豊かな海と離島の魚食文化を未来へつなぐ商品シリーズ ”第一弾” おいしく食べて海の砂漠化を防ぐ 「対馬島のアイゴと野菜の具沢山スープ」をお届けしました
特定非営利活動法人離島経済新聞社(NPOリトケイ)はChefs for the blueと協力し離島地域の未利用魚や低利用魚などを活用した商品開発に挑戦。第一弾として長崎県対馬島で磯焼けの一因となっているアイゴで「対馬島のアイゴと野菜の具沢山スープ」を開発し「海のごちそうフェスティバル2023」で提供しました。
2023.11.29
特定非営利活動法人離島経済新聞社(NPOリトケイ)は、スパイス香る「対馬島のアイゴと野菜の具沢山スープ」を、2023年10月21日(土)22日(日)、東京・二子玉川で催された「海のごちそうフェスティバル2023」(主催:一般社団法人海と食文化フォーラム)で提供しました。
リトケイは、豊かな海と日本の魚食文化を未来につなぐことをミッションに活動するChefs for the blue(シェフスフォーザブルー)と協力し、離島地域の未利用魚や低利用魚などを活用した、おいしく味わい、海を学べるサステナブルな商品開発に挑戦しています。
第一弾として、長崎県対馬島(つしまじま)で磯焼けの一因となっている「アイゴ」を活用。磯焼け対策の未利用魚活用で高評価を得る「丸徳水産」(長崎県対馬市)のアイゴを、恵比寿のフレンチ「アムール」の後藤祐輔シェフがアレンジしました。
本企画は、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
開催概要
海のごちそうフェスティバル2023 「対馬島のアイゴと野菜の具沢山スープ」提供
日程
2023年10月21日(土)11:00~20:00 / 22日(日)10:00~16:00
開催場所
二子玉川ライズ(東京都世田谷区玉川1丁目14-1)
提供数
300食
協力
一般社団法人Chefs for the blue(シェフスフォーザブルー)、有限会社丸徳水産
食害魚のアイゴをフレンチの魔法でおいしいスープに
2023年10月21日(土)22日(日)の2日間にわたり催されたイベント「海のごちそうフェスティバル2023」には、合計25,000名が来場。全国から集まった12店舗が各地の海のグルメを提供し、海産物の販売コーナーも来場者で賑わう中、「対馬島のアイゴと野菜の具沢山スープ」を提供しました。
スープに使用したアイゴは海藻をよく食べるため、海が砂漠化する「磯焼け」の一因として対馬島で捕獲されたもの。国産食材を使ったフレンチに長年取り組み、Chefs for the blueにも参画する恵比寿のフレンチ「アムール」の後藤祐輔シェフの手で、スパイスが魚の旨味を引き立て、野菜と豆をたっぷり使った具沢山のスープに仕上げました。おいしく食べることで海の環境改善につながり、島の産業振興にも貢献できる商品として、今後は、瀬戸内海や奄美群島にも産地を広げ、離島地域の未利用魚や低利用魚などを活用したレトルト食品として、シリーズ化を目指します。
食害魚のアイゴをフレンチの魔法でおいしいスープに仕上げました
有人離島専門フリーペーパー『季刊ritokei』も配布
会場では、離島地域の魚食文化について特集した『季刊ritokei』おいしい!たのしい!島の魚食図鑑号も配布。新聞を開きながらスープを味わう来場者の姿が見られました。東京ではなかなか出会う機会の少ない対馬島のアイゴを使ったスープを味わいながら、海の環境や島々の産業の持続可能性について考えていただけるイベントとなりました。
会場で配布した『季刊ritokei』おいしい!たのしい!島の魚食図鑑特集号
「初めての食材に出会った」「磯焼け問題への学びがあった」と回答。参加者の声
参加者への聞き取りでは、ほとんどの方が「アイゴを初めて食べた」と回答。島ならではの魚食を初体験するとともに、磯焼け問題について知っていただく機会となりました。
いただいた参加者の声を抜粋して紹介します。
・アイゴは初めて食べたが、おいしいですね。
・とてもおいしいのでレトルトがあれば買って帰りたい。
・具沢山で食べ応えがある。このスープとパンがあれば一食になる。
・おいしい!お豆!(2歳半のお子様がぱくぱく食べて)
・アイゴは苦手だったが、いやな臭みがなくておいしい。
・磯焼け問題について学びがあった。
・身がプリッとしていてボリューム感があるスープですね。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:300人