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10校の学校給食で青のり料理、うち1校では出前授業も 未利用海藻「北海道産天然青のり」を通じた海の学び提供

はこだて海の教室実行委員会は11月5日(金)、函館市内10校の給食食材として「北海道産天然青のり」を無償提供し、子どもたちに海の学びの機会づくりをしました。

2021.11.18

はこだて海の教室実行委員会は2021年11月5日(金)、函館市内10校の給食食材として「北海道産天然青のり」を無償提供し、子どもたちに海の学びの機会づくりをしました。

この取組みは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

未利用海藻「北海道産天然青のり」を通じた海の学び
日時
2021年11月5日(金)12:10~12:50
実施場所
北海道函館市内の10校
(千代田小学校、本通小学校、万年橋小学校、旭岡小学校、東小学校、上湯川小学校、石崎小学校、鱒川小中学校、銭亀沢中学校、戸井幼稚園。児童のべ970名。)
※うち、千代田小学校では5年生対象に出前授業を実施(青のりと海に関する講話)。
 他9校の児童生徒には、青のり料理とともに、海の学びをまとめたランチョンマットを配布。
主催
はこだて海の教室実行委員会
共催
日本財団 海と日本プロジェクト
協力
函館市教育委員会

彩りと香りで、料理を美味しくする「北海道産天然青のり」

青のりは、彩りと香りが良い海藻。たこ焼きなどの上にのっている緑色の海藻の多くは実は「アオサ」で、青のりは値段がアオサの数倍する高級食材です。九州や四国では古くから、すじ青のりが特産品となっていますが、北海道に自生する青のり(ウスバアオノリ、ボウアオノリ等)は手つかずで採取されていません。
当会は、この「北海道産天然青のり」を通じて子どもたちに海をめぐる様々な課題を伝えられると考え、本年、青のり原料の確保や、メニュー開発、学びツールの作成に取組みました。

参加児童の感想・講師のまとめ「海の未来について考えよう」

青のりがとられていない理由はいくつか考えられます。海離れによりその存在を知られていないこと。漁師が昆布などと比べてお金にならないと考えてとらない。漁師の高齢化や減少で新しい海藻になかなかチャレンジしてもらえない。天然ゆえにごくまれに砂が混入することから食品会社が商品化しない、などです。

講師の話を聞き、青のり料理を食べた子どもたちからは、
◎青のりの香りと、だし汁の香りがマッチしておいしかった。
◎青のりの収穫が手摘みで、大変な作業であることを初めて知った。
◎青のりが収穫されていないことに驚いた。将来、僕が青のりを自動で収穫できる船の開発をしたい。
◎青のりのことをたくさん知ることができたので、家族にも話したい。
などの感想が寄せられました。

講師は最後のまとめとして「実は今、青のりや海にはいろんな課題があり、まだ、その解決策を大人も見いだせていない状況です。私たちの海の資源である、青のりが生かされていないことも、そのひとつです。もったいないですね。若い皆さんが海について考えたり、調べたりすることが、海の未来につながります。ぜひ、青のりを通じて海について考えてみてください。」と語りかけました。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

 

参加人数:970人