比叡山延暦寺や日吉大社などが宗教宗派を超えて 「水と祈りの地・滋賀から世界の水環境保全を願うコンファレンス」と 「みたらし祭」を開催しました!
うみゴミ対策琵琶湖プロジェクト実行委員会は、7月28日に寺社参拝者から集めた水環境保全への祈りが書かれた木札約300枚を、世界遺産である比叡山延暦寺 根本中堂での護摩法要や山王総本宮日吉大社による湖上焚上神事にて焚き上げ、宗教宗派を超えて水環境の保全を祈願する水と祈りの地・滋賀から世界の水環境保全を願うコンファレンスと、みたらし祭を開催しました。
2022.09.13
うみゴミ対策琵琶湖プロジェクト実行委員会は、7月28日に寺社参拝者から集めた水環境保全への祈りが書かれた木札約300枚を、世界遺産である比叡山延暦寺 根本中堂での護摩法要や山王総本宮日吉大社による湖上焚上神事にて焚き上げ、宗教宗派を超えて水環境の保全を祈願する水と祈りの地・滋賀から世界の水環境保全を願うコンファレンスと、みたらし祭を開催しました。
この催しは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。
開催概要
水環境保全の願いが書かれた木札のお焚き上げ
日程
2022年7月14日(木)~7月28日(木)
開催場所
①比叡山延暦寺 根本中堂 ②日吉大社摂社唐崎神社
参加人数
木札への記入 約300人
協力団体
日本遺産「水の文化」ツーリズム推進協議会
水と祈りの文化を伝えるブース
滋賀県各地には水と結びついた祈りの文化が存在し、水を守り大切にする心が脈々と受け継がれています。その文化や精神は、日本遺産「琵琶湖とその水辺景観―祈りと暮らしの水遺産」として認定されています。
そんな滋賀県の文化を知り、多くの人に海洋ごみ削減の意識を高めてもらうため、啓発ブースを設置しました。ブースの看板には海洋ごみ問題についての内容に加え、滋賀に水と祈りの文化があること、滋賀と海は琵琶湖や川と通じて繋がっていることなどを記しています。また、海洋ごみ削減に向けた願いや決意を水環境保全祈願の木札に記入することができ、合わせて300枚の木札が集まりました。
<設置場所/期間>
比叡山延暦寺 一隅を照らす会館 7月14日(木)~7月27日(水)
日吉大社 西本宮 7月14日(木)~7月21日(木)
唐崎神社 7月22日(金)~7月28日(木)
「琵琶湖も海も美しく豊かでありますように」
寺社に置かれる木札で水環境保全祈願をする例はあまりなく、参加者の皆さんがどのような願いを記入するのか未知数でしたが、集められた木札には「琵琶湖も海も美しく豊かでありますように」「きれいな海へ」「プラスチックのごみが海に流れない世界になりますように」「海の生き物が自由に泳げますように」など、大半が琵琶湖や海の保全を願う内容が記されていました。用意した木札300枚全てに思いが込められ、丁重にお焚き上げを行う運びとなりました。
比叡山延暦寺による護摩法要と日吉大社による湖上焚上神事
記入された水環境保全祈願の木札は、7月28日(木)に、2か所でお焚き上げが行われました。半分は世界遺産である比叡山延暦寺の根本中堂で火にくべられ、僧侶5人による護摩法要が営まれました。また、木札の半分は日吉大社が琵琶湖上で行う湖上焚上神事にてお焚き上げを行い、 宗教宗派を超えて、世界の水環境の保全が祈られました。
水環境保全を願うコンファレンス
比叡山延暦寺での護摩法要に合わせ、延暦寺には県内の環境団体ら約20人人が集まり、コンファレンスを開催しました。大麦ストローをきっかけに、子どもたちにプラスチックのごみ問題について知ってもらおうと活動する”工房シーダーノ”や、廃棄プラスチックからプランターなどを製造し循環型ビジネスモデル構築を目指す”廃棄物バスターズ”などが活動報告を行い、水環境保全への想いを新たにしました。
琵琶湖の環境保全に役立つヨシを使ったワークショップ
湖上焚上神事が行われる日吉大社摂社唐崎神社の「みたらし祭」には、水生生物の環境保全に役立つヨシを使った、「お祓いヨシ」の製作ワークショップを行いました。水と祈りの文化の理解と共に製作することで、より水環境への意識を高めてもらうことが目的です。祭に訪れた150人がヨシを製作し、各自家に持ち帰りました。お祓いヨシは、自宅の玄関に飾ることでご利益があります。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:300人