楽しく学んで行動しよう!プログラミングでSDGs! 富士見市立水谷小学校で「プログラミングで海のSDGs!」出前授業を開催しました!
一般社団法人イエローピンプロジェクトは、埼玉県の富士見市立水谷小学校で「プログラミングで海のSDGs!」出前授業を開催。3~6年生を対象にSDGs目標14「海の豊かさを守ろう」をテーマに「Scratchでブルーカーボンチャレンジ!」を実施しました。
2024.03.15
一般社団法人イエローピンプロジェクトは、2024年2月13日(火)と20日(火)に、埼玉県富士見市立水谷小学校にて「プログラミングで海のSDGs! 」出前授業を開催いたしました。3~6年生の児童を対象に、プログラミングを通してSDGs目標14「海の豊かさを守ろう」をテーマにSTEAM学習として構成された「Scratchでブルーカーボンチャレンジ!」を実施しました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
開催概要
「プログラミングで海のSDGs! 」出前授業
日程
2024年2月13日(火)、2月20日(火) 各13:25~15:00
開催場所
埼玉県富士見市立水谷小学校
参加人数
3~6年生 75名
協力
リトルスタジオインク株式会社
「Scratch」を通して楽しく学ぶ海のSDGs
富士見市立水谷小学校では3〜6年生合同の総合学習の時間があります。その一環として、海のSDGs「Scratchでブルーカーボンチャレンジ!」に取り組んでいただきました。
1回目はオンライン上で講義を行いました。人間の社会活動により大気中に増加している二酸化炭素は、海にも溶け込んでいますが、その二酸化炭素は再び大気中に放出されてしまいますし、その量が増えすぎると、海水がアルカリ性から酸性へと傾いてしまう「海洋酸性化」がおこってしまいます。そこで、海に溶け込んだ二酸化炭素を固定化することが大切になります。
この固定化の役割りを果たすのが「ブルーカーボン」です。海洋に生息する海藻やアマモなどの海草は、光合成で二酸化炭素を吸収・貯留(固定)する役割を担っています。
アマモの大切さや海の現状、そしてどのような環境保全活動が行われているかを紹介し、地域の川(新河岸川)を大事にすることが海を守ることに繋がっていることを伝えました。
SDGs目標の達成について、世界はどんどん貧しくなっていると考える児童が多くいました。グラフを利用し、貧困率が随分下がっていることや、これから私達がどのように考えていくと良いかを話し、1回目の授業を終えました。
アマモを植えるゲームでブルーカーボンチャレンジ!
2回目は学校へ訪問し、Scratchを使ってゲーム作りのプログラミングに取り組んでいただきました。
海背景の画面に、アマモのキャラクターを植えるプログラムをしていきます。ゲームスタートを表示すると、二酸化炭素のキャラクターが画面の上から降ってきます。アマモが二酸化炭素を吸収すると得点になりますが、3回吸収するとアマモは小さくなり消えてしまうため、次はアマモを植えるためのロボットをプログラミングします。ロボットが操作できるようになるとゲームの完成です。この段階では難易度がやさしいと感じる児童もいるため、個人で設定できるようにプログラミングを教えていきました。ロボットが早く動きすぎたり、二酸化炭素がたくさん落ちてきたりするためゲームバランスの調整が大切になります。ゲーム画面の変化を楽しむ児童や、ハイスコアを目指して細かく調整をする児童など、近くの席同士での話し合いが活発になり、違う学年間でもとても楽しんでいる様子でした。
アマモと二酸化炭素の関係をプログラミングで感覚的に学び、1回目の講義の内容と合わせて、海の環境問題に関心が深まったようでした。
参加した児童からの声
・二酸化炭素が海に入っていることが分かった。(小3・女子)
・プログラミングと海をむすびつけるはっそうがおもしろいと思った。(小3・男子)
・海のことやアマモについて知ることもできたしスクラッチのこともよく知ることができた。(小5・女子)
・人間がこんなに環境を悪くしていることにおどろいた。(小5・男子)
・アマモを増やして魚を増やして、二酸化炭素を減らして環境を守らないといけないなと思った。(小5・男子)
・人間たちによって、この環境が変わっていくこともあるということを一番話したいです。(小6・女子)
・海の現状について、ゲームを通して、知ることができてたのしかったです。(小6・男子)
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:75人