8組16名の親子が「アジ」と、「イワシ」をさばいて料理!【日本さばける塾 in 長崎】を開催
日本さばけるプロジェクト実行委員会は、”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げる取り組み『日本さばける塾 in 長崎』を12月4日(土)に開催し、8組16名の親子が参加しました。
2021.12.10
日本さばけるプロジェクト実行委員会は、”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げる取り組み『日本さばける塾 in 長崎』を2021年12月4日(土)に開催し、8組16名の親子が参加しました。こ
のイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来に引き継ぐアクションの輪を広げる取り組みとして、①基本のアジ+地域の特色ある魚をさばく②その⼟地ならではの、郷⼟料理や地域の食材を使った料理をつくる③海にまつわる講義を受ける、以上を実施しました。
日程
2021年12月4日(土)10:00~14:00
開催場所
九州調理師専門学校(長崎県長崎市弁天町5番5号)
参加人数
8組16名(小学生と保護者)
講師
長崎県水産部水産加工流通課長 渡邉孝裕さん、学校法人川島学園 副学園長 川島明子さん
主催
⽇本さばけるプロジェクト実⾏委員会、海と⽇本プロジェクトin長崎県実⾏委員会
共催
⽇本財団 海と⽇本プロジェクト
協力
学校法人 川島学園 九州調理師専門学校
さばける体験のレポート
メニューは、野母んあじの刺身、アジのアラで出汁をとった味噌汁、おびきイワシの蒲焼丼、イワシの骨せんべいの4品。
「地元長崎でしか味わうことができない味」に着目し、長崎野母町のブランド魚「野母んあじ」、長崎市の限られた地域に実生する 香酸柑橘「ゆうこう」、長崎ならではの甘めの醤油や九州麦みそを使用し、調理していきました。
「海や魚に興味があって参加した」「保護者に促されるまま参加した」「子どもにさばき方を教えてあげたいが、自信がないため参加した」等、参加の理由はさまざまで、初めて魚を触るという参加者も多くいましたが、プロの調理師学校の先生に魚のさばき方から包丁の持ち方まで丁寧に教えてもらい、保護者はもちろん、子ども達もとても真剣な表情で魚さばきにチャレンジしていました。
試食の時間では 自分たちでさばいた魚料理を前に、食べるのが待ちきれないとばかりに、目を輝かせていました。特に、甘めの醤油で煮詰めた「おびきイワシの蒲焼丼」が子どもたちには大人気で、みんな美味しそうにペロリと平らげていました。また保護者の中には、「いつもは食べ物をよく残してしまう子が、味噌汁のおかわりをしに行った」と、とても驚いてる方もいらっしゃいました。
魚の命を無駄なく美味しくいただく方法を学び実践することで、参加者一人ひとりが、海や自然の恵みの大切さを体感することができました。
海の学びについてのレポート
長崎県水産部水産加工流通課長 渡邉孝裕さんによる学びの時間。
まず、長崎県の海の特徴、主な漁業の種類や獲れる魚の種類などについて、イラスト付きの分かりやすい資料をもとに、丁寧に教えてもらいました。
長崎県は対馬海流に乗って 沢山の種類の魚たちが集まってきます。海にいる魚たちを守っていくために、これからどのようにすれば良いのか、SDGsを踏まえて、水産資源を持続的に利用するための漁業の方法、工夫についても学びました。
参加者たちにとって、地球温暖化による磯焼け問題など、今後長崎の海を守っていくために自分たちにできることは何かを考える良い機会になりました。
感想のシェア(アンケート後に実施)
子どもたちに今回のイベントで新しく学んだこと、感じたことを発表してもらい、海の学びの時間で教えてもらったことを〇×クイズにして出題しました。クイズは少し難易度の高い問題ではありましたが、みんなで楽しく学びの復習ができる時間となりました。
参加児童や保護者の声
⼩学3年⽣
「海の中には、タコやイカが一番多いことを初めて知った。はじめて魚をさばいた。」
小学4年生
「説明が分かりやすく、とても楽しくできた。」「魚をさばくのは簡単だと思っていたが、難しかった。これから家でもさばいてみようと思った。長崎の海のことを知らなかったので、知ることができてよかった。」
小学5年生
「釣りなどに行ったときに、風などで、海にゴミを飛ばさないようにしたいと思った。」
小学6年生
「長崎県がこんなに魚の種類が多いと知って驚いた。さばくのは難しかったけど、それもふまえて楽しかった。」「海のことを知ったり、魚をさばいたりして楽しかった。」「長崎は沢山の魚が獲れているのは知っていたが、漁獲量が、全国2位だったことは知らなかった。獲れる量が割合的にも(面積)1位だったのには驚いた。地球温暖化が進むと、その魚ですら獲れるか分からないので、これからのためにも自分からできることを進んで行おうと思った。」
小学3年生保護者
「危険と思ってなかなか包丁を持たせる事がなかったが、子どもに色々なことを体験させることはとても大事だと思った。」「魚の骨だけでもあんなに美味しいお味噌汁が作れるのに驚いた。」
⼩学4~6年⽣保護者
「生物の大切さを知り、命を頂いているということを子どもに知ってほしかったので、とても良い機会になった。長崎の海のことを詳しく知ることができてとても良かった。どういう風に実際に漁をしているのか、現場の方の生の声が聞けてとても為になった。魚をもっと味わって食べようと思った。」「海の現状を知り、改めて共存している人間から自然を大切にしたいと感じ、海の恵みの魚など大切に頂きたいと思った。」「初めて魚を子どもがさばいて、思ったより上手にできていたので、これからいろいろなことを体験させてあげたいなと思った。」
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:16人