ユースによる海洋ゴミ清掃活動 ~海と日本PROJECT~
全国各地でユースによる海洋ゴミの清掃活動とフォーラムを実施しました。
2019.11.21
北は山形県から南は長崎県まで、全国各地でユースによる海洋ゴミの清掃活動とフォーラムを実施しました。
全国各地における清掃活動の実施を通して、海洋ゴミ問題解決に貢献するとともに、大学生や一般市民の意識を啓発します。
日程・開催場所
【清掃活動】
長崎県対馬市2019年8月10日~8月12日
山形県酒田市2019年8月28日~9月02日
千葉県九十九里浜2019年8月18日~8月22日
三重県熊野市2019年8月26日~8月27日
新潟県佐渡市2019年9月11日~9月14日
その他の地域2019年6月29日、7月06日、9月28日
【フォーラム】
早稲田大学早稲田キャンパス2019年7月21日”
参加人数
【清掃活動】
学生参加者761人、一般参加者414人
【勉強会等】
フォーラム67人、その他勉強会参加者574人
主催
特定非営利活動法人国際ボランティア学生協会
告知方法
・会員向けイントラネット、LINE@
・チラシ、ウェブサイト、SNS等での広報
・協力団体を通した告知
初めて実施した、長崎県対馬市海岸清掃活動
対馬は、海流の関係と海岸線全長が900kmを超えるリアス式海岸の影響で漂着ゴミが滞留しやすい環境にあります。そこで6月4日~5日に事前調査を行い、今回、当協会として初めて本格的な海岸清掃を実施しました。
清掃活動だけでなく、シーカヤック体験やエクスカーション(見学)を通して対馬の自然の魅力を体感するとともに、一般社団法人対馬CAPPA、特定非営利活動法人環境カウンセリング協会長崎、長崎大学の濱崎宏則准教授とそのゼミ生、ながさき海援隊などと一緒に、海ゴミ問題をテーマしたワークショップを実施しました。
日程:2019年8月10日~12日
場所:棹崎海岸、美津島町箕形、赤島、対馬青年の家
協力:協力:一般社団法人対馬CAPPA、特定非営利活動法人環境カウンセリング協会長崎
後援:長崎県、対馬市
県内の大学生も巻き込んだ、山形県海岸清掃活動
海岸が南北にのびる山形県は西から流れて来た対馬海流に垂直に存在し、季節を問わず様々なゴミが漂着します。特に山形県唯一の離島の飛島は島民の過疎高齢化で回収や処分が困難で、山形県内の大学生も巻き込み2016年から毎年海岸清掃を実施しています。
また、毎年清掃活動だけではなく、飛島のジオパークとしての魅力のフィールドワークを行ったり、日本プラスチック工業連盟や海洋漂着ゴミ専門の大学教授など、海ゴミに関係する専門家に講演いただきワークショップなども行っています。
日程:2019年8月28日~9月1日
場所:山形県酒田市飛島・山形県遊佐町西浜海岸
協力:特定非営利活動法人パートナーシップオフィス、合同会社とびしま
後援:山形県、酒田市、遊佐町
フォーラム「海ゴミ問題に対してユースは何ができるか?」
当フォーラムは、日本財団の「海と日本PROJECT」の助成の下、早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)と共催で行ったもので、67人が参加しました。
最初に、特定非営利活動法人パートナーシップオフィス理事の金子博さんから基調講演として、海洋ゴミ問題の現状やこれまでの取り組みの経緯などについて説明がありました。
その後、この問題に様々なアプローチで取り組んでいる団体の方々による事例発表を行ったとともに、参加者同士で自分たちに何ができるかを話し合うグループワークを行いました。
日程:7 月21 日
場所:早稲田大学早稲田キャンパス
テーマ:「海ゴミ問題に対してユースは何ができるか?」
2002年から続く、千葉県九十九里浜全域清掃大作戦
