調査船「はっけん号」及びホバリング型AUV「ほばりん」による琵琶湖湖底調査(Session1)~海と日本プロジェクト~
2019.03.14
調査船「はっけん号」及びホバリング型AUV「ほばりん」による琵琶湖湖底調査(Session1)は、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」のサポートプログラムです。琵琶湖北湖葛籠尾崎沖合い水深70m前後の湖底に、自律型無人潜水機 「ほばりん号」を潜航させ、湖底を連続撮影しました。
琵琶湖北部の葛籠尾崎の周辺には、1万年前の縄文式土器をはじめ、弥生・飛鳥・平安時代へと続く多様な時代の遺物が無傷で沈んでいます。
今回、湖底を隈なく撮影し、古代遺物の詳細な画像と分布地図を得ることにより、参加者自身が遺跡の成因にあれこれと思いを巡らせ、古代、琵琶湖の畔に暮らした人々の生活や、琵琶湖に係わった人々を思い描き、人と琵琶湖との関わり方を考える手がかりとすることを目的としています。
日程
2018年(平成30年)6月26日(火)~7月1日(日)
開催場所
琵琶湖北湖 葛籠尾崎沖合い
参加人数
延べ92名(内学生13名)
主催
認定特別非営利活動法人 びわ湖トラスト
無人潜水機で、琵琶湖の湖底を撮影!
琵琶湖北湖葛籠尾崎沖合い水深70m前後の湖底に、自律型無人潜水機 「ほばりん号」を、5日間で計7回潜航させ、約100×200m四方の湖底を、高さ約2.5mからモザイク状に連続撮影しました。
イベント参加者は、観測船「はっけん号」に乗船し、「ほばりん号」の投入や引揚げ作業を見学しました。また、専門技術者の説明を通して、「ほばりん」の構造あるいはGPSと音波を使った位置確認や動作制御のための機器、方法を学習しました。
PC画面を操作し、撮影された湖底の画像1枚1枚を観察して、新たに数個の壺を発見することもできました。
今回のプロジェクトでは、小学から大学までの学生が参加しました。最新鋭の水中ロボットに触れ、観測現場の雰囲気を肌で感じることで、湖を知ることの面白さを実感してもらい、将来の琵琶湖研究者が育つことを期待しています。
参加者の声
・どういう風な調査をするのか、本では読んだことがあるものの、イマイチ理解できない部分があったので、今回の体験でそれが少し分かりました。
・私が普段学んでいる事とは違う分野の話をたくさん聞くことができたのがとても刺激になったし、興味深かったです。私達の身近にある琵琶湖の中を見れたのは良い経験でした。
・みなさんとても前向きかつポジティブな姿勢で調査に臨まれていました。自分も今後研究を進めていく中でとても参考になると思いました。
・なぜ湖底に複数の時代の土器が湖底に眠っているのか考察できました。
・自分の将来の夢の実現のため、何を行えばよいかを考える機会になりました。
・海につぼがあるとは、初めて知りました。
・ほばりんのとったびわ湖の湖底の写真を見て、つぼを見つけたことにびっくりしました。
・自分に身近なびわ湖にも、こんなすごい物があるなんておどろきました。
・びわ湖に遺跡があるなんて知らなかったからおどろきました。
メディア掲出
【新聞】
6/20 中日新聞(地方面)
6/21 京都新聞(朝刊一面)、毎日新聞(滋賀地方版)
【テレビ】
6/26 NHK(18時台 大津放送局)
6/27 NHK(06時台 関西版ニュース)
【web】
6/22 産経新聞web
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています