海なし県埼玉の小学生がうなぎから東京湾と荒川を徹底調査!海と川のつながりから見えてきたこととは?「海なし県・埼玉発!SAITAMA海・川調査団」を開催しました
海と日本プロジェクトin埼玉県実行委員会は、海なし県、埼玉の小学生たちが川と海をつなぐ「うなぎ」をテーマに、荒川と東京湾について学ぶ体験型イベント「海なし県・埼玉発!SAITAMA海・川調査団」を9月19日と20日に日帰り2日間で開催しました。
2022.02.15
海と日本プロジェクトin埼玉県実行委員会は、海なし県、埼玉の小学生たちが川と海をつなぐ「うなぎ」をテーマに、荒川と東京湾について学ぶ体験型イベント「海なし県・埼玉発!SAITAMA海・川調査団」を9月19日と20日に日帰り2日間で開催しました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
概要
東京湾クルージング体験、河川水質調査、生き物採集、学習のまとめ及び成果発表会など
日時
2021年9月19日・20日
場所
株式会社テレビ埼玉、秋ヶ瀬取水堰、くらかけ清流の郷、ウエスタ川越など
参加人数
11人
協力
テレビ埼玉、埼玉新聞、埼玉県環境部水環境課、浦和うなぎを育てる階、エイチ・アイ・エススポーツ事業営業所
埼玉を流れる荒川は、本当に海につながっていた! 子どもたちが五感で『海』を感じる!
海がない内陸県の埼玉では、子どもたちへの海洋教育の機会や体験の場の乏しさが問題となっています。イベントを通じて幼少期に海に関わるきっかけを作ることで、埼玉の子どもたちに海や、海に生息する生きものなどに関心を持ち、身近な自然環境や未来の海について考えてもらいます。
イベントの1日目は、川と海のつながりを実感してもらうため、船に乗って埼玉県を流れる荒川をくだり、東京湾を目指しました。移動中、船の上では、風や波の様子、においといった環境の観察やクイズ大会などのアクティビティを実施。さらには、川と海の『違い』を、そこに生息する生き物の『違い』から説明するため、水質計器を使用して、「川」「河口」「海」の3地点で溶存酸素量や電気伝導度などを調査しました。3つの地点で採水した水の汚れ具合や透明度を比較することで、そこに生息することができる生きものを分類分けするなどして、身近な「川」と川からつながる「海」について学びました。
参加者の中には、はじめて船に乗ったという子どももいて、約2時間半のクルージング体験を通じて、子どもたちは、五感で「海」というものを感じ、いつも目にする埼玉の川が海へとつながることを実感してくれました。
川と海をつなぐ『うなぎ』を食べて、とことん学んだ2日間!
2日間のイベントのテーマは川と海を行き来する魚・うなぎ。イベントの2日目は、荒川の上流部で子どもたちが実際に川に入り、生息する魚や生きものを調査しました。1日目の海とは、水温も透明度も違う川での生物調査!子どもたちは、川の水の冷たさを感じながら、海では見ることができない水生昆虫や小さな魚やエビを次々に捕まえていきました。子どもたちが採集した生きものの多くは、「水が澄んだ、キレイな場所に生息する生きもの」でした。この結果に、子どもたちも大喜び!海につながるこの川の環境を守っていきたいと感じてくれたようです。
こうして、海と川、2つのフィールドでの体験学習を終えた子どもたちは、イベントの最後に、川と海の違い、そしてつながりをテーマにしたポスターを制作しました。子どもたちは、山から流れる川が海へとつながっている様子や、笑顔のうなぎがキラキラと光る川と海を泳いでいる姿を描いてくれました。その一方で、うなぎや魚が泳ぐ海にビニール袋が浮いていたり、山と川の間にダムがありうなぎが遡上できない様子が描かれていたりと、2日間のイベントで学んだ、問題点をピックアップした作品もありました。このポスターは、子どもたちのお昼にうなぎ弁当を提供してくれた「浦和のうなぎを育てる会」に所属しているさいたま市内11のうなぎ店で掲示される予定です。参加してくれた子どもたちは、イベントの後も、家族や友人などと、また美味しいうなぎを食べて、川と海について考えてくれることを願っています。
参加した子ども・保護者からの声
・はじめて船に乗って、海に行った。においや波が川と違うことがわかった
・埼玉の川が海へと流れていることがわかってよかった
・川と海の水質の調査をしたり、船に乗ったりしてつながりがわかったので、埼玉の川をキレイにしたい
・川と海の両方で暮らすうなぎの気持ちになると、うなぎが卵を産む海を守るためにも、川をキレイにする
・うなぎは食べるのが大好きなので、これからもうなぎのために川と海をきれいにしたい
・日焼けをして帰ってきたわが子が、自宅でうなぎや川の話をするようになった
・川での生き物採集がとっても楽しかったらしく、今後h家族で川や海に行きたいと思う
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:11人