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琵琶湖 湖上で 【ビワオオウズムシの生息調査】を実施しました! 7月4日

小・中学生が実験調査船『はっけん号』に乗り込み、琵琶湖固有種などの調査学習を行いました。底生生物調査のほか、マイクロプラスチックやプランクトン採集、波動ポンプ試作品の動作テスト等が行われ、採取サンプルや取得データを次の学習に生かします。

2021.08.05

認定特定非営利活動法人びわ湖トラストは、実験調査船『はっけん号』を用い、琵琶湖の湖上での琵琶湖固有種ビワオオウズムシの生殖調査などの学習を実施いたしました。

このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

開催概要
琵琶湖の固有種についての講義

日  程
2021年7月4日

開催場所
琵琶湖 湖上

参加人数
16人(小学校4年生から中学3年生対象、講師なども含む)

調査の目的

2019年に琵琶湖の全循環がストップしてから、当法人では継続的な琵琶湖の湖底環境を継続的に調査して参りました。近年、琵琶湖の水温と溶存酸素濃度の計測を続けてわかってきたことは、琵琶湖湖底の水温上昇とそれに関連した溶存酸素濃度の特徴的な変化です。それにより、湖底に生息する生物の生態に時に致命的な影響を与えています。

琵琶湖の固有種であるビワオオウズムシもその例外ではなく、この数年で驚くほど見つけることが困難になり、まれに捕獲できた時は水温が低下し溶存酸素濃度が回復した時期と重なっている時でした。

このまま地球温暖化が続けば、湖底環境の急激な変化により、この湖底種が絶滅危惧種から絶滅の道をたどるかもしれません。そういう危機感から今回調査するに至りました。

琵琶湖北湖と南湖の調査(琵琶湖の固有種 ・ マイクロプラスチック調査など)

講   師 桑原 雅之(滋賀県立琵琶湖博物館 特別研究員)

今回の船上講座は雨が心配されましたが、天候が崩れることなく無事に調査を終えることができました。この調査では定点の水質計の回収、底生生物調査、マイクロプラスチックの採集、プランクトン採集、波動ポンプのテストが行われました。

底生生物調査では前回の調査で設置した生物トラップから多くのヨコエビを捕獲することができました。一方で春の調査以降再び見られなくなったビワオオウズムシは今回の調査でも捕獲することができませんでした。

マイクロプラスチックの採集は異なる地点や深さの琵琶湖の水1トン分をフルイで濾し取る方法で行いました。フルイに残った物はプランクトンなどを取り除くための処理を行なった上で、顕微鏡を用いて判別・集計されます。プランクトンの採集はプランクトンネットと採水機を用いて行われました。こちらもサンプルを持ち帰り、後日詳しく観察が行われます。波動ポンプは琵琶湖の水の循環の促進を目的で作成されているもので、その試作品の動作テストが行われました。今回の調査で得られたデータをもとに改良が加えられる予定です。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています。

参加人数:16人