海洋ごみをアートピースに生まれ変わらせる 島根町でBeach clean & Accessoryを開催
島根町でビーチクリーンと海洋ごみを使ったアクセサリーづくりをセットにした体験イベントを開催しました。小波海岸で海洋ごみの現状を実際に見て、海洋プラスチックごみを再利用し日常で使えるモノを創作、日々の行動を変えるきっかけづくりを目指しました。
2021.09.29
しまねLINKは、ビーチクリーンとかつて海洋ごみであったプラスチックを用いたアクセサリーづくりを通し、海洋ごみの新たな可能性を感じてもらうために、7月23日にBeach clean & Accessoryを開催いたしました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
イベント概要
ビーチクリーンを通し海洋ごみについて知ってもらい、それらが新しく生まれ変わる瞬間を参加者のみな さんと一緒に創りました。
日程
2021年7月23日
開催場所
小波海岸、松江市島根公民館
参加人数
19人
ビーチクリーンとアクセサリーづくりを通じて海洋ごみの新たな可能性を創りました
はじめに参加者のみなさんとご挨拶をし、「海の楽しい想い出」についてお話しました。その後、島根町の小波海岸でビーチクリーンを行い、海洋ごみの現状について実際に見ながらそれぞれが感じた気持ちを共有しました。アクセサリー・小物づくりでは、プラスチック海洋ごみと砂がすべて貝殻でできている小波海岸の貝殻を使い、海洋ごみがアートに生まれ変わる瞬間をみなさん自身の手で創っていただき、ヘアアクセサリーやストラップ、部屋のアクセントになる小物などたくさんの美しい作品が誕生しました。
海洋ごみはアートピース
「Beach clean & Accessory」 では3つのきっかけづくりを大切にしました。1つ目は、”海洋ごみの現状を知るきっかけづくり”です。海洋ごみは世界共通の問題であり地球で生きる全てのいきものにとって、現状を少しでも改善することが求められています。そのためにはまず現状を知ることが大切です。しかし、海とはあまり関わりのない地域で生活する方々や環境問題に関心のない方々には現状を伝えることが難しく、意識の格差が大きく開いている印象があります。そこで、アクセサリーという扉と海洋ごみという扉を結ぶことで、少しでも多くの方々に海洋ごみの現状について知ってもらうためのきっかけづくりを行いました。2つ目は、”海洋ごみの新たな可能性を感じてもらうきっかけづくり”です。この言葉は、海洋ごみをただのごみで終わらせるのではなくアートピースとして捉えることを表しています。例えば、海洋ごみで創ったアクセサリーを見て、「これは海洋ごみでできている!」とすぐに気づく方は少ないのではないでしょうか。ビーチクリーンを通し、拾ったものを自らの手で生まれ変わらせることでアートとしての可能性を感じてもらうきっかけづくりを行いました。3つ目は、”日常生活の中で海洋ごみのことをふと思い出すきっかけづくり”です。アクセサリーや小物として形に残るものを作ることで、イベントが終わった後も、日常生活の中でふと思い出し、ごみを減らすなどのちょっとした行動を変えるきっかけづくりを大切にしました。
また、「ビーチクリーンだけでなく、アクセサリー作りもあったので娘とその友達ととても楽しく夢中になって参加できました。」「海ごみをなくしつつ、海ごみをアートに活かす。メッセージ性があってとてもいいと思いました。」などという感想をいただき、海洋ごみを知りながら楽しんでいただける素敵なイベントとなりました。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:19人