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日本海の海と瀬戸内海の違いって?丹波市、香住で兵庫の海で学ぶ「豊かな海の秘宝を探せ!ひょうごシーレンジャー!【日本海編】」を開催しました!

海と日本PROJECT inひょうご実行委員会は、森、川、海の繋がりを通して、豊かな海を実現するためには何が必要なのかを学ぶイベントを2021年10月23日~24日に開催いたしました。

2021.12.03

海と日本PROJECT inひょうご実行委員会は、森、川、海の繋がりを通して、豊かな海を実現するためには何が必要なのかを学ぶイベントを2021年10月23日~24日に開催いたしました。

このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

「豊かな海の秘宝を探せ!ひょうごシーレンジャー!」では、香住カニの町 香住町を舞台として”豊かな海”を作るために、どんな取り組みを行っているのか、また、何をすることで”豊かな海”を実現できるのかを、イベントを通して子ども達(小学生)に学んでもらいました。今回は海だけではなく、豊かな海に必要な「森づくり」にも着目。森と海の関係を通して豊かな海を学ぶイベントとして「ひょうごシーレンジャー」を実施しました。瀬戸内海と日本海へ注ぐ川が分かれる場所「水分かれ公園(丹波市)」を軸に、”瀬戸内海編”と”日本海編”の2つのイベントを開催。最後に3つ目のイベントとして、それぞれのシーレンジャーが学んだことを発表する合同イベントを行います。今回は日本海編を10月23日~24日に実施しました。

日程
2021年10月23日~24日
開催場所
丹波市、香住など
参加人数
17名
協力
兵庫県立人と自然の博物館、兵庫県水大気課、兵庫県立水産技術センター、兵庫県教育委員会、神戸市教育委員会、豊岡市教育委員会、神戸大学内海域環境教育研究センター、氷上回廊水分れフィールドミュージアム

瀬戸内海編:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000342.000077920.html

水分かれ公園をみてみよう

豊岡市を中心に、兵庫県北部出身の17人の子ども達が集合。
本州一低い分水嶺である水分れ公園を起点に、山に降った雨が、瀬戸内海と日本海に流れていく事を学びました。丹波市氷上町は、瀬戸内海に流れ込む加古川水系と日本海に流れ込む由良川水系を分ける中央分水界になっています。中央分水界は日本列島に降った雨水が日本海側か瀬戸内海を含む太平洋側か、どちらに流れていくのかという分水を決める高まりです。子ども達は中央分水界を学ぶための模型に興味深々で深い学びがあったようです。

瀬戸内海と日本海のちがいって?兵庫の海の現状を学ぼう

兵庫県の海の現状について、水産技術センターの中桐さんより瀬戸内海と日本海の違いに着目しながら解説頂きました。日本海は、陸地にできた割れ目に水が溜まり、沈み込んで海になったこと。入口が浅くせまいため、他の海からの深海生物が入り込んでこず、ちょっと冷えたお風呂のようになっていて、水温1℃前後の日本海固有水といわれる冷たく重い水が300mより深いところにあり、かたまりとなっていること。いっぽう、瀬戸内海は川や里(人の暮らし)の栄養が流れ込み、いろいろな生き物のエサのもとになっていることなど、身近な海でありながら普段なかなか気づけない点を知り、参加者は興味深々で多くの質問が出ていました。

吉滝で森と川の繋がりを学習しよう

兵庫県の香美町小代には吉滝という滝があります。森の中にある滝が川となり森の中を通り、山から流れた栄養が川を伝って流れ川にすむ生き物にも影響を与える。この学びを実際に吉滝を見ながら学びました。当日はあいにくの雨模様で、生き物調査学習はできませんでしたが、事前に準備されていきた生き物を触り、この魚も森や川の豊かさがあるからこそ活きているということを参加者は学びました。参加者は吉滝の迫力と吉滝を起点に川となり森を通って海に繋がるという説明に、興奮を隠しきれない様子でした。

香美町小代の森で間伐活動を行う

香美町小代には武勇田という団体が森づくりを行っている森があります。間伐を行うことで、地面に太陽の光が降り注ぎ、地面の動植物にもしっかり太陽の光が行き届くようになり、葉っぱ等も分解され、栄養になります。この栄養が雨によって川に流れ、最終的に海に繋がります。
このような背景を元に今回は、参加者も小代の森で間伐作業を行い、豊かな海を実現する為になぜ豊かな森を守る事が大切なのかを実践を通して学びました。
そのような活動の中で、大木を切り倒し、切り倒す前と切り倒した後の空の明るさを見るという体験は、なぜ間伐作業が必要なのかを理解する上で大いに役だったようです。参加者も大木が切り倒される瞬間は大いに興奮していました。

海上から日本海のリアス式海岸をみてみよう

日本海側の生物資源の多様性としての「豊かな海」がどのような環境によって生み出されるのかを学ぶ為に香住海上ジオタクシーにのって実際に海に出て、実地学習を行いました。日本海側のでこぼことしたリアス式海岸は、その凹凸によって生き物が住みやすい環境を作っています。参加者は「話では聞いたことがあるが、実際に海に出て見ることが出来たのは初めて!」などの感想を持っていました。

海の文化館で森・川・海の繋がりを学ぼう

日本海側の生物資源としての多様性がどのような環境によって成り立っているのかをより深く学ぶ為に、香美町立ジオパークへ。森、川、海の繋がりを再現した模型では自分達が普段住んでいる日本海側にどのように栄養が流れ込むのかを、DAY1で実際に言った場所を確認しながら学びを深めていました。模型で俯瞰的に見てみる事で、「本当に繋がっているんだと分かった」という声も。

(株)ハマダセイ缶詰作り体験

工場見学と缶詰作り体験を通して、香住の海産加工品がどのようにして製造され、家庭に届けられるかを学びました。この海産物が家庭に届けられ、食べられるのも、豊かな森、川、海があるからこそなのだとあらためての発見がありました。

学びをアウトプットしてみよう!

1泊2日で実施された「豊かな海の秘宝を探せ!ひょうごシーレンジャー!」いよいよ終盤戦です。
「うみぽすワークショップ」で、それぞれの考える豊かな海についてアウトプットを行いました。
参加者が描いた「豊かな海」の絵は、実際に見学した株式会社ハマダセイの缶詰のパッケージに採用され、学びを発信するために活用されます。参加者はこの2日間の感想を「すごく楽しかった!海が嫌いだったけど、好きになった!」「豊かな海を守るためには、森も川も大切にしなければならないと分かった」など自分達が描いた絵を見せながら感想を述べていました。






イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

 

参加人数:17人