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【淡路島で海と環境の出前授業】を開催しました!

一般社団法人IKUHART企画は、淡路島の海と環境を学ぶ出前授業として、淡路市の一宮小学校、浦小学校、中田小学校で「淡路島で海と環境の出前授業と研修会」を開催。座学のほかビーチコーミング活動、海浜植物や海辺の生き物の観察などを行いました。

2024.03.30

一般社団法人IKUHART企画は、淡路島の海と環境を学ぶ出前授業として、令和5年11月から12月にかけて、淡路市の一宮小学校、浦小学校、中田小学校で<淡路島で海と環境の出前授業>を開催いたしました。

このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。

開催概要
淡路島で海と環境の出前授業
座学 教室で事前授業と準備
ビーチコーミング活動
海浜植物、生き物を学ぶ
座学 振り返りの授業
日程
第4回 2023年11月14日(火)
第5回 2023年11月15日(水)
第6回 2023年12月4日(月)
開催場所
兵庫県淡路市
一宮小学校、尾崎海水浴場
浦小学校、 浦県民サンビーチ
中田小学校、江井海水浴場
参加人数
90名
協力団体
あわじ自然海浜の環境推進協議会、淡路市教育委員会、IKUHART企画、淡路島ちどり隊、兵庫県立大学院淡路景観園芸学校

第4回 2023年11月14日(火) 一宮小学校 教室で事前授業

今回は一宮小学校の3年生の総合学習の一環として淡路島の海と環境を考える取り組みとして開催です。淡路島ちどり隊の代表原彩菜さんが講師として教室で事前学習を実施しました。最初に教室で講師やスタッフの紹介、そして今日は何をするのか簡単なガイダンスを行ったあと、いまの淡路島のシロチドリの生育の状況と海浜の環境問題などをクイズ型式を取り入れて授業を進めました。子どもたちは、シロチドリの数などの問いかけに3択のクイズで挙手しましたがなかなか正解できず、予想している以上にシロチドリが激減していることや淡路島の海浜の状況が大きく変化している様子に大変驚いていました。本日の事前学習には淡路島ちどり隊の高木さんがスタッフとして、さらに淡路景観園芸学校の大学院生岩崎さんと井上さんが研修生として参加してくれました。

第4回 2023年11月14日(火) 一宮小学校から尾崎海水浴場へ移動してシロチドリ観察会

座学の後は、淡路市教育委員会のご厚意で臨時運航便のマイクロバス2台で移動です。淡路島ちどり隊のスタッフで獣医の山崎先生と日本野鳥の会の鳥田さんが、早朝から子どもたちが学校を出発する直前まで、尾崎海水浴場と江井海水浴場の2ヶ所に分かれてシロチドリの観察をしてくれており、今回は尾崎海水浴場でシロチドリが活動をしているという電話連絡をもらい、そちらに向かいました。

現地に到着すると子どもたちはそれぞれに持参した双眼鏡やスタッフが用意した単眼鏡でシロチドリを観察しました。今日は6匹も居て、もこもことした愛らしい様子などに、子どもたちは可愛い可愛いと口々に言って観察を続けていました。事前学習では海浜植物や海浜の環境のことも学んでいますので、シロチドリ観察を終えた子どもたちは海浜を散策して、座学で学んだ植物を実際に見たり触れたりしながら、感触を確かめていました。

第4回 2023年11月14日(火) 尾崎海水浴場 生き物観察の振り返りの学習と発表会

シロチドリや海浜植物の観察を終えた後は、4つのグループに分かれて、淡路島ちどり隊の原さん、高木さん、山崎さん、鳥田さんが先生役となり10分毎に生き物観察の振り返り学習会を実施しました。それぞれの先生が得意とする分野をお持ちなので、様々な視点から子どもたちに海と環境に関する話をしてもらいました。獣医の山崎先生は、長年の観察と経験のなかで得られたシロチドリの生態や行動についての話はとても楽しくて、子どもたちはどんどんと興味を深めている様子でした。講師は、深い知識と豊富な経験が重要であると改めて感じました。最後は、3年生全員が集まって今日学んだことの発表会をしました。次々に手が上がって、どの子どもたちも淡路島の海浜の環境が野鳥や植物にとって豊かになって欲しいと発表していたことから、座学として事前授業を実施し、実際に海浜に来て観察して体感して学ぶことの教育効果の良さを感じました。

