広島の小学生(5年生、6年生)24名が参加! 広島県竹原市で海の体験イベント 「瀬戸内こども調査団~海の宝、『ハチの干潟』に学ぶ」を 開催しました!
海と日本プロジェクトin広島実行委員会は、塩づくりで栄えた町、竹原を舞台に、県内の小学5年生、6年生24名からなる「調査団」を結成し、全国的に希少な『ハチの干潟』の観察や昔ならではの海水からの塩づくり体験、瀬戸内海を知る特別授業などを通し、海に親しみ、学び、海が抱える問題について考える体験イベント「瀬戸内こども調査団~海の宝、『ハチの干潟』に学ぶ」を開催いたしました。
2021.08.05
海と日本プロジェクトin広島実行委員会は、塩づくりで栄えた町、竹原を舞台に、県内の小学5年生、6年生24名からなる「調査団」を結成し、全国的に希少な『ハチの干潟』の観察や昔ならではの海水からの塩づくり体験、瀬戸内海を知る特別授業などを通し、海に親しみ、学び、海が抱える問題について考える体験イベント「瀬戸内こども調査団~海の宝、『ハチの干潟』に学ぶ」を開催いたしました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環で開催しました。
開催概要
公募した県内の小学5・6年生24人で結成した「瀬戸内こども調査団」が、希少な干潟についてや、海水からの塩づくりを学ぶ調査イベントを竹原市内で開催。
開催日時
2021年7月24日(土)10:00~18:00
開催場所
竹原市内数か所
後援
広島県教育委員会以下、県内全教育委員会
『豊かな海』ってどんな海?『ハチの干潟』をこの先も守るために私たちができることって?
子どもたちは、夏本番、とても暑い中、昔ながらの手法で海水から作る製塩方法を学びました。江戸時代以降、塩で栄華を誇った竹原の町、なぜ竹原で塩づくりが盛んになり、廃れたのか?
海水から作る塩と工場で化学的に作る塩の違いは?実際に味比べもしてみました。
そして、美味しい塩が採れる海ってどんな海なのか?
かつて塩田となった干潟は今どうなっているのか?
塩と海と我々の生活に思いを馳せました。
続いて、楽しみな昼食の時間、彼らが食したのは、竹原が塩づくりで潤った時代に、塩商人たちが客をもてなしたと言われる幻の郷土料理「魚飯(ぎょはん)」。
海の幸を美味しく頂くだけでなく、その歴史的な背景を感じながらの食事となりました。
食後は、竹原市のすぐ近くの島、大崎上島にある広島商船高等専門学校の教官と学生による「海の特別授業」。
手作りの教材、海ドリルを使用して、私たちが生活する瀬戸内海が今置かれている状況や、問題となっている海洋ごみや、海砂採取の影響、富栄養化と貧栄養化の問題、藻場の減少など、クイズを交えながらの分かりやすい解説を聞きながら『豊かな海』とはなにかを学びました。
そしていよいよ、実地に現地調査!子どもたちは全国でも希少な干潟『ハチの干潟』で生き物観察をしながら、『豊かな海』を満喫しました。
一部の子どもは張り切り過ぎて泥だらけに…。
子どもたちは今回の調査イベントで何を感じ、何に気づいたのでしょうか?
子どもたちの声(感想)は?
男の子)
干潟のカニの種類が多いのが印象に残った、絶滅危惧種ハクセンシオマネキも見つけたので、カニを(この後書く)新聞のテーマにしたい。
女の子)
なぜ竹原で塩づくりが盛んだったのかと、昼食の魚飯とを関連付けてもっと調べてみたい。
男の子)
干潟の生き物が、広い干潟の場所によって種類が異なることが気になった。
干潟のあちこちにいろんな種類の生物が一緒に暮らしていることを他の人に伝えたい。
子どもたちの学びの成果はこれから実を結びます!
今回調査イベントに参加した子どもたちは、8月21日土曜日に再び(広島市内で)再集合します。
今回の調査イベントで、一番心に残ったことを一人でも多くの人に知ってもらうため、自分だけのオリジナルの『ハチの干潟新聞』を完成させるためです。
そして、その車内が新聞の発表の場となる広島電鉄の特別電車『海と日本プロジェクト号』(仮)の車体を自分が描いた『海の生き物』の絵で彩るため、デザインを考えます。
この子どもたちが作り上げる「夢の電車」は9月25日土曜日からおよそ1か月間、広島市内とその周辺を通常運行する予定です。
さらに、塩づくりを体験した『竹原の塩』の商品パッケージのアイデアとデザインを考え、形にします。このオリジナル塩商品は竹原市のふるさと納税返礼品としてお披露目する予定です。
ぜひ子どもたちの海についての学びの成果、彼らの感じたこと、伝えたいメッセージを多くの方に受け止めていただきたいと強く願います。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています。
参加人数:24人