福島の秋を代表するサンマをさばいて、中高生が福島の海を学ぶ『日本さばける塾 in ふくしま』を開催しました!
日本さばけるプロジェクト実行委員会は、”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げる取り組み「日本さばける塾 in ふくしま」11月19日(土)に開催し、14名の中高生が参加しました。
2022.11.30
日本さばけるプロジェクト実行委員会は、”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げる取り組み「日本さばける塾 in ふくしま」11月19日(土)に開催し、14名の中高生が参加しました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
開催概要
”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来に引き継ぐアクションの輪を広げる取り組みとして
①講師による魚さばき・調理実演
②参加者がアジフライとサンマのマリネに挑戦し、試食
③潮目の海で獲れる魚種や、漁獲量の変化など福島の海について学習
以上を実施
日程
2022年11月19日(土)9:30~13:30
開催場所
郡山女子大学(福島県郡山市開成3丁目25-2)
参加人数
14名(中高生)
講師
郡山女子大学短期大学部 會田久仁子先生、澤渡優喜先生、源川博久先生
主催
海と⽇本プロジェクト in ふくしま実⾏委員会、⽇本さばけるプロジェクト実⾏委員会
共催
⽇本財団 海と⽇本プロジェクト
協力団体
郡山女子大学短期大学部
ほとんどの参加者が初めての体験! 福島の秋の味覚「サンマ」をさばいて味わう
今回、調理する魚は、基本の「アジ」と福島の秋を代表する「サンマ」です。ほとんどの参加者が、魚をさばくのは、初体験。まずは、郡山女子大学短期大学部・會田久仁子先生、澤渡優喜先生が、実際に魚をさばきながら、魚をさばく行程について説明しました。説明を聞き洩らさないよう、真剣な表情で話に聞き入る参加者たちの姿が印象的でした。説明後は、1人ずつ包丁を握り、魚の調理を開始。最初は緊張した様子で、恐る恐る作業していた参加者たちも、講師陣の手助けもあり、徐々に手際よくさばけるように。きれいにさばいた魚を前に「家に帰ったら家族に自慢する!」と、目を輝かせながら話す参加者もいました。その後、さばいたばかりの新鮮な魚を使い、「アジフライ」と「サンマのマリネ」を調理。約2時間で2品を完成させると、すぐにその場で、味わいました。自分がさばいた魚の味は格別のようで、「青魚があまり得意ではなかったけど、自分でさばいた魚はおいしく食べることができた。」と笑顔で話していました。
サンマの水揚げ量が減少 一方でトラフグやイセエビは増加 福島の海の変化
今回のイベントでは、魚をさばく前に、これからさばく魚についての学びを深めるため、講義の時間を設けました。講師は、郡山女子大学短期大学部の源川博久先生が務めました。講義では、サンマの水揚げ量が減少していることや、トラフグやイセエビの水揚げ量が増加していることなど、福島県の海で今起きている変化について学びました。また、世界の海にも目を向け、水産資源の乱獲や地球温暖化、海洋汚染などが原因で、2048年には、海から食用魚がいなくなる可能性があるという話を聞き、参加者らは、海の豊かさを守るため、自分たちができる行動などについて考えを深めていました。
参加した中高生からの声(アンケートより)
高校3年⽣⼥⼦
「海の変化と食への関わりをもっと知りたい。」
高校2年生女子
「1匹1匹の魚を大切に食べようと思った。」
中学3年⽣女子
「思っていた以上に魚をさばくのが難しかった。他の魚もさばいてみたい。」
高校1年⽣男子
「地球温暖化について調べ、対策したいと思った。」
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:14人