日本財団が推進する海洋ごみ対策強化週間、「海ごみゼロウィーク」終盤の6月8日（土）、東京タワー界隈において「コスプレde海ごみゼロ大作戦！in東京タワー」が開催されました。このイベントは毎年夏に開催される「世界コスプレサミット（WCS）」を運営する世界コスプレサミット実行委員会の協力のもと日本財団とコスプレ海ごみゼロ実行委員会が主催となり実現したイベントです。
情報感度が高く社会貢献活動にも熱心なコスプレイヤーの皆さんと一緒に行う、ごみ拾いとコスプレ撮影会、また有名声優のトークショーなどもりだくさんの内容で、楽しみながら海洋ごみ問題を知ってもらう1日になりました。

スタートに先駆けて特設ステージでは「UMIGOMI-ZERO TALK」と題したトークセッションを開催。ゲストに、名古屋大須を中心に清掃イベント等で活躍しているリアルライフヒーロー「LTZ」代表のPuliziaさん、モダン和装スタイルで渋谷の街ごみを拾う“ごみ拾い侍”こと「一世一代時代組」代表の高橋さんを迎え、日本財団海野光行常務理事が登壇。コスプレイヤーでもあるBS11の八木菜緒アナウンサーの司会により、海洋ごみの現状をご紹介しながら、ゲストの海洋ごみに対する考えや思い、参加者へのメッセージなどを伺いました。
「今日みなさんが清掃活動に来られたことも決意の現れだと思うので、一緒に頑張ろうと思う」（Puliziaさん）、「エンターテインメントを通じてごみ拾いはかっこいいと思われる世界を、コスプレイヤーの皆さんと一緒につくっていきたい」（高橋さん）、「海洋ごみ問題の解決には、まず知ることが大事。今日のイベントを通じて海洋ごみ対策を発信していきたいと思う」（海野常務理事）など、決意と期待が寄せられました。

続いて行われたごみ拾い出発式には、ステージ上にWCS元各国エリア代表の海外コスプレイヤー、ゲストコスプレイヤーのみなさん、漫画「ONE PIECE（ワンピース）」のモンキー・D・ルフィに扮した日本財団笹川陽平会長が登場。参加者に向けて、「ルフィです！最近、海に出ると、ごみがたくさんあるんだ。街のごみが川を伝って海に流れ込んでいるんだ。だから、都心のごみを拾い、ごみを捨てないように協力しないといけない。今日は世界中から集まったコスプレイヤーの皆さんと一緒に、海のごみをゼロにしようとイベントに参加しました。みなさん、がんばりましょう！」とキャラクターになりきって挨拶、ごみ拾いへと出発しました。

清掃活動は、東京タワーを中心にした広範なエリアで行われました。一見きれいに見える街のなかで、植え込みなど隠れた場所からポイ捨てされた容器等を拾い集め、総勢430人で約2,700Lのごみを回収しました。

特設ステージでは午後も引き続き、ごみ拾いを行なった人が参加できるトークイベントが行われました。
海外コスプレイヤーや特別ゲストの在日ニカラグア特命全権大使に、各国の海洋ごみ事情や取り組みについてインタビューする「UMIGOMI-ZERO INTERNATIONAL TALK」や、14時から３時間にわたって文化放送「WADAX Radio」の公開生配信も行われました。ドラえもん役の水田わさびさんをはじめ、錚々たる人気声優の皆さんがゲスト出演され、仕事にまつわるエピソードや普段のごみへの意識などをお聞きしながら、各ゲストに１問ずつ「海へ流れ出るごみの量は何トン？」「プラスチックが自然分解されるまでにかかる年数は？」といった“海ごみクイズ”も出題。超難問の解説に驚きの声が上がる場面もあり、会場は歓声に包まれました。

そしてイベントのラストには、清掃活動から戻ったコスプレイヤーたちによるランウェイショーも開催。歴代のWCS代表やゲストコスプレイヤーのほか、一般からエントリーいただいた20名のパフォーマンスも披露され、イベントの締めくくりにふさわしい大きな拍手が贈られました。
コスプレを通じて“海ごみゼロ”を発信する、熱い1日になりました。

「コスプレde海ごみゼロ大作戦！in東京タワー」公式サイト
https://www.umigomi-worldcosplaysummit.com/