2023年度のアクションも多彩に実施!海と日本プロジェクトの取り組みを一挙に振り返ります
ネットワークを活かした事業の広がりと、情熱と探究心いっぱいの若いパワーに今後も注目
2024.03.14
2023年度末となりましたが、今年度も日本財団 海と日本プロジェクトに心を寄せていただき、ありがとうございました。
振り返ると、助成プログラムなど2023年度の海体験イベントの実施数は6,752回、プロジェクトにはおよそ222万もの人々にご参加いただきました。また、活動に賛同いただいた推進パートナー登録数も、延べ1万2,500を超えました。
海洋環境の変化など海の課題が山積している現代ですが、2016年にスタートした日本財団海と日本プロジェクトでは、課題解決の糸口として海への関心を“ゼロ”から“イチ”へ引き上げる活動を続けてきました。
活動8年目となった2023年度は、これまでの経験や知見が生かされ、社会の枠組みを超えた連携や若者たちの成長やパワーを、より一層強く感じた一年でした。
9年目を迎える2024年度のスタートに向けて、今回はまず2023年度の取り組みを振り返ってご紹介していきます。
海の未来を次世代へ引き継ぐために、オールジャパンでアクションを起こす取り組みに、ぜひ皆さんもご参加ください。
プログラムの継続と進化。海の未来をともにつくる若者たちへ学習&研究の場を提供
小学生たちが海について学ぶ恒例の「オリジナル体験学習イベント」は、今年も全国各地で開催されました。学校で学べない貴重な体験が得られると人気ですが、地元の教育機関や学校との連携が図られるケースも増え、学習内容も進化しています。子どもたちの海への知的好奇心はイベント後も継続している様子です。
他に、年間を通じた研究プログラムにも多くの子どもたちが参加してくれました。
小学生が深海を研究する「深海研究スーパーキッズ育成プロジェクト」、中学生を対象にした「海洋研究3Dスーパーサイエンスプロジェクト」、また10代の若者たちの研究を支援する「マリンチャレンジプログラム」など、それぞれ1年間の研究成果を披露する発表会では、子どもたちの発想力や完成度に専門家も驚くばかり。
コンテスト形式の「海洋インフォグラフィックコンテスト」、「うみぽす甲子園」、「LOCAL FISH CAN グランプリ」などの大会も2023年度は継続して開催。
これから海の未来をともにつくっていく若者たちの情熱を、今後もサポートしていきたいと思います。
進化する2023年の海プロオリジナル体験学習イベントを振り返り!
海と日本プロジェクトの各種学習プロジェクト、2023年度卒業シーズン到来
活動の柱の一つ、大きな盛り上がりを見せた海洋ごみ対策プロジェクトCHANGE FOR THE BLUE
全国一斉ごみ拾いキャンペーン「海ごみゼロウィーク」の実施など、今年度もCHANGE FOR THE BLUEの活動は全国でさらなる広がりを見せました。各地各様のごみ拾いイベントが開催されたり、ご当地ゆかりのキャラクターとコラボした呼びかけに反響をいただいたりと大盛況。各地の海ごみゼロ活動が定着している様子です。
特に、ごみ拾い高校生日本一を競う「スポGOMI甲子園」とともに、大きな注目を集めたのが世界初開催となった「スポGOMIワールドカップ」。国内外の予選に参加した1,764チームのなかから勝ち残った21カ国の代表チームが決勝大会で競い、その一部始終をライブ映像で世界に発信。海外メディアからも注目を集めました。次回2025年度大会に向けて、2024年は国内予選がスタートします。ぜひ挑戦してみてください。
優勝はイギリス代表
活動強化キャンペーン「海のごちそうウィーク」「海と灯台ウィーク」も大盛況
文化や歴史など、海の多面的な魅力や課題を伝えるキャンペーン「海のごちそうウィーク」、「海と灯台ウィーク」も定着し、2023年は開催規模も拡大しました。
10月、“知れば知るほど海はおいしい”をテーマに食を通じて各地の海を知ってもらうキャンペーン「海のごちそうウィーク」期間中に東京で開催した「海のごちそうフェスティバル」には、2日間で2万5000人以上の来場者数を記録。全国各地から集まったキッチンカーの出店数も増え、仲間を増やしながら今後の活動準備を進めていることころです。
11月の「海と灯台ウィーク」では、各地の灯台を拠点にイベントを企画したり、東京で異業種の専門家らと灯台のユニークな利活用アイデアを語り合う「海と灯台サミット」を開催するなど、灯台の魅力と可能性に触れる体験機会を提供しました。
同時に2023年度は全国11の地域で、新たな灯台利活用モデルづくりのための調査検証のほか、実証イベントとして「灯台ナイトマーケット」や「ミッション型灯台キャンプ」、応募者から「現代版灯台守」を任命するなど、取り組みを一歩進めてきました。
今後はさらに「日本の灯台群を世界遺産にすること」を活動目標のひとつに掲げて、活動を加速させていく予定です。
来場者数過去最高25,000人超え!食を通じて海の課題を考える「海のごちそうフェスティバル2023」を開催しました!
日本の灯台群の世界遺産化を目指す発表も!灯台利活用に取り組む関係者らが集う「海と灯台プロジェクト2023 成果報告会」を開催しました
いかがだったでしょうか。
今回ご紹介した海と日本プロジェクトの取り組みは、まだほんの一部に過ぎません。2023年度はおよそ180の事業が全国で展開されました。
海の未来を次世代に引き継ぐために、助成事業者の皆さんが熱い志を持って取り組んできたアクションに、今後もぜひご注目ください。