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海ごみ対策プロジェクト 共同記者発表 開催

2019.02.20

2019年2月18日(月)、日本財団ビルにて、日本財団と環境省による「海ごみ対策プロジェクト共同記者発表」を開催いたしました。

世界的な問題となっている「海ごみ」への対策として、“これ以上海ゴミを出さない”という社会全体の意識を高める「Change for the Blue(チェンジ・フォー・ザ・ブルー)」プロジェクトを推進する日本財団と、不必要なワンウェイのプラスチック排出抑制や分別回収の徹底などを全国的に推進する「Plastics Smart(プラスチック・スマート)」キャンペーンを開始した環境省。

今回、日本財団と環境省がタッグを組み、双方が連携して、共同実施していくことになった3つの取組、「海ごみゼロウィーク」「海ごみゼロアワード」「海ごみゼロ国際シンポジウム」について詳細を発表いたしました。

会場に集まった70社を超える新聞社、テレビ局等のメディア関係者から活発な質疑が行われ、関心の高さが伺えました。

 

主催者代表挨拶
環境大臣 原田 義昭
主催者を代表して、原田義昭環境大臣より挨拶がありました。

「海洋プラスチックごみによる汚染は、世界的な課題であり、人類の責任として防止していかなければなりません。政府としては率先してワンウェイのプラスチック製品の使用削減などに対応することとしており、消費者をはじめ各界の皆さんの理解と協力を強化するために“プラスチックとの賢い付き合い方”に関する取組を募集し、国内外に発信する「プラスチック・スマート」キャンペーンを実施しています。この海洋環境保全に向けた機運をさらに盛り上げるために、今回、海洋ごみ削減に関する実績が豊富な日本財団さんと連携して、取り組むことにいたしました。
これらのプロジェクトを通じて、日本の取組を国内外へ発信し、海洋プラスチックごみ問題の解決に向けてリーダーシップを発揮してまいりたいと思います」と意欲を語りました。

主催者代表挨拶
日本財団 会長 笹川 陽平
続いて、笹川会長から主催者代表挨拶がありました。

「昨今、海ごみの問題が大きく報道されるようになってきましたが、海洋が抱える問題は多様です。千年、二千年単位で考えると、果たして人類が今のまま生存できるのかどうかは、海洋が健全な形で保有されるかにかかっています。いまはまさに「“海に守られた日本”から“海を守る日本”へ」変わるべき時代です。そして日本が世界のモデルになれるよう努力しようというのが原田環境大臣の熱い思いでした。環境省とともにこのゼロ運動を展開することで、G20や閣僚会議でも率先して世界へ発信できる日本というモデルケースをつくろうじゃないかと、合意に達しました」と環境省との共同プロジェクトに込めた思いも披露しました。

海洋ごみ問題紹介映像

 

質疑応答&フォトセッション
主催者代表挨拶の後、代表2名への質疑応答がありました。
「国民へ向けてお願いしたいことは」との問には、「毎日の生活に関わるプラスチックごみの問題について、まずは現状を知ってもらいたい」(原田大臣)、「青少年に多く参加いただき家庭での啓発につなげてもらいたい」(笹川会長)などの回答がありました。
その後、壇上で二人揃ってプレス用フォトセッションを行いました。

 

「共同プロジェクトの説明/海ごみゼロウィーク、海ごみゼロアワードについて」
日本財団 常務理事 海野 光行

まず日本財団の海野常務理事から共同プロジェクトの誕生の経緯について、「2018年11月の意識調査から、海洋ゴミ削減には個人の取組も大事だが身近なコミュニティに活動の場がない、という実情があることが浮かび上がりました。そこで今回、一人一人が参加できる場の提供をと、国際社会でのアピール力も考慮しながら、環境省と日本財団が展開してきた活動を生かし、この共同プロジェクトを立ち上げました。」と説明しました。
また共同プロジェクトの2つの取組について、まず〈1.海ごみゼロウィーク〉とは、「5月30日(ごみゼロの日)から6月5日(環境の日)を経て6月8日(世界海洋デー)前後の期間を指し、この週に海洋ゴミ削減のためのアクションを全国一斉に行うという国民運動です。日本全国津々浦々、ゴミ拾い活動が行われる光景を目にする週になります。またさまざまなアクションを可視化していき、参加人数は3年で240万人を目指します。」と発表。ウェブ上で情報を集約していくことも説明しました。
2つめの〈2.海ごみゼロアワード〉については、「日本の海ごみ対策のモデルプログラムを作るため、優良事例を表彰する取組みです。海ごみ対策の取組を促進するとともに、世界へ発信することが目的で、表彰式は6月。海ごみゼロ国際シンポジウムにて表彰予定です。この表彰によって海洋ゴミ対策が注目され、周りに刺激を与える結果となって波及し、促進するという、上向きスパイラルを回すきっかけになってくれたら、と考えています。」と説明しました。

発表資料PDF「海ごみゼロアワード」
発表資料PDF「共同プロジェクト3つの取り組み」

 

「共同プロジェクトの説明/海ごみゼロ国際シンポジウムについて」
環境省 大臣官房審議官 上田 康治

共同プログラムの3つ目の取組〈3.海ごみゼロ国際シンポジウム〉については、環境省の上田審議官より説明がありました。
「G20環境・エネルギー大臣会合の開催を契機として、海洋ごみ問題への関心の高まりを捉えて日本の優れた取組を国内外へ発信することが目的です。開催は6月中旬、笹川平和財団(国際会議場)の会場を予定。G20関連会合の開催スケジュールに合わせて今後調整が必要ですが、詳細は整った段階でなるべく早くお知らせします。」

 

質疑応答
共同プログラムの取組ついて一通りの説明が終わると、質疑応答を閉会時間いっぱいまで受け付けました。具体的な取り組み内容について数々の質問が寄せられ、関心の高さが伺えました。また閉会後も、会場内で引き続き囲み取材を受けました。