2020 Sea級グルメスタジアム in 山口 〜海と日本PROJECT〜
「長門の海~緑と海の共存の大切さ」をテーマに高校生が小学生への授業を行い、これからの海について考えました。 エサやり体験や水質検査を実施したり、食物連鎖装置やオリジナル商品のネーミングも考案。道の駅センザキッチンで販売活動も体験しました。
2021.04.23
山口県で「長門の海~緑と海の共存の大切さ」をテーマに高校生から小学生への授業が行われ、これからの海について考えました。オリジナル商品のネーミングを考え、販売活動も体験しました。
次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として開催。高校生が児童に地元の海現状を講義したうえで、海を汚さない養殖場のVTR視聴、フグの調理実演見学、アクアポニックスにてエサやり体験や養殖トラフグの試食を通してこれからの海を考えます。オリジナル商品には座学と体験で得た学びを生かし名前をつけて海マルシェやWEB販売します。
日程
2020年8月9日(日)~10月31日(土)
開催場所
山口県立大津緑洋高校、長門市中央公民館、さわやか海岸(山口県長門市)
参加人数
49人(大津緑洋高校生徒28人、深川小学校・向陽小学校21人)
主催
海洋キッズスクール実行委員会
協力
大津緑洋高校、深川小学校、向陽小学校、長州ながと水産株式会社、有限会社㐂楽、長門市中央公民館、道の駅 センザキッチン、テレビ山口株式会社
魚が住みにくくなっている海の現状や食物連鎖について学ぶ
・2020年8月9日(日)9:00~9:50
・大津緑洋高校 教室
高校生28名、小学生21名が参加し「長門の海~緑と海の共存の大切さ」をテーマに授業。
「海にまつわる思い出」「森と海にはどんな関係があるのか」を切り口に紙芝居形式で、高校生と小学生が意見交換。マイクロプラスチックや工場からの排水などの問題を取り上げながら、魚などが住みにくくなっている現状について理解を深めました。また、わかりやすくSDGsについても解説しました。その後、高校生が紙芝居を使いながら食物連鎖について解説。魚のフンを微生物が分解し、プランクトンの養分となり、魚のえさになるという流れについて説明しました。
体験を交えて地元の養殖場の仕組みなどを学習
・2020年8月9日(日)10:00~10:55
・大津緑洋高校 交流教室ならびに施設内
アクアポニックスを学習しエサやり体験や水質検査を実施、陸上養殖のVTRを視聴。
アクアポニックスは、養殖用の水槽と野菜栽培を掛け合わせた“食物連鎖装置”。児童たちは、きれいな水を循環させながら「ニジマス」が育ち、さらに植物が育つという流れを確認。高校生らは、水質検査で「水の一番の汚れはアンモニア。そのアンモニアが含まれていない水」と説明。
長門市北部、青海島にあるフグの養殖場を、事前に撮影・編集した動画を使いながら、養殖施設の担当者と高校生がフグの養殖について解説。フグの養殖は、「外海の水を333メートルのトンネルで養殖場に引き込み、きれいな水を内海に流すという日本でも珍しい養殖の仕組み」などと解説。また、養殖場から出る水に養分が含まれていることなどについて学びました。
お昼に地元の海の幸を味わった後、海岸探索へ
・2020年8月9日(日)11:10~11:50
・長門市中央公民館
・2020年8月9日(日)12:00~12:25
・さわやか海岸
昼食は、長門市でとれた魚を中心とした「海鮮丼」と、養殖フグの刺身。その後、フグの薄造りの実演を見学。包丁が2種類あること。フグの薄造りはいろいろな方法があることをなど学びました。
また、海岸で貝がら探しを楽しみました。貝がらだけでなく、実際に生きている貝も見つかり、児童たちは「何の貝?」など高校生に質問していました。
オリジナルコンフィや食物連鎖装置の商品名を考案。
・2020年8月9日(日)12:35~14:30
・大津緑洋高校 教室
「トラフグのコンフィ」「アクアポニックス」をネーミング。4つ班に分かれて、考案・協議した結果、「海の宝石フグ三昧」「バジル香るTTコンフィ」「ちょっとピリ辛何でも合う長トラコンフィ」「トラフグキングー」の4種類に決定。最終的には、高校生が協議し『長門のバジル香るトマト&とらふぐのコンフィ』に決定しました。
アクアポニックスのネーミングも考案。「 『フレンドリーサイクル ~ 未来につなぐ森海(しんかい)リレー ~』に決定しました。
道の駅センザキッチンでの販売活動にも挑戦
・2020年10月31日(土)11:00~13:30
・道の駅 センザキッチン
大津緑洋高校生徒18名、深川小学校4名が参加し、販売店と前を通ったお客さんに積極的な声掛け、チラシ配りから直接、商品の紹介。また、センザキッチンを中心にチラシを配布する人、商品を持って紹介する班に分かれて動いていました。
例年は、東京での販売で参加人数も限られていたが、今年は地元で開催することになり、のびのびと販売することができたと、教員の岩本先生は話していました。
参加者の声
【高校生】
・世界の環境を守っていくためには自分たちができることをひとつでもいいから達成していくことが大事だと思う。
【小学生】
・商品名を考える体験はなかなかできない事だと思うので、すごくおもしろかったです。そして、アクアポニックスはすごいなと思いました。これからあんな森と海が協力して、キレイになっていくという物が増えていったらいいなと思います。
・海はきれいにしないといけないと思いました。これからは、もっと海をきれいにしたいです。森と海について知れました。
メディア掲出
2020年08月09日(日)テレビ山口「tysニュース」
2020年08月09日(日)長門市ケーブルTV「ほっちゃNEWSイブニング」
2020年08月09日(日)長門市広報(Twitter)
2020年10月31日(土)テレビ山口「tysニュース」
配布資料(学習ノート)
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています。
参加人数:49人