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中学生5名参加で、かもめ島の海を知り尽くす2泊3日を体験!「海と日本PROJECT かもめ島マリンピング アドベンチャー・キャンプ」を開催しました!

一般社団法人北海道江差観光みらい機構は、2023年9月16日(土)~18日(月)の2泊3日、北海道江差町かもめ島にて、多角的な海洋教育アプローチの実施と提供を目的とした「海と日本PROJECT かもめ島マリンピング アドベンチャー・キャンプ」を開催いたしました。

2023.09.29

一般社団法人 北海道江差観光みらい機構は、2023年9月16日(土)~18日(月)の2泊3日、北海道江差町かもめ島にて、多角的な海洋教育アプローチの実施と提供を目的とした「海と日本PROJECT かもめ島マリンピング アドベンチャー・キャンプ」を開催いたしました。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

<DAY1:16日(土)>
■入島式
~2泊3日のプログラム構成や開催目的の説明と、簡単な英会話を実践しながら緊張を解きほぐすアイスブレイク「海の生き物カード当て」ゲームを実施。
■弓切り式火起し&炭起し
~海洋漂着物を利用して作られた3種のツールを使い、火起しに挑戦。
■地域の海の幸を味わう海鮮BBQディナー
~地域の海産品を利用して、オリジナルの味付けで楽しむ海鮮BBQディナー。
■焚き火イングリッシュ
~焚火を囲んで英語で自己紹介&「海の好きなところ」発表、焼きマシュマロ。
■鴎島灯台ミニシアター
~鴎島灯台へのプロジェクションで「航路標識の基礎知識」「海ノ民話のまちプロジェクト[折居婆さんと鰊]」「英語リスニング用教材」を上映。

<DAY2:17日(日)>
■漁業ミニ講座&漁船乗船体験
~市場の役割・漁業関係者の資源保全の取り組み・定置網漁法などのミニ講座と、漁船への乗船も体験。
■アイランド・トレック(生物マップ空白地帯探索)
~かもめ島マリンピングにて開発運用中の「かもめ島生き物MAP」の空白地帯である外洋側岩礁部にて、海洋生物の新規データ収集。
■アクティビティ体験(SUP・マリンホイール・シーグラスクラフト)
~SUPなどの海洋体験で「海のそなえ」を知り、ビーチコーミングで収集したシーグラス・メノウ・貝殻などを使用した工作体験も実施。
■秋鮭ミニ講座&鮭捌き体験
~解禁前の秋鮭をひと足早く観察、鮭捌きも体験。
■石狩鍋・ちゃんちゃん焼き調理&夕食
~日頃なじみの薄い調理方法で鮭を味わい、海の食の魅力を実感。

<DAY3:18日(月)>
■成果品「思い出パネル」作成
~3日間の思い出を島に残すための「思い出パネル」を、海洋漂着物でデコレーションしたフレームで作成し、写真をコメント入れ。
■離島式
~海についてのそれぞれの学びと、それによって得られた自己の成長について発表、参加者全員の団結と交流を誓い解散。

日程
2023年9月16日(土)15:00~18日(月)10:00
開催場所
北海道江差町かもめ島ほか
参加人数
中学生5名
協力団体
江差町教育委員会、檜山振興局、ひやま漁業協同組合、林水産、ままっち!、函館海上保安部、江差町

アウトドア宿泊と海洋体験をお届けする「かもめ島マリンピング」

かもめ島マリンピングは、鴎島灯台を中心とした江差町かもめ島一帯を拠点に「マリンピングテント宿泊(グランピング)」「灯台マリンピング宿泊(灯台敷地宿泊)」などのアウトドア宿泊と多様な海洋体験を一緒に楽しんでいただくためのロングラン・イベントで、2021年より実施しています。これまで多くの利用者の皆様に「かもめ島の海の絶景」「地域の海の魅力」「海を学べる海洋体験」をお届けしてきました。

そんな私たちが担うべき責任、「海を楽しむうえでの安全確保や知識の周知」「地域の海洋環境や海の民話などの普及」を若者に提供し、海への愛着と理解を深めてもらうため実施したのが当イベントです。

<DAY1>「海」をテーマにしたプログラムで、緊張を解きほぐし仲良しに!

当イベントでは地域のALT講師にも参加いただき、英会話要素をプラス。初対面の参加者がスムーズにキャンプ入りでき、緊張なく英語を使えるよう、オープニングには様々な工夫を凝らしました。自分の背中に貼られた「海の生き物カード」を英会話による質問から導き出し当てるアイスブレイクゲームや、海洋漂着物を利用して作られた弓切り式火起し器などによる火起し挑戦では、徐々に緊張がほぐれ中学生らしい元気な姿を見せてくれるようになりました。

