函館2020・海の宝と希望の光 ~海と日本PROJECT~
海の環境問題を伝えるパネルを函館市中央図書館に期間限定展示しました。展示内容は、北海道大学大学院水産科学研究院の教授らによる海洋プラスチックごみが海の生物へ与える影響の調査のほか、「海の宝アカデミックコンテスト」の過去受賞作などで、来館する子どもたちの関心を集めました。
2020.11.30
海の環境を汚し生態系にも影響を与えてしまう海洋プラスチック汚染問題について、函館市中央図書館でパネル展示を行いました。来館する中高生や子どもたちの関心を集め、海の未来について考えてもらうきっかけになりました。
海洋プラスチック汚染に関するパネルを展示し、「海」の環境問題について関心と興味を持ってもらい、同時に、「海の宝アカデミックコンテスト」のPR展示も行いました。
日程
2020年7月27日(月)~8月7日(金)
開催場所
函館市中央図書館 展示ホール
参加人数
270人
主催
北海道大学大学院水産科学研究院
海の環境問題を伝えるパネルに高い関心
7月1日からのレジ袋有料化により、プラスチックごみの問題が一層注目される中、函館市中央図書館で環境問題に関するパネル展示を開催しました。
ビニール袋やペットボトル、使い捨て容器などは便利なものとして使われています。一方で、ポイ捨てや適切な処理をされないことで河川や海に流れ込み、海洋プラスチックごみとなり、海の環境を汚染します。海の生態系にも影響を与えます。プラスチックは誤って体内に入っても消化されず、排泄ができない可能性もあり、それが生物の体を傷つけ、死に至らしめることもあります。食物連鎖の先に、海からの恵みをいただく動物や人間の体に取り込まれる危険性もはらんでいます。
今回のパネル展示では、北海道大学大学院水産科学研究院 綿貫豊教授によるプラスチックごみの海鳥への影響に関するパネルや同博士研究員 松田純佳さんによるクジラ・イルカの胃内容物調査に関するパネルをはじめ、「海の宝アカデミックコンテスト」のこれまでの入賞作品の中から、ウミガメやカキといった海洋生物への影響や漂流ごみ回収の地域住民との取り組みなど、環境問題をテーマとした作品の数々を展示しました。
来場者の中には「気になるテーマが目白押しで、端から端までしっかり読みました」「わかっているようであまりわかっていないことが多かったので勉強になった」「中高生の皆さんたちの目線や言葉なので、頭にすっと入ってきました」と感想を話す方々もいました。
お子さまや中学生・高校生も多く来館する市営図書館で開催されたこの展示を通して、多くの人が海を未来につなげるために何ができるのかを考える契機になったと思います。
<チラシ>
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています。
参加人数:270人