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練習船うしお丸のヒ・ミ・ツと水中ドローン体験 ~海と日本PROJECT~

函館市国際水産・海洋総合研究センターと「北海道大学水産学部附属練習船うしお丸」を会場にして、うしお丸のドック高架作業などを見学するイベントを実施しました。

2019.09.12

函館圏の高校、中学、小学高学年生を対象に、「海」への興味や関心を高めてもらうことを目的に、「北海道大学水産学部附属練習船うしお丸」のドック高架作業などを見学してもらいました。

北海道大学水産学部附属練習船「うしお丸」のドック作業を通じて、普段は目にすることのできない、船の海面下の構造を見てもらい、その構造や役割を学ぶことによって、次世代を担う若者に「海」への興味や関心を高めてもらうことを目的としています。

日程
2019年7月31日(水)10:00~12:00

開催場所
函館市国際水産・海洋総合研究センター 北海道大学水産学部附属練習船「うしお丸」

参加人数
20人(保護者・引率者5人を含む)+ 来観一般参加者12人

主催
北海道大学大学院水産科学研究院

道外からも参加!
「海の宝アカデミックコンテスト2019・ブルーオーシャン活動に向けて(海と日本2019)」プロジェクトでは、函館圏の高校、中学、小学高学年生を中心に、「練習船うしお丸のヒ・ミ・ツと水中ドローン体験 -海と日本PROJECT-」を実施しました。会場は、函館市国際水産・海洋総合研究センター、および、その前岸壁に停泊中の「うしお丸」です。
このイベントでは、「北海道大学水産学部附属練習船うしお丸」のドック高架作業を通じて、普段は目にすることのできない海面下の構造を、参加者に見てもらいました。その構造や役割を説明し、簡単な実験やビデオ映像を通じて学ぶことによって、次世代を担う若者に「海」への興味や関心を高めてもらうことを目的に企画されました。
日本各地の学校関係機関へも案内したところ、函館市内はもちろん、近隣の北斗市、七飯町、遠くは、家族旅行に合わせて大阪府から参加された方もいました。

うしお丸の高架作業の様子のビデオを上映
まず最初に、海洋センターのホールに集合してもらった参加者の皆さんに大西広二助教から、本イベントの趣旨説明や目的を案内し、以前に撮影した、うしお丸の高架作業の様子のビデオを上映しました。
さらに、ドック作業前と作業後の違いを見せて、車の「車検」に当たる船の入渠作業について紹介。ドック作業で現れた海面下の特徴的な構造について説明し、簡単な実験などを通じて理解を促しました。具体的に紹介したものは、バルバスバウ、スラスタ、ソナードーム、ビルジキール、電蝕亜鉛、喫水線です。

●ビルジキール:
水槽にキールの有無が異なる2杯の模型船を浮かべて、横揺れ(ローリング)減衰の違いを確かめてもらいました。
●電蝕亜鉛:
真っ新の電蝕板と腐食した電蝕板を見てもらい、その効果と重要性を認識してもらいました。
●喫水線:
ゲージの見方と季節や海域によって異なる満載喫水線を紹介し、淡水・海水による浮力の違いを実際の海水塩分値に近い海水と淡水の水槽を用意して、浮力調整した浮(うき)を浮かべて実験を行いました。

冬季大西洋水が最大密度を示すことを足掛かりに、海洋大循環の出発点となることを紹介し、地球をめぐる海洋への関心を高めました。
「海の宝アカデミックコンテスト2019」の内容説明に移り、昨年の受賞作品の紹介や各賞の紹介、応募方法や応募に当たっての注意事項などが詳しく説明されました。最後に、本プロジェクトのマスコットとなっている「海坊主」について、海洋の見えないところで発生している「内部波」がその原因と考えられている事をクイズ形式で問い、内部波の実験で理解を促しました。




大西助教による船体構造の説明や簡単な実験 子供たちの実験参加の様子

水中ドローンとうしお丸の見学
参加者を2班に分け、1班はセンターホール横の大水槽に展開した水中ドローン(水中カメラロボット)をコントローラーを用いて操作し、水槽に隠れた魚や真イカを探したり、水槽内から自分たちを撮影したりして、水中のドローンの動きを観察・体験してもらいました。操作をマスターした参加者たちからは、「将来、『深海調査船』に乗ってみたい!」「誰も知らない、深海生物を発見したい!」などの声も聞かれ、子どもたちの新しい技術への順応力の早さと海への関心の高まりに期待が寄せられました。
残る1班は、「うしお丸」の亀井佳彦船長、小林直人一等航海士、飯田高大二等航海士の案内で、うしお丸の船内と船外の見学を行いました。船外からは、レクチャーで紹介された船体マークや喫水ゲージを確認しました。船内の船橋区画では操舵機・エンジンコントロール機器・レーダー機器などの説明が行われました。実際に舵を握ってもらい、舵輪を切る感覚から舵角が変わるタイミングのずれなどを体験し、操船の難しさなども実感できたようでした。デッキや観測機器室では、海洋観測に使われる機器類やイカ釣りロボットの紹介、ソナー画像の表示なども行われ、興味は尽きない様子でした。
ドローン操作の班と、うしお丸の見学班を入れ替えて実施し、すべてが終了したのちに、全員がうしお丸の前に集まって記念撮影を行いました。


水中ドローンを操作する参加者の様子


亀井船長、小林航海士、飯田航海士による公開機器の説明と船内見学の様子

<チラシ>

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています