「今のところ、まだきれいです。」 ”ゴジラ対沖縄”連携「まちなかごみ拾い大作戦」を開催しました!
美らビーチクリーンプロジェクト実行委員会は、“ゴジラ対沖縄”を主催する(株)Little Monstersと連携し、4月30日に「まちなかごみ拾い大作戦」を開催しました。
2022.06.08
美らビーチクリーンプロジェクト実行委員会は、“ゴジラ対沖縄”を主催する(株)Little Monstersと連携し、4月30日に「まちなかごみ拾い大作戦」を開催しました。
このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。
開催概要
“ゴジラ対沖縄”は、1974年公開映画『ゴジラ対メカゴジラ』で舞台となった玉泉洞(おきなわワールド)、万座毛、中城城跡を中心に那覇市国際通りで展開するゴジラを体感できるイベントです。
多くの県民や観光客が訪れる国際通りは、飲食店や土産店が立ち並ぶ繁華街で、人の目につきにくい場所でのポイ捨て問題が課題となっています。”ゴジラ対沖縄”と連携し、国際通りの中心エリアである、てんぶす那覇周辺で「まちなかごみ拾い大作戦」を開催することで、より多くの人に参加を呼びかけました。
また、ごみが落ちていた公園に、このごみが海へ流れることを啓発する看板を設置し、清掃活動後のポイ捨てごみの状況の変化を観察しました。
日程
2022年4月30日(土)~2022年5月15日(日)
開催場所
那覇市てんぶす前広場
参加人数
70名
協力団体
(株)Little Monsters、那覇市、那覇市観光協会、沖縄銀行
短時間で多くのごみを回収
当日会場を訪れたのは、企業や団体からの参加者、そしてゴジラ対沖縄のイベントを楽しんでいたファンの方々70名です。ごみ拾い自体初めての体験という方や、子どもたちの参加も多く、慣れ親しんだ街中を、いつもと違う目線で歩きました。各々が国際通りを中心に練り歩き、3時間で集まったごみは23袋(45リットル)。「まちなかごみ拾い大作戦」では、参加者が集めたごみを自ら分別していきます。ラベルのはがしにくいペットボトルや、たばこの吸殻が入れられた空きビンなど、自分たちで処理をすることで新たな気づきを得ている様子でした。
どこになぜ捨てられ、どうしたら抑制できるのか。
「まちなかごみ拾い大作戦」では、1回限りの清掃に留まらない継続的な啓発を探る中で、那覇市観光協会様に相談し、国際通り近隣のごみの捨てられ方として、主に2つの特徴があることを知りました。
・飲食店帰りに、飲み足りずコンビニ周辺や公園で飲食しごみを放置。
・飲食店の周囲にある店舗用ごみ置き場の近くにごみを放置。
どちらも「ありそうだな」と思わず頷いてしまうもの。
そこで、こうした飲食店に囲まれた公園内に、ごみが捨てられた場所が海へと続いていることを表現し、ポイ捨てや置き忘れごみへの意識を促す「この先、海です」看板を設置しました。「まちなかごみ拾い大作戦」当日、設置候補場所の公園で拾われたごみは以下の通りです。
・もやすごみ・・・1袋
・缶 ・・・・・・2袋
・ペットボトル・・1袋
※25ℓごみ袋を使用。
わずか730㎡の公園内に落ちているごみの量に、参加者も「なぜこんなに捨てられるのか」と怒りとともに疑問を感じていました。
清掃活動と看板設置のあと、公園でのごみの量はどう変化するのか。美らビーチクリーンプロジェクトでは、看板設置後の1~2週間後の公園の様子を調査したところ、1週目の5/6、2週目の5/13の両日ともに、目立ったポイ捨てごみは見当たりませんでした。もちろん、この結果が即座に看板設置の成果とはなりません。思いつくだけでも、以下の要因が挙げられます。
・連休中に梅雨入りし、人通りが減少。
・「まちなかごみ拾い大作戦」できれいになったため(汚れた場所がさらに汚されやすくなる)。
・地域ボランティアが清掃したため(不定期清掃の可能性)。
いずれの可能性も反証するのは簡単ではありませんが、このような取り組みに、事後検証の観点を取り入れることは重要だと考えています。ポイ捨てを抑制することが可能な場合、その要因は複合的なものかもしれません。こうした積み重ねを活かして、今後の活動プランに反映させていきたいと思います。
参加者の声
男性「見えないところ、隙間などにたばこの吸殻が捨てられている」
男性「意外と(ごみ)ありますね!びっくりしました。」
女性「自分の家に捨てられたらどう思いますか?と意識ほしい」
小学生「ごみ拾い楽しかったけど、手が汚れちゃうから大変」
小学生「皆がちゃんとごみを持って帰ったら街はきれいになると思います!」
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:70人