「学ぼう!明石海峡航路の歴史クルージング」 実施日:9月6日(日)
2015.10.09
明石海峡の歴史や魅力を船に乗って歴史を学ぶクルーズ体験会が、9月6日クルージングが淡路ジェノバラインの船内で行われました。
このイベントは明石市と淡路市でつくる実行委員会により、次世代を担う子どもたちに海や船への好奇心を高めてもらおうとの趣旨で、日本財団の「海でつながるプロジェクト」の一環として開催し、地元の小学生と保護者ら約140人が参加されました。
第一便は岩屋港から出発、第二便は明石港から出発しました。
旅客船「まりーんふらわあ2」(102トン)に乗船し、明石海峡大橋周辺を約25分間クルージングしました。
淡路ジェノバラインの豊田副社長は、「今回のイベントは8月2日のまりん・あわじ就航式に引き続き、歴史を学ぼうということで開催しました。22日には新しい桟橋の竣工式が行われ、淡路市と明石市で今までできなかったことができるようになります」とあいさつ。
続いては、淡路市、明石市の各市長、副市長からあいさつがありました。
淡路市の門市長は、「淡路島は明石海峡大橋の開通で得たものは多いけど、失ったものも多く、明石海峡大橋は生活道路でありながら、自転車とバイクが通れないことが課題でもありました。まりん・あわじは、125ccのバイクと自転車を搭載することができるので、いよいよ本土と陸続きになります。淡路は海がすばらしいのが魅力なので楽しんでください」。
明石市の森本副市長は、「明石市にとって海は大変重要です。明石と淡路を結ぶ道路は、世界最長の吊り橋といったすばらしいロケーションですし、マリンスポーツ、海水浴と楽しめる場所でもあり、海産物のグルメも魅力です。今回のイベントは船の上から歴史を学ぶ、大変貴重な機会です。未来を担う子供たちが、海を考えていくきっかけになれば嬉しい」。
この日はあいにくの天候でしたが、参加者のみなさんは、船から眺めるダイナミックな海からの景色を楽しんでおり、明石海峡大橋の下をくぐると、あちこちから歓声が聞こえてきました。
また、淡路ジェノバライン岡野船長から「運行中に新造船『まりん・あわじ』とすれ違う場面がありますので、ぜひ楽しんでください」とのあいさつがあり、「まりん・あわじ」とすれ違うと、手を振りながら感動をかみしめている様子でした。
船内では、明石海峡の歴史や自然のついての説明があり、明治初期から現在までの航路の歴史としては、1871年に明石と淡路を結ぶ定期船の運航が始まったこと、1954年にフェリーの営業が始まったこと、明石海峡大橋の規模についても紹介。
地元の水産業であるタコ、イカナゴ漁、ノリの養殖など、海産物の説明などもあり、クイズ形式の出題になると、子供たちは元気いっぱいに答え、楽しんでいる様子でした。
地元に住んでいても、海にまつわる歴史や自然を学ぶ機会が少ないものですが、今回のイベントに参加することで子供たちはもちろん、保護者の皆さんもたいそう興味深く聞いておられ、海に親しみを持つ機会になったのではないでしょうか。
参加人数:約140人