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2020 豊かな海を守ろう!ひょうごシーレンジャー! 〜海と日本PROJECT〜

兵庫県の小学5~6年生が「ひょうごシーレンジャー」を結成し、さまざまな座学や体験を通じて学びを深めました。小冊子をまとめたり、商品パッケージづくりに挑戦して、思いの伝え方についても学びました。

2021.05.07

兵庫県全域から小学5~6年生が集まり、「ひょうごシーレンジャー」を結成。技術センターや研究所で講義を受けたり、実習船に乗ったり、海苔工場を見学するなどの体験もしました。学んだことを小冊子にまとめて発表会を開き、商品パッケージづくりにも挑戦して、周囲に伝えることの大切さについても考えました。

瀬戸内海は水質改善が進んだ半面、魚介の栄養素となる窒素などの「栄養塩」が減り、“漁獲量の減少”や”海苔の色落ち”が頻発するなど、海の豊かさの問題について問われています。そんな危機的状況の中、兵庫県は2019年6月に全国で初めて、一定の窒素濃度を保つ海水の環境基準を設定しました。県民への理解を深めるため、「ひょうご豊かな海発信プロジェクト」や「全国豊かな海づくり大会」など積極的に取り組んでいます。
このような背景をもとに、「ひょうごシーレンジャー」では、魚の棚の町 明石市(海苔・タコの産地)を舞台として”豊かな海”を作るために、どんな取り組みを行っているのか、また、何をすることで”豊かな海”を実現できるのかを、体験・講義を通して子ども達が学ぶイベントを行いました。

日程
2020年10月31日(土)~2020年11月1日(日)、11月29日(日)

開催場所
明石市、淡路市

参加人数
24人(小学6年生9名、小学5年生15名)

主催
海と日本プロジェクトin ひょうご実行委員会

協力
兵庫県立人と自然の博物館、兵庫県水大気課、兵庫県水産課、兵庫県教育委員会、神戸市教育委員会、神戸大学 内海域環境教育研究センター、株式会社鍵庄、西明石ホテルキャッスルプラザ、兵庫県立農林水産技術総合センター水産技術センター、兵庫県漁業協同組合連合会、東二見漁業協同組合、株式会社ワールド・ワン

「豊かな海を守ろう!ひょうごシーレンジャー!」の結団式

(1)時期:2020年10月31日(土)
(2)場所:水産技術センター
(3)募集:兵庫県全域から小学5年生~6年生を24名募集
(4)募集条件:海や豊かな海について興味を持ち、学びたい小学5~6年生男女。原則全日程に参加ができる者

水産技術センターで豊かな海について講義を受けよう

(1)時期:2020年10月31日(土) 9:00~9:40
(2)場所:兵庫県明石市
(3)参加者:小学5~6年生 24名
(4)内容:「豊かな海」に関して全体的な理解をするための座学講義
 講師:兵庫県立農林水産技術総合センター 中桐栄氏

色落ちした海苔と色落ちしていない海苔について学ぼう

(1)時期:2020年10月31日(土) 10:10~10:50
(2)場所:兵庫県明石市
(3)参加者:小学5~6年生 24名
(4)内容:海の中の栄養塩がどう海苔と関係しているのかを意識して学ぶ。
  講師:兵庫のり研究所所長 川崎周作氏

兵庫のり研究所を映像で見学しよう!

(1)時期:2020年10月31日(土) 11:00~11:45
(2)場所:兵庫県明石市
(3)参加者:小学5~6年生 24名
(4)内容:明石海苔がどうやって生まれるのか、種付けを見学し学ぶ。のちに明石海苔のパッケージデザインを意識する。
 講師:兵庫のり研究所所長 川崎周作氏

神戸大学調査実習船「おのころ」で海を調査しよう!

(1)時期:2020年10月31日(土) 13:00~14:45
(2)場所:兵庫県明石市
(3)参加者:小学5~6年生 24名
(4)内容:豊かな海に欠かせない、プランクトンを採取し観察する。プランクトンがどう豊かな海に係わっているのかを意識する。
  講師:神戸大学 川井浩史氏

水産技術センターでベントスを観察しよう!

