~子供たちが博多湾と山・川・海の繋がりを学び、海を豊かにする過程を体験!【博多湾守り隊!DAY1】を開催しました。~
海と日本プロジェクトinふくおか実行委員会は、2022年8月24日(水)福岡県内の小学生23名を対象に、海の学習や体験を通じ、こどもの自主性・社会性を育み、こどもの目線で発見した魅力や役割を発信することを目的としたイベント「博多湾守り隊!」を開催いたしました。
2022.09.14
海と日本プロジェクトinふくおか実行委員会は、2022年8月24日(水)福岡県内の小学生23名を対象に、海の学習や体験を通じ、こどもの自主性・社会性を育み、こどもの目線で発見した魅力や役割を発信することを目的としたイベント「博多湾守り隊!」を開催いたしました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
開催概要
博多湾の課題や山川海の繋がりを学び、竹漁礁を制作、アマモを植え藻場を豊かにする取り組み
日程
2022年8月24日(水)
開催場所
福岡県福岡市西区 能古島
参加人数
福岡県内小学生23名
協力団体
一般社団法人ふくおかFUN、株式会社海の中道海洋生態科学館
山川海の繋がりと、藻場が消失している博多湾の現状について学ぶ
まず最初に子供たちは、マリンワールド海の中道 中村館長による実験を交えた楽しく学べる講義プログラムで、山川海の繋がりを学びました。福岡県では年々増える放置竹林が問題になっています。竹林が増えるとなぜ海に栄養がいかなくなるのか、竹は成長が早く、広葉樹林の成長を邪魔してしまう。また、根が浅く保水しにくいなどの理由で、山が栄養を蓄えられない。広葉樹林の栄養が川を伝わって海に流れ込むため、その仕組みを学びました。また実験では森林と竹林の模型を使って、どちらが水を保水できるか、森林と竹林の違いを教えて頂きました。さらに近年、豊かな海に欠かせない藻場が消失しているという実態についても学び水産資源の減少に繋がっていることを知りました。
小魚が集まる竹漁礁を制作し、学習の内容と体験を繋げる
中村館長の講義で学んだ山川海の繋がり、放置竹林の問題から、一つの解決策として竹でお魚の住処となる、竹漁礁を制作しました。3チームに分かれて、ここが小魚にとって住みやすい場所、産卵場などになりますようにと工夫して制作し、豊かな海が続きますようにという願いを込めて竹にメッセージを書きました。
コンクリートの漁礁に比べ自然素材で環境に優しく、藻や海藻も付着しやすいなど竹漁礁の特徴も学ぶことができました。DAY1では竹漁礁を沈めるところまで。DAY2ではシュノーケルをして実際に自分たちが制作した竹漁礁のまわりの変化を観察していきます!
自分の手で作ったアマモの苗を植え、藻場の役割を学ぶ
さらに子供たちは講師の一般社団法人ふくおかFUNの大神さんにアマモの苗づくりを教えてもらいました。アマモの役割を学び、その後アマモを割りばしにくくりつけ、苗づくりをしました。アマモは光合成をおこない海中の酸素濃度を高め、小魚の住処となります。それだけでなく、大気中の二酸化炭素も吸収すると言われています。子供たちの中にはアマモの苗づくりを通して、この一つ一つのアマモにたくさんの役割があることに驚いている子がたくさんいました。
また、藻場がどれほど海洋環境に影響があるのかを学び、自分たちが作ったアマモの苗でたくさんの魚が住みやすい環境が作られればという感想が聞けました。最後は、ダイバーがアマモの苗を植え付けるところをモニターで観察。その様子を見ながら、子供たちは海の中でどのような変化が生まれるのかわくわくしているようでした。こちらもDAY2では海中の変化を実際に海に入り、子供たちが観察します!
参加した子ども・保護者からの声
・竹漁礁制作は思ったより大変だったけど、次のイベントでお魚がたくさん集まってくると想像したらとても楽しみ。
・ビーチクリーンなどを積極的にしていたけど、海の中にそんな問題があることに驚いた。海の中の問題は気付きにくいと感じた。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:23人