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世界初!実測値に基づいたアマゾンマナティーCGを活用 オンラインでワークショップ【マナティーってどんな動物?】を開催しました!

絶滅危惧種マナティーの実測値に基づいたリアルなCGを開発し、教材として活用したオンラインワークショップを開催しました。海の生きものが抱える問題や保全対策、新しい発見についても紹介。子供から大人まで幅広い年齢層が参加され、生物保全への興味を喚起しました。

2022.01.11

一般社団法人マナティー研究所は、世界的な希少動物として保護されている海生ほ乳類マナティーについて、実測値に基づいたリアルなCGを開発しました。開発したCGを教材として活用し、2021年11月20日に、海の生きものの抱える問題や保全対策、新しい発見について紹介するワークショップを開催いたしました。参加者は子供から大人まで、幅広い年齢層となりました。

このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

実測値に基づいたリアルなマナティーのCGを開発したものを活用し、海の生きものの抱える問題や保全対策、新しい発見について紹介するワークショップを開催

日程
2021年11月20日(土)
開催場所
youtubeで配信
参加人数
76名

人間の近くで暮らす絶滅危惧種

海牛類のマナティーは、体が3メートル以上もある大きな海生ほ乳類です。植物を食べる草食性なので、暖かい、浅い水域で暮らしています。私たち人間のすぐそばで生きている彼らは、人間活動の影響を大きく受けてしまい、絶滅の危機に瀕しています。そのため、マナティーは希少動物保全の象徴的な存在となっています。

CGやARを活用して、見えないマナティーを知る

マナティーの暮らす場所は、ほとんどが濁った水質です。特に、アフリカやアマゾン地域のマナティーは、泥やタンニンなどの色素で濁った水の中に暮らしていて全く見えません。そのため、日本のように水族館がない地域では、マナティーを見ることができず、どんな動物なのか知る機会がありません。
生きものの保全のためには、まず対象の生きもののことを知ることが大切です。実物大のリアルなARを利用した環境教育を行うことで、水族館などの無い地域に暮らす人たちもマナティーを観察することができます。また、コロナ感染症対策として外出が制限されている今、自由に観察できるCGやARを使えば、自宅で生きものについて学ぶことができます。

参加者の声

参加者アンケートの結果、マナティーが絶滅危惧種だと知らなかった人もいて、このイベントを通して生物保全への興味を持ってくださった方もいました。海の環境問題については「前から関心を持っていた」と全員が回答していたことから、参加者の関心が高いことがわかりました。
今回紹介したARの使い方はHPでも紹介しています(https://www.manateelab.jp/cg)。イベント参加者には、Twitterのハッシュタグ企画『#まなcg』を紹介して、みなさんが撮影したマナティーAR写真の投稿を呼びかけています。

・ただマナティーが好きなだけの一般市民の私が、どのような研究が行われているのか知るのはとても貴重な機会でした。今後もぜひ続けていただきたいです。
・さまざまな理由からアフリカマナティーとアマゾンマナティーの研究が進んでないことを初めて知りました。他の生物でも同じだと思いますが、マナティーの保全と人間社会の発展が共存できるような方法を探っていくことが大切だと考えています。
・人間がやはり他の生物に気を配らないと環境破壊は続くと思います。
・マナティーのことを知らなかった子供たちに良い経験になりました。ありがとうございました。
・私は小学生の頃から海洋生物に興味があり、マナティーとジュゴンについてもその頃に図鑑などで知りました。マナティーについて知っている人が少ない現状があるので、楽しい教材やイベントでマナティーについて誰でも学べる機会はとても重要なことだと思います。


イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:76人