(1)時期:2020年10月31日(土) 14:45~16:30
(2)場所:兵庫県明石市
(3)参加者:小学5~6年生 24名
(4)内容:豊かな海に欠かせない、プランクトンを採取し観察する。プランクトンがどう豊かな海に係わっているのかを意識する。
 講師:兵庫県立大学 大平和弘氏

明石の海産物を食べてみよう!

(1)時期:2020年10月31日(土) 14:45~16:30
(2)場所:兵庫県明石市
(3)参加者:小学5~6年生 24名
(4)内容:食を通して豊かな海を学ぶ。今食べている料理は、豊かな海が失われた時、どうなるのか等を考えながら食べる

田ノ代海岸で豊かな海を感じよう!

(1)時期:2020年11月1日(日)9:00~11:00
(2)場所:淡路市
(3)参加者:小学5~6年生 24名
(4)内容:田ノ代海岸の生物多様性を意識しながら、どんな生物がいて、食物連鎖が起きているのかを意識しながら学ぶ
  講師:神戸大学 川井浩史氏

明石海苔で有名な鍵庄の海苔工場を見学しよう!

(1)時期:2020年11月1日(日) 13:00~14:00
(2)場所:兵庫県明石市
(3)参加者:小学5~6年生 24名
(4)内容:明石海苔がどのようにして製造され、家庭に届けられるまでになるのかを学び、後のオリジナルパッケージデザインを意識する。
 講師:株式会社鍵庄 入江真理氏

うみぽすワークショップ

(1)時期:2020年11月1日(日) 14:30~15:30
(2)場所:兵庫県明石市
(3)参加者:小学5~6年生 24名
(4)内容:うみぽすワークショップの説明を行いつつ、2日間の趣旨を理解させ、2日間で学んだ豊かな海を絵で表現できるようにする。ただ単に、海の生き物等の絵を寄せ集めるのではなく、それぞれ豊かな海を主軸としてテーマを持たせる。
  講師:海洋連盟 内田聡氏

豊かな海 小冊子の原本を作ろう!

(1)時期:2020年11月1日(日) 15:30~17:15
(2)場所:兵庫県明石市
(3)参加者:小学5~6年生 24名
(4)内容:この2日間の学びを自分達だけで終わらせるのではなく、人に伝えるという意識をして作成する
  講師:兵庫県立大学 大平和弘氏

豊かな海を守ろう宣言(発表会)

(1)時期:2020年11月29日(日) 10:15~11:05
(2)場所:兵庫県明石市
(3)参加者:小学5~6年生 24名
(4)内容:発表や冊子を通して、世の中に学びを広めるんだという意識を持たせる。

オリジナル商品お披露目会

(1)時期:2020年11月29日(日) 11:10~11:55
(2)場所:兵庫県明石市
(3)参加者:小学5~6年生 24名
(4)内容:自分達がデザインした商品を通して、世の中に学びが広がっていくイメージをもたせる

参加者の声
・「豊かな海」の大切さを知れて良かったです。タコについておどろきのひみつを知れてびっくりしたし、知れて良かったし、楽しかったです。クイズが全問正解できて、うれしかったです。ものすごくスタッフやかんごしさんがやさしくして下さってうれしかったし良かったです。
・あらためて、ふくしゅうしてみて、きれいな魚がけんこうな海ではなく、すごいにごった、みどりっぽい色がけんこうだということがおどろきました。プランクトンという言葉(生物)は知っていたけど、ベントスということは知らなかったので、参加して、よかったなと思いました。
・おどろいた事は、ユカリがふりかけのゆかりではなかった事などです。知って良かった事は、3日間で学んだ事全部です!!特に印象に残っているのは、夜ごはんです!!明石のいろいろな生き物を食べれて、すごくおいしかったし楽しかったです。
・海は家から見えていたけど、知らないことがたくさんあって、びっくりした。特に、実せんをしていることがとてもたのしかったし、忘れない思い出になりました。私は、来年中学生だから、中学生でも参加できるイベントがあったら、参加したいです。

メディア掲出
・2020年11月01日 神戸新聞 朝刊
・2020年11月30日 神戸新聞 朝刊

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています。

参加人数:24人