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東京都北区立岩井学園で「海と日本PROJECT 海の生き物と海洋プラごみについて学ぼう!」を開催しました!

東京都北区立東十条小学校の5年生は、自然体験活動を通して学ぶ2泊3日の移動教室で千葉県南房総市の岩井学園を訪れ、海の生き物やプラスチックごみについて学ぶ出前授業を実施しました。

2021.11.26

お茶の水女子大学サイエンス&エデュケーションセンターは、湾岸生物教育研究センターと連携して、2021年10月20日(水)に千葉県南房総市にある東京都北区立岩井学園にて、海の生き物とのふれあいや実際の浜辺での活動を通して、海の生き物や海洋プラごみについて学び、考える海洋教育出前授業を実施しました。

このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

海と日本PROJECTの一環で、5年生を対象とした海洋教育出前授業を実施
日程
2021年10月20日(水)
開催場所
千葉県南房総市 東京都北区立岩井学園および周辺の浜
参加人数
児童:80名、教員:5名
協力
お茶の水女子大学 湾岸生物教育研究センター

岩井自然体験教室について

東京都北区立東十条小学校の5年生は、自然体験活動を通して学ぶ2泊3日の移動教室、岩井自然体験教室で千葉県南房総市の岩井学園を訪れました。2日目の午後の海洋教育タイムに、学園の近くの岩井海岸で海のプラスチックごみについて、学園内の体育館で海の生き物についてそれぞれ学びました。

海の生き物の仲間分け

私たちヒトが属する哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類といった5つの仲間は、体に脊椎をもつなどの特徴から脊椎動物と呼ばれる一つの仲間になります。脊椎動物に対して、脊椎を持たないことから無脊椎動物とよばれる動物たちも数多くいます。無脊椎動物というと陸では昆虫、カタツムリ、ミミズといった仲間が該当しますが、海には多様な無脊椎動物の仲間が暮らしています。
海の無脊椎動物の多様性を実感してもらうため、湾岸生物教育研究センターから海の無脊椎動物13種を8つの水槽にわけて用意しました。児童の皆さんには8つの水槽をグループごとにまわっていき、観察をとおして13種の無脊椎動物を「ウニ・ヒトデの仲間(棘皮動物)」「貝の仲間(軟体動物)」「エビ・カニの仲間(節足動物)」「ゴカイの仲間(環形動物)」の4つの仲間にわけてもらいました。イトマキヒトデ、ムラサキウニ、ヒライソガニといった用意したネームプレートでどの仲間かわかる動物もいますが、タコノマクラやモミジガイ(ウニ・ヒトデの仲間)、イソアワモチ(貝の仲間)といった名前からどの仲間かわからない動物も用意しました。動物の仲間分けのキーワードとして”足”を観察することを促しました。移動したり、固定したりする足が何本あるか、どういう形か、動物の仲間ごとに共通した特徴が観察できることを期待しました。

今回実施して名前でどの仲間かわからない動物3種について、間違えずに答えられていました。特にモミジガイについては見た目はヒトデと間違えようがないのに、貝とついていることに疑問を感じる人が多かったようです。岩井学園のそばに広がる砂地の海底にモミジガイが暮らしており、砂浜に貝殻と一緒に打ちあがることがあることを話しました。自分たちが実際に見てきた海にいる生物であることを少し実感してもらえたように思います。
 

岩井海岸でマイクロプラスチックを探してみよう!

岩井学園から岩井海岸へは歩いて10分程。天気が良く、海岸に着くと遠くに富士山も見られました。海岸での学習活動のテーマは、プラスチックごみやマイクロプラスチックを探す活動を通して、私たちの暮らしについて考えてみよう、というものでした。活動の前に、私たちが出すごみの中のプラスチックがどのようにしてマイクロプラスチックになり、海岸にたどりつくかをお話しし、マイクロプラスチックのサンプルを観察してもらいました。観察していると、「あった!」と足元を見る子どもたち。海岸にはたくさんのプラスチックごみがありそうです。
 

活動に移り海岸を見渡すと、探す間もなく次々とペットボトルやお菓子の袋が見つかりました。ある児童は「これは何だろう?」と元の形を想像したり、「見て!マイクロプラスチック」と小さな破片を持ってくる子もいました。プラスチックごみが予想以上にあったことに子どもたちは衝撃を受けているようでした。

あるグループの子どもたちはマイクロプラスチックだけを集めました。5mm以上のものもちらほら見られましたが、「小さなプラスチック」に注目する貴重な経験となったことと思います。

振り返りでは、「思った以上にプラスチックごみがあった」「汚かった」「プラスチックごみを出さないようにしたい」といった感想があり、活動前と比べて子どもたちの表情が少し真剣になっていました。今日の活動は、自分たちとプラスチックとの関わり方を考える、貴重な体験になったことと思います。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:85人