったり色が薄かったりしたものもあったのですが、今回は事前アナウンスの効果か、皆さんのクオリティがあがってきて、見栄えもよくなったように感じます。海への憧れを表現した絵が描かれていたりするのも印象的でした。とてもいい企画だと思います」と話してくださいました。

また、絵が採用された方には「あわび煮貝」コラボパッケージがプレゼントされますが、商品が手元に届いた方々からお礼のメッセージなども届いているそうです。
「買いました、と写真をインスタに投稿してくださっている方もいらっしゃって。そうした反応がとても嬉しいです」と早川さん。ほかにも写真付きでDMを寄せてくださる方も多くいらっしゃるそうで、そうした反響に喜びを感じずにいられません。

みんなの海の絵
みんなの海の絵

山梨にも海に通じる文化があることを全国に伝えたい

今回の「#みんなの海の絵プロジェクト」には、自分で描いた絵、家族が描いた絵など、子どもから大人までたくさんの方々が応募してくださいました。
県内だけでなく全国各地から寄せられたことに驚きも感じつつ、「これまで県内の子どもたちに向けて活動をしてきましたが、もっと全国の方に煮貝を認知してもらいたい気持ちもあったので、ありがたい試みでした。山梨にも海に通じる文化があるということを伝えていきたいですね」と話すのは、海プロとのコラボ企画の運営を担当されてきた内田さん。
「これまでの海プロとの取り組みのなかで工場見学を行ったりしたのですが、工場で働く従業員たちも子どもたちと関わるなかで感動を共有したりして、モチベーションが上がっているように感じています」と、社内にもプラスの影響があった様子がうかがえました。

また煮貝は現在では高級食品というイメージがついているようで、地元でも食べたことがない子どもたちは多くいるそうです。
営業の佐野さんは「煮貝を大人世代だけでなく次世代へ繋ぐ橋渡しになるような企画に、これからもいろいろと挑戦したいと思いますし、商品自体も現代に沿ったものを作っていきたいと思っているところです」と明かしてくれました。

実はそんな創業から50年、煮貝を作り続けている信玄食品では現在、新商品の開発にも積極的です。
例えば、特許を取得したという“煮貝をつくる技術”を利用して、レンジで加熱するだけで食べられる“ほうとう”などの麺類や餅類を4年前から販売しています。ほうとうは汁も麺も入っていながら伸びることなく、常温保管ができるというレトルト食品で、この製造に煮貝づくりの技術が生かされているのだそうです。
ほかに煮貝自体も、あわびのほか牡蠣やつぶ貝、ムール貝などをセットにした商品はAmazonで年間1万セットの売れ行きを記録した人気商品に成長。
瓶詰めだけでなく、煮貝を個包装にした“おつまみ製品”をコンビニ等で販売するなど、新しいことに続々と挑戦中です。
煮貝
今回取り組んだ海プロとのコラボパッケージ商品も、甲州市塩山の本社と、甲府の岡島百貨店直営店で販売。たくさんの方々の海への思いが込められたパッケージに、ぜひ注目してみてください。
そして最後に、「煮貝は煮汁にも旨味が凝縮されているので、炊き込みご飯にしたり雑炊にして卵とじにしても美味しくいただけますよ」とハヤカワさんからアドバイスも。甲州人が憧れた海の幸、いつか味わってみなければ!という思いを強くしました。