ビーチクリーンをして漂着ごみから日本の離島が直面する海洋問題を学ぼう「対馬サステイナビリティ体験」を開催しました!
一般社団法人Mfiseaは、漂着ごみ問題に直面している長崎県で「離島サステイナビリティ体験in対馬」を開催しました。海への愛を育んでもらおうと、ビーチクリーンを通じて離島で起きている海洋ごみ問題を学んでもらい、離島の美しい海や自然を体感してもらいました。
2023.11.17
一般社団法人Mfisea(エムフィッシャー)は、2023年10月21日(土)に「離島サステイナビリティ体験in対馬」を開催いたしました。長崎県は離島が971ある日本一の多島県です(出所:文化庁)。豊かな漁場や風光明媚な風景に心を奪われる旅行者も多くいるような素晴らしい土地です。しかしながら、日本海に面している離島は、季節風や対馬海流の影響で漂着ごみの問題が顕在化しており、漂着ごみ問題に直面しております。冬季になると北東寄りの季節風にのってプラスチックごみを中心に大量のごみが絶え間なく漂着している事実はあまり知られていません。本イベントでは、ビーチクリーンを通じて日本の離島で起きている海洋ごみ問題を学ぶと共に、離島の美しい海や自然を体感することにより海への愛を育むことを目的としております。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
開催概要
対馬市美津島町尾崎 都々智神社付近の海岸清掃
日程
2023年10月21日(土)
開催場所
対馬市美津島町尾崎 都々智神社付近の海岸
参加人数
10名
対馬サステイナビリティ体験
社会人や学生を対象に「対馬サステイナビリティ体験」が長崎県対馬市で実施されました。当日は、学生や社会人を中心とした参加者及び現地の大人が集まり、美しい対馬の海岸を一生懸命に綺麗にしました。来島された学生さんのなかには海外からこられた方も参加されており、対馬で起きている海洋ごみ問題が世界の問題である認識をもつきっかけとなりました。2022年度も続いて参加したネパール出身の学生さんからは、「身近な海で起きている出来事や世界の海洋で起きていることを学ぶきっかけとなり、この分野に強い興味を持つようになった」という声も聞かれました。また「何かの形で海を守る活動をしていきたい」という意見をくれる学生さんもおり、参加された一人ひとりにとってかけがえのない貴重な体験になったものと確信しております。
現地で参加いただいた大人からは「対馬の問題に関心を持ってくれて来島いただけることがありがたい」、「まだまだ対馬の名前すら知らない人もいて、漂着ごみの問題を理解してくれる人は少ない」という感想もいただきました。活動を継続していくことが、いずれ大きなムーブメントにつながるものと信じ、今後も地道な活動を継続して参りたいと思います。
海への愛を育むことが“豊かな海を未来に”受け継ぐことにつながる
四方を海で囲まれて長年その恩恵を受け続けてきた日本ですが、海洋ごみ問題や世界的な水産資源の乱獲などの影響により、豊かな海を維持することができない状態になりつつあります。一般社団法人Mfiseaでは、“豊かな海を未来に”を受け継ぐことを理念として活動しています。「離島サステイナビリティ体験」は風光明媚な自然を感じるとともに、実体験として離島の漂着ごみ清掃にかかわることで、海を愛する心を育むとともに現在日本や世界が抱えている海の問題について知り、海の問題を自分ごとにしてほしいという狙いがありました。今後も弊団体では”海愛教育(うみあい教育)”の場を設定し、一人ひとりが自分事として海を守りたいという気持ちを育み、”豊かな海を未来に”向けて一歩でも近づけるよう邁進して参ります。
参加した大人・学生からの声
・海洋問題に対する分野を更に学んでみたいと思う契機となった
・対馬と大分県内では漂着ごみの種類も異なる。対馬は6割が流木。面白いのが、アナゴの漁具が流れ着い ていたこと。大分県では牡蠣養殖で用いるプラスチック製のパイプを見かけることがよくある
・いつまでもこの自然を守りたい
・対馬の海洋ごみ問題に関心をもってもらえることがありがたい
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:10人