九十九里海岸は10市町村からなる約66㎞に及ぶ海岸線で、貴重な海浜動植物が生息し、県立自然公園にも認定されています。しかし一方で、観光客の残したゴミや、流入する河川から流れ着くゴミなどによる砂浜の環境汚染が深刻化しています。観光資源、漁業資源及び生物多様性の確保の観点から、海岸環境の保全を図ることが重要視されています。
このような状況を受け、2002年より毎年夏の時期に全長66キロメートルある浜全域の清掃活動へ取り組み、大学生だけでなく、地元の方々を巻き込んだ積極的な活動を続けています。
日程:8 月18 日~22 日
場所:千葉県九十九里海岸
後援:千葉県 旭市、いすみ市、一宮町、大網白里市、九十九里町、山武市、白子町、匝瑳市、長生村、横芝光町(計10 市町村)
地元ボランティアとともに行う、三重県熊野市熊野大花火大会での清掃活動
三重県熊野市熊野大花火大会では、観覧席である海岸への放置ゴミが大きな問題となっています。これに対し、花火大会の運営支援を行っている当協会では花火大会翌日に地元ボランティアとともに七里御浜の清掃活動を実施しました。また、熊野大花火大会実行委員会はゴミの持ち帰りを呼びかけており、当協会ではその取り組みの支援として、エコステーションの設置運営のほか、ゴミの持ち帰り促進のためのアイデアを提案・実施しています。
日程:8 月26 日~8月27 日
場所:七里御浜沿岸、熊野市駅周辺
協力:熊野市観光協会、熊野漁業協同組合
2回目の実施となる、新潟県佐渡市海岸清掃活動
佐渡は島全体がジオパークに指定され、豊かな自然に囲まれていますが、対馬海流や偏西風の影響で海岸には多くゴミが漂着しています。特に西側の海岸は海外からの漂着物も多く、景観だけではなく自然への影響も懸念されています。そんななか、昨年2018年から島の最北に位置する大野亀と二つ亀周辺の海岸清掃を実施しています。
2回目となる今年度は新たに新潟県内の大学生にも参加を呼びかけ、3泊4日の行程に新潟大学から5名の学生が参加しました。
日程:9 月11 日~9 月14 日
場所:新潟県佐渡市海府地区
協力:新潟県佐渡市、佐渡海府地区観光協会、佐渡を美しくする会、新潟県離島振興協議会、SADO 二ツ亀ビューホテル
その他、神奈川県と大阪府で行った清掃活動
神奈川県片瀬江の島海岸(7月6日・学生16名参加)、大阪府大正川(6月29日・学生37名参加、一般7名参加、神奈川県金沢区野島海岸(9月28日・学生14名参加)でも清掃活動を実施しました。
参加者の声
・海ゴミを拾っていく中で、ただ拾うだけでは無力であると痛感しました。抑制に向けて働きかけていきたいです。(20代・長崎県長崎市)
・対馬の魅力をたくさん知った上で、対馬のゴミの現状について知ることができたので、対馬について発信していきたいと思います。(10代・長崎県佐世保市)
・この清掃活動は特別なものじゃなくて、日常的なものにしたいと思いました。(10代・神奈川県座間市)
・まず問題の解決のためには、問題を知ることが大切だと思いました。また、問題を知ってもらうためには人に話すことが必要だと感じました。(10代・東京都八王子市)
・庄内地域の今後について、今回以降、地元学生を中心に様々なアイデアが膨らんでいく過程を多くの場面で活かしていけたら素敵だと感じました。(東京都八王子市)
・学生さんが日本各地ですばらしい活動をされていることに感動しました。私は地域の中学教師ですが、生徒たちにこの活動を紹介しようと思います。(50代・山形県酒田市)
メディア掲出
長崎県対馬市海岸清掃活動
【テレビ】
8月15日 対馬市CATV
【新聞】
8月22日 読売新聞
9月23日 長崎新聞
9月25日 毎日新聞
山形県海岸清掃活動
【新聞】
9月03日 荘内日報
新潟県佐渡市海岸清掃活動
【テレビ】
9月13日 サドテレビ「ニュースアイランド」
【新聞】
9月25日 読売新聞
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています