一般社団法人 日本水中ドローン協会は、2023年7月30日（日）に海の豊かさを知っていただくことを目的として、水中ドローンを使用し北海道の海を小学生・中学生の皆さんに知ってもらうイベント、水中ドローンで知る「私たちの海 in 北海道」を開催いたしました。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

開催概要
水中ドローンで知る「私たちの海in北海道」
日程
2023年7月30日(日) 13:00～15:00
開催場所
常呂漁港（北見市常呂町字常呂691）
参加人数
16名
主催団体
一般社団法人日本水中ドローン協会
運営団体
水中ドローンスクール　北海道北見校（桑原電装株式会社）
当日のダイジェスト動画
https://youtu.be/Am4Vc1x7v0s

水中ドローン体験会「私たちの海 in 北海道」開催経緯について

今回のイベントは、常呂漁組全面支援の上開催。常呂漁組では、定置網の点検に空撮用ドローンを導入されたり、本業である電装修理として、漁船の整備等などをお仕事としてお手伝いさせていただいています。今回のイベント開催も快く了承していただくことで、開催できる運びとなりました。また、漁港をこうしたイベントで使用する際に、オホーツク総合振興局への打診を実行。今回は、「北見校」にて開催する旨で話が進行しました。広いオホーツクエリアの中でも北見市にある「常呂」という海で実施が決定。今回の漁港開催について、ロケハンを行った際、前日が雨だったこともあり海の水質の状態がよいものではなく、「何も映らない」可能性も危惧していましたが常呂は「ホタテ」の漁獲が多く、海底をなめるように潜水することで、沢山の生きているホタテも発見することが出来たので安堵のもと決定に至りました。北海道の海で、水質が良く、透明度の高い場所を探すことは困難とされています。また、海底にはごみが滞積しており、SDGsの観点からよりリアルな現状を子ども達に伝える事ができたと思います。さらに、今の自分達にできる事は何なのかをしっかりと理解してもらえる場としては、うってつけの海であったため、常呂漁港での開催は結果的に大成功となりました。子どもと一緒に映し出される映像を見た親御さん達も喜びながら、ごみがある現実を家族一緒に考え、自分達が住むエリアの「海」の現状を考える良いきっかけになったようです。

主催者レポート

北海道北見市常呂町にある常呂漁港にて、小中学生向けに水中ドローン操縦体験会を開催しました。連日続いた残暑で暑さを懸念する中、当日は気温も上がらず体調を崩してしまう方も居らずイベントを安全に実施。オリエンテーションやパネルディスカッションでは「水中ドローンを使って出来ることは何か」ということや、SDGs14「海の豊かさを守ろう」について参加者の皆さんが真剣に考えている姿が非常に印象的で、今回のイベントの成果を感じました。操縦体験では、魚やクラゲ、カニを発見することができ、ドローンの画面に生き物が映る度、「魚だ！」「すごいきれい！」といった声が元気よく船に響き渡りました。イベント後に行ったアンケートでは、子どもによって「海が思ったより綺麗だった」「濁っていてあまり生き物が見れなかった」と、意見が分かれていたことも印象深く、今回ご協力いただきました関係機関の皆様、本当にありがとうございました！今後も水中ドローンを通じて海を身近に知ってもらい、この大事な海を守るためにできること考える活動を続けていきます。

参加した子ども・保護者からの声

・クラゲなどたくさんの生き物が見られて楽しかったです
・もっと深いところを見たかった
・いっぱい生き物がいてよかった
・思っていたよりごみが少なかった
・海の中はとってもきれいだった
・こんなに綺麗に映るとは思っていなかった

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数：16人