第5回 2023年11月15日(水) 浦小学校 教室で事前授業を実施

今回は、浦小学校の3年生の児童と海と環境の出前授業です。淡路島ちどり隊の高木恵美さんが講師として教室で事前授業を実施しました。浦小学校は学校の近くに浦県民サンビーチがあり、地域の団体と協力して定期的にビーチコーミング活動を実施しています。海と環境に関する意識はとても高く、シロチドリを通しての自然海浜の環境に関する学びの話では、どの子どもたちも集中して聞いている姿が印象的でした。

第5回 2023年11月15日(水) 浦県民サンビーチへ移動してシロチドリ観察と学習会

座学の後は、徒歩で浦県民サンビーチへ移動しました。ビーチはとても広いので、早朝から淡路島ちどり隊の原さん、山崎さん、鳥田さんが、シロチドリの活動の観察を継続しており、子どもたちが観察しやすい場所を確保してくれていました。シロチドリは人間も含めて外敵は近づくとすぐに遠くへ飛んでいってしまうので、観察には適度な距離が必要です。そのため毎回子どもたちが観察する場所も考えないといけないのです。さらにシロチドリが生息する環境は、クリーンカーで清掃してしまうビーチではダメなのです。淡路島には慶野松原という景勝地がありますが、週に2~3回クリーンカーが走って海浜を美しく清掃しています。1960年代は数十羽のシロチドリの営巣地でしたが、現在では営巣を確認することはありません。シロチドリには、隠れて生活するための海浜植物が生い茂り、流木が残り、エサとなる様々な生物が生息する環境が必要なのです。そのようなことも子どもたちはしっかりと学んでいるので、ビーチコーミング活動では、プラスチックごみだけの回収をしています。浦県民サンビーチが自然海浜として国の保全地区に指定されていますが、近年レジャーの多様化に伴い、こちらのビーチでは4WDの車が海浜に乗り入れるなどの問題も起きているので、条例で禁止できないか検討されています。振り返りの学習会では、シロチドリと人間との共存について、子どもたちから様々な提案があり、スタッフ達は出前授業だけで終わらすことはもったいないと感じ、淡路島の海と環境を考えるこどもの未来アクションを立ち上げることになりました。

第6回 2023年12月4日(月) 中田小学校 教室で事前授業を実施

今回は、中田小学校の3年生の児童と海と環境の出前授業です。淡路島ちどり隊の高木恵美さんが講師として教室で事前授業を実施しました。中田小学校は山の中にある学校なので、海に関しては未知なる場所として興味関心が強いのですと担任の先生から話を聞いていました。スタッフの授業展開も回を重ねる毎に工夫があり、今回は野鳥観察で使えるプリントの配布もありました。授業のなかでは、この30年でシロチドリの生息数や産まれて飛び立った数が昨年は7羽だけと激減していることに子どもたちは大変驚いていました。授業者からこれからの淡路島の海をどうしていったらよいかとの呼びかけや真剣に話を聞いている様子から、子どもたちのこれからの活動に期待が持てると感じました。

第6回 2023年12月4日(月) 江井海水浴場へ移動してシロチドリ観察会

今回も座学の後は、淡路市教育委員会のご厚意で臨時運航便のマイクロバスで移動です。淡路島ちどり隊のスタッフで獣医の山崎先生と竹田さん、日本野鳥の会の鳥田さんが、早朝から2ヶ所に分かれてシロチドリの観察をしてくれており、今回はいまシロチドリが活動しているという江井海水浴場に向かいました。

淡路市役所内で海と環境の出前授業の評判がとても良いそうです。今回のシロチドリの観察会には、中田小学校の校長先生、市議会の富永副議長も参加されました。シロチドリの姿や行動する様子はとても可愛くて、子どもたちはいつまでも飽きずに観察を続けていました。野鳥に関するプリントを海まで持参したのでミサゴなどの大きな鳥も見つけていました。

第6回 2023年12月4日(月) 生き物観察の振り返りの学習と発表会

シロチドリの観察会の後にビーチコーミング活動に入りました。事前授業でシロチドリに必要な環境を学んできたので、子どもたちは真剣にたくさんのプラスチックごみを回収してくれました。竹田さん、鳥田さんは野鳥だけでなく海浜植物にも詳しいので、子どもたちから質問攻めにあってましたが、すべてのことに丁寧に応えてくれました。今回も江井海水浴場で小グループに分かれての学習会と3年生全体の発表会を実施しました。子どもたちの発表を聞いていると前向きで建設的な意見ばかりでてきますので、これは専門家が関わることからの良い影響であり、とても重要なことだと感じました。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:90人