神戸港クルーズと海洋博物館での体験学習〜海と日本PROJECT〜
2017.07.21
神戸港クルーズと海洋博物館での体験学習は、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」のサポートプログラムです。体験学習や交流学習会を通し、海の恩恵に感謝し、海洋についての理解と関心を深めてもらうプログラムです。
海洋国日本の国づくりや街おこしを担う次世代の小学生の皆さんに、海の大切さと海の魅力を知ってもらうことにより、海の恩恵に感謝し、併せて広く海洋についての理解と関心を深めてもらうことを目的としています。
神戸港クルーズで海から港内の施設を視察したり、神戸海洋博物館において、神戸の海、船、港の過去、現在、未来についての体験学習、交流学習会などを実施。海に親しみ、海洋環境を守ることの重要性を考えることを促します。
日程
2017年7月6日(木)
開催場所
神戸港及び神戸海洋博物館
参加人数
小学5年生 208人
主催
「海学び舎」あらかると啓発事業実行委員会
(構成メンバー)
(公社)大阪港振興協会、(一社)神戸港振興協会、近畿旅客船協会、神戸旅客船協会、近畿内航船員対策協議会、大阪市港湾局、神戸市みなと総局、大阪市港区役所、(株)ラジオ関西、(公財)関西交通経済研究センター
神戸港クルーズで、神戸港内の施設や役割について学習
神戸市と南あわじ市の小学校の交流を通じて、海洋国日本の国づくりやまちおこしを担う次世代の小学生に広く海洋について理解、関心を深めて貰うことを目的に、「神戸市・南あわじ市小学生の海に親しむ交流学習会」を7月6日(木)に神戸海洋博物館ホール及び神戸港において実施致しました。
当日は気温、湿度は高かったものの、神戸港内の波、風は穏やかで、夏らしい日差しの下、南あわじ市の7校、神戸市の2校の5年生208名の参加により開催しました。
【神戸港クルーズ】
午前中は神戸海洋博物館ホールに隣接する神戸港中突堤から遊覧船「ロイヤルプリンセス号」(414G/T、旅客定員500名)をチャーターし、神戸港クルーズに出航しました。本クルーズでは、みなとまちづくりマイスター(一般社団法人ウォータフロント協会認定)の森田潔氏(一般社団法人神戸港振興協会参事)に、行き交う船の用途やガントリークレーンでの荷役、神戸港内の様々な港湾施設や役割などについて説明をしていただきました。
中突堤を出航した船は、人工島のポートアイランドと神戸市街を結ぶ神戸大橋の下をくぐり東進し、神戸港内の定期観光クルーズでは見ることが出来ないコースを航行しました。中古車オークション会場のある埠頭では、大きな自動車運搬船が接岸していて、そこから日本の中古車が世界に輸出されているとの説明がありました。また、穀物や野菜を扱う埠頭では、私達が普段口にする様々な食糧が神戸港に荷揚げされているとの説明をしていただきました。普段の生活に身近な品物の輸出入の話に、参加児童も熱心に耳を傾けていました。
船はその後、人工島ポートアイランド東岸を南下し、ガントリークレーンが林立するコンテナ埠頭で荷役している大型コンテナ船に近づき、迫力ある荷役風景を間近に見ることが出来ました。森田参事からは、ガントリークレーンや防舷材一機の値段はいくらかというクイズも飛び出し、児童が答えた値段をはるかに上回るその値段に、参加者は驚きの声を上げていました。
その後、船は神戸空港の南側を西に向けて航行しました。タイミング良く神戸空港を離着陸する飛行機に遭遇し、普段は見ることが出来ない、海からの迫力ある離着陸シーンに児童は大喜びしていました。
最後に、神戸港第一関門を通って港内に帰って来た船は、川崎重工株式会社神戸工場のドックに海側から接近し、建造中の最新鋭の潜水艦を直ぐ近くから望むことが出来ました。今回特別に低速でドックに接近して頂いたこのシーンでは、児童のみならず、教職員や関係者もが身を乗り出すようにして、生で見る潜水艦の全景に目を輝かせていました。
神戸海洋博物館見学&クイズ大会開催!
【学校紹介】
交流学習会の一環として、南あわじ市と神戸市から参加した合計9校による学校紹介の時間を設けました。小道具あり、合唱あり、クイズあり、そして、地元の伝統工芸の紹介や縄跳びの実演まで飛び出すなど、各校とも児童が自発的に発表方法や内容に工夫を凝らして臨み、お互いの地域や学校を知ることが出来、笑顔溢れる楽しいひと時を過ごしました。
【神戸海洋博物館とカワサキワールドの見学】
午後からは、学校の異なる児童間で共に考え、共に学び、そして、神戸港の役割と歴史、そして広く海について親しんで貰う為、9校混合で35班に班分け(1班6名)をし、神戸海洋博物館とカワサキワールドの見学を行いました。
神戸海洋博物館は神戸港をテーマにした海運、海洋、海の歴史の総合的な学習の場であり、カワサキワールドは造船を初めとした神戸の総合メーカー、川崎重工業株式会社の企業ミュージアムであります。展示内容により関心を持って貰う為に、班単位で館内クイズラリーに挑戦して貰いました。各班とも難問に悪戦苦闘しつつも、仲間と協力し、相談しながら、ヒントの書かれた展示案内図などを探して、解答を見つけていました。
【交流クイズ大会】
神戸海洋博物館見学の後は、班対抗で二者択一の○×クイズ大会を行いました。
午前中の神戸港クルーズ、午後の神戸海洋博物館などの見学を通じて、「見て」、「聞いて」、「触れて」、「学んだ」中からクイズを出し、班の仲間と答えを考えてもらいました。クイズの内容は、南あわじ市と神戸市の児童が共に考えることが出来るよう、淡路島や神戸市にまつわるクイズを織り交ぜたものを出題しました。中には班内で意見の分かれる問題もあり、初めて会った仲間でありながらも、制限時間内に答えをまとめなければならないスリルと交流の過程を、参加児童は楽しんでいました。
参加者の声
・神戸港クルーズでは、間近にコンテナ船の荷役等が見られてよかったです。
・潜水艦の実物を見ることができて、うれしかったです。
・船で、いろいろと説明してもらって楽しかったです。
・交流学習会では、学校紹介で他校の様子が分かりました。
・他の学校の子と友達になれて楽しかったです。
・交流学習会での○×クイズは、とても楽しかったです。
メディア掲出
・神戸新聞(7/7朝刊)
<配布資料>
・プログラム(神戸実施のしおり)
・絵手紙の書き方
・神戸海洋博物館見学用問題
・参加者班別名簿
・色鉛筆 など
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
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