『海から見る三陸地方の魅力発信!』電気推進旅客船“あまのかわ”で巡る山田湾クルーズに約1,500人が乗船
2015.10.09
一般社団法人 日本中小型造船工業会
日本財団の「海の日サポートプログラム」において実施しました『海から見る三陸地方の魅力発信!』電気推進旅客船“あまのかわ”で巡る山田湾クルーズを8月8日(土)から8月16日(日)までの9日間実施しました。
9日間のクルーズの安全を祈って
今回のクルーズは、三陸地域の子供たちが震災から4年間も海から離れた生活を余儀なくされており、再び海に親しむ機会を提供することにより、次代を担う子供たちの海に対する好奇心を喚起し、ふるさとの海の魅力を再認識してもらうことを目的に、国土交通省東北運輸局後援のもと、岩手県山田町が共催、山田町商工会や三陸やまだ漁業協同組合、船越湾漁業協同組合、株式会社ティエフシーの協力のもと実施したものです。
8月8日(土)9時20分から当会会長、山田町町長、地元代表として鈴木俊一衆議院議員出席のもと航海安全祈願祭を執り行い、地元の子供たちによる「大澤大神楽」に見送られて第一便が出航しました。
三陸の魅力はなんといっても「海」
8月8日(土)から8月16日(日)まで9日間で54便の乗船者は、地元山田町の子供たちはもとより、他県からお盆で里帰りした子供たち、地域の住民など合わせて1,523名に達しました。
三陸の魅力は、コバルトブルーの海と白い砂浜と岩肌、それと緑の島と陸地が織りなす彩り、これは、海に出て、海から見てこそです。
クルーズ船内では、(株)ティーエフシーの従業員が語り部となって、生まれ育ったふるさとの海の素晴らしさ、海から見る三陸の魅力を子供たちに伝えていただきました。
クルーズを終えて
山田湾に浮かぶ大島(別名オランダ島)には、かっては月に7,000人が海水浴に訪れていましたが、今は、連絡船が無く、桟橋も壊れたままとなっています。昔海水浴に来たことがある人は、子供を連れてもう一度泳いでみたいという声が多く聞かれました。
また、「震災後、海を近くで見る、感じるのは怖かったですが、友人に誘われて乗ってみました。やっぱり海はいいですね。」、「震災後、海に抵抗や怖さもありますが、今回のように船に乗って安全に海を見る機会を持ち、少しずつ受け入れられるように思いました。」というような感想が寄せられ、スタッフ一同「やって良かった。」という充実感に満たされました。
参加人数:1,500人