<DAY1>オリジナル海鮮BBQで団結、灯台利活用で「航路標識」「海の民話」も学習

続く海鮮BBQディナーでは、用意された地域の海産品をオリジナル調味で楽しみながら、新たな海の食文化づくりに挑戦。特に優れていたのは「イカのバター焼き」「ツブ貝とイカゲソのアヒージョ」。来年度以降のBBQ提供メニューに取り入れられそうな良い味でした。ディナー後は鴎島灯台壁面へのプロジェクションで「航路標識ミニ講座」、「海ノ民話のまちプロジェクト[折居婆さんと鰊]」上映なども実施。楽しいキャンプの夜、新鮮な手法で海の知識を習得してもらいました。

海ノ民話のまちプロジェクト「折居婆さんと鰊」
https://uminominwa.jp/animation/4576/

<DAY2>旬の秋鮭を知ろう!早朝からの漁業ミニ講座&漁船乗船体験

前日夜更かしをし過ぎたため、眠い目をこすりながら始まった2日目。目を覚ますには散歩&風にあたるのが一番!ということで、早朝から市場に出向き漁船に乗船です。船上では、間もなく水揚げが解禁される「秋鮭漁定置網」の漁法説明と現地視察、「鮭の一生」や「中間育成」「トラウトサーモン養殖」など海洋資源保全の取り組みについてのミニ講座も実施。参加者は心地よい海風を受けながら、漁師さんとスタッフのお話に聞き入っていました。

<DAY2>MAP空白地帯を埋めよう!アイランド・トレックで海洋生物データ収集

2021年より、かもめ島マリンピングでは「かもめ島生物データベース化計画」の名のもと、島内で観察された動植物をデータベース化・MAP化しており、これまで100種以上をホームページ上で公開しています。ですが、過去のイベントは主に未就学児や小学生が参加対象であったため、立入りに一定のリスクが伴う外洋側岩礁部に空白地帯が存在していました。ライフジャケットとマリンシューズ・救命用具携行で完全装備した中学生たちが今回、この空白地帯を果敢に調査。浅瀬を乗り越え、岸壁を乗り越えて、釣りやガサガサで生物データ収集に励んでくれました。結果として、海藻や海浜植物、海洋生物合わせ20種以上の撮影データが集まり、種の同定後の公開に向け準備を進めています。

「かもめ島生物データベース化計画」
https://marineping.esashi.town/creaturemap/

<DAY2>日常の遊びで海を体感!アクティビティ体験

午後は、いまや町民スポーツとして定着しつつあるSUP(Stand Up Paddleboard)や水上大型バルーン[マリンホイール]を体験。ライフジャケットの有用性の説明や、海風・海流の強さと怖さの体感から、そなえの必要性を実践的に習得してもらうことができました。シーグラスクラフトでは、海の思い出を家族へのお土産にしてもらうためのアクセサリー作りに挑戦。シーグラスやメノウ・天然石などで思い思いの作品を作成していました。

<DAY2>秋鮭を捌き、石狩鍋とちゃんちゃん焼きで味わおう!

早朝の漁業ミニ講座と漁船乗船体験につながる締め括りはディナーで!地域の人にあまりなじみのない石狩鍋とちゃんちゃん焼きで秋鮭の異なる魅力に気付いてもらえないか、海産品離れをしている参加者の年代に興味を持ってもらえないかと、この調理体験を入れてみました。みんな疲れ切っていたものの、講師のご夫婦のお話を熱心に聞き、鮭捌き・調理に挑戦。多めに作った2品はあっという間になくなり、「食べ慣れているマスより美味い!」「三平汁よりこっちのほうが好きかも」「家でも作ってもらいたい!」とすこぶる好評なようで何よりでした。

<DAY3>島に海での3日間の記憶を残す、「思い出パネル」を作成

海でよく遊ぶ子もいれば、全く海に触れる機会がない子も参加してくれた今回のキャンプ。その楽しさが途切れることなく、また、いつでも島に来れば思い出せるよう、最終日は「思い出パネル」を作成しました。何よりうれしかったのは、どの子も海と日本プロジェクトとスタッフへの感謝を持って作成に挑んでくれたこと。お別れの際に頂いたそれぞれの挨拶には、名残惜しさと寂しさがある中にも、海での体験を通じてひと回り成長できたという達成感がありました。それぞれの町や学校の垣根を超え、今後も強い絆をもって、また海で会おうと誓いあい全行程が終了。海を介して人と人とがつながる2泊3日のアドベンチャー・キャンプ、かもめ島マリンピングのブランド・プロミスである「海との遭遇」を達成し、1名の離脱者もなく無事終えることができました。

参加した子ども・保護者からの声

・海の食について自分で考える機会なんてなかったけど、みんなで挑戦するとやっぱり美味い!
・SUP体験が念願だったので嬉しいです
・今まで見たことのない種類のイソギンチャクやフグ・イワガニなどを見れて良い経験になりました
・有料でもまた参加させてもらいたいです
・新しい友達ができたことが何よりの成果です
・参加しなければ、あまり海に興味を持たなかったかもしれないので、参加して良かったです
・海と日本プロジェクトとスタッフさんの愛情を感じました、ありがとう
・子どもが社会を知るための経験をさせられればと参加したが、楽しそうに帰ってきて何よりだった
・これを機に、もっと海に遊びに行く習慣がつけばと期待している

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:5人