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海の生きものを学んで、海をきれいにする!オンラインイベント「海牛祭り」を開催!

一般社団法人マナティー研究所は、さまざまな生物の研究者や専門家が講師となって情報発信するオンラインイベントを開催。オンラインイベントの翌日には、沖縄でビーチクリーンを開催しました。

2022.03.31

一般社団法人マナティー研究所は、世界的な希少動物として保全がすすめられている海牛類(マナティーやジュゴン)を始めとするさまざまな生物の研究者や専門家が講師となって情報発信するオンラインイベントを開催しました。そして、オンラインイベントの翌日には、沖縄でビーチクリーンを開催しました。

このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

開催概要
海牛類(マナティー、ジュゴン)をメインに、さまざまな生物の研究者や専門家が講師となって、生きものの生態や研究をわかりやすく紹介する、一般向けの科学イベントです。今回のイベントでは、海の環境問題や生物保全についても紹介しました。
日程
2022年3月12日(土)、3月13日(日)の2日間
開催場所
youtube配信、沖縄浦添市でのビーチクリーン開催
参加人数
129名

海の生きものの保全とは

今回のメインテーマとなっている海牛類のマナティーとジュゴンは、体が3メートル以上もある大きな海生ほ乳類です。植物を食べる草食性で、暖かい水域で暮らしています。私たちのすぐそばで生きている彼らは、人間活動の影響を大きく受けて、絶滅の危機に瀕しています。このイベントでは、彼らが抱えている問題と保全管理について紹介しました。例えば、アマゾンやアフリカ地域のマナティーの保全は、保護した個体の野生復帰や、混獲対策として漁業者への啓発活動が進められています。そして、タイのジュゴンについては、世界的にも珍しいボトムアップ型保全が実現していることを紹介しました。一方で、北海道のヒレアシ類(アザラシやオットセイなどの総称)は、漁網の中の魚を食べてしまったり、漁業の邪魔をしてしまったりと、漁業とヒレアシ類との軋轢が起きています。北海道のヒレアシ類は世界各地の繁殖場へと移動していて、その繁殖地で生まれる赤ちゃんの数が激減していることから、保護の対象となっています。動物を守って数を増やすだけでは解決できない、保全管理の難しい面についても紹介しました。

海生生物の研究者による座談会を実施

イベントでは、マナティー、ジュゴン、ウミガメの研究者3名による座談会を行いました。フィールド調査で感じた環境問題について話し合った際、ごみ処理場がないために川や海にプラスチックごみが廃棄されるしかない現状、ごみをポイ捨てすることが当たり前になっている現状など、日本とは全く異なる海外のできごとを話し合いました。また、私たち研究者が環境のためにどのような対策を行ったり、配慮をしたりしているかについての情報交換をしました。

沖縄でのビーチクリーンの実施

オンライン配信の翌日には、沖縄現地集合で、イベント参加者やボランティアのみなさんと一緒にビーチクリーンを行いました(協力:プロジェクトマナティ)。感染症対策として少人数での開催です。はじめてごみ拾いに参加するお子様もいて、小さなごみを選んで拾いました。ビーチクリーンの様子はインスタライブで配信し、当日来られないイベント参加者のみなさんにも見てもらえるようにしました。

参加者の声

・マナティーや他の海の生き物たちが、人間の捨てたごみのせいで苦しんでいるのを改めて知って、わたしも苦しくなりました。自分も環境にいいことを意識しようと思いました。
・専門家の方々のお話を伺えて、現地の体験のお話など、興味深かったです。
・身近な取り組みで、環境保全に貢献できることは自分が思っている以上にあるのかもしれないと思うことができました。今後も様々な地域貢献などからつながる環境保全について考えてみます。
・あらためて、保全活動においての地域産業・コミュニティーとの協働、漁業との両立の難しさ、相互理解の重要性を考えさせられました。大変勉強になりました。
・今回のような配信型のイベントは、気軽に参加出来て嬉しいです。対面式のイベントが出来る様になっても、リモート配信との両方のハイブリッド型でやってくださると嬉しいです。
・最新の研究の話を聞けてよかったです。もっともっとマナティーのことを知りたくなりました。



ビーチクリーン後の交流会に参加してくれた皆様と(撮影 Studio closet)

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:129人