海の祭で「つながる」を体感する in 瀬戸内 佐島 〜海と日本PROJECT〜
瀬戸内海に浮かぶ「佐島」の秋祭りに参加する大学生を全国から募り、地元の人々と一体となって祭りを盛り上げました。地域交流の中から祭りの本質的な価値を見出し、離島地域での「つながり」の大切さを体感してもらいました。
2019.12.24
瀬戸内海の「佐島」の秋祭りに、全国から応募いただいた大学生が参加。祭りの準備から後片付けまで行い、祭り本番では御輿を担いで海に入るなど、地元の人々と一緒に祭りを盛り上げました。3日間の交流の中で、祭りの本質的な価値と、離島地域での「つながり」の大切さを体感してもらいました。
「海にまつわる物語」を持つ祭りの体験と漁師や祭りの担い手など地元の方々との交流を通じて海への好奇心を高め、地域の祭りの趣きや大切さを体感してもらいます。地域における本質的な価値を感じてもらうだけでなく、さらには海に囲まれた離島地域でのつながりの重要性とコミュニティのあり方を考え、行動変容のきっかけとしてもらうことを目指しています。
日程
10月12日、13日、14日
開催場所
愛媛県越智郡上島町弓削佐島
参加人数
参加者:8人 スタッフ:5人
主催
一般社団法人マツリズム
協力
汐見の家、佐島祭典委員会、上島町商工観光課
瀬戸内海「佐島」の秋祭りに県外の大学生が参加
瀬戸内に浮かぶ人口500人の小さな離島「佐島」では、毎年10月に佐島八幡神社の秋祭りが行われます。かつては造船景気の好影響で1200人を超える人々が住んでいた佐島ですが、現在はその半分以下となり、祭りの担い手も不足気味に。年に一度の祭りの際には、隣の島々からの応援や帰省する出身者の力も借りて盛り上げています。
今年は全国から大学生の参加者を募り、準備から後片付けまで、普段体験することのない祭りの裏側まで体験してもらいました。参加した学生たちは海の祭りに飛び込み、楽しさと一体感を味わうだけでなく、佐島の人たちの優しさと温かさに触れ、島と人と海のつながりについて学びました。
地元の人々と一体となって祭りを盛り上げ「つながり」を体感
参加初日は、まず佐島八幡神社を参拝しました。その後、島の歴史や秋祭りのお話を聞いたり祭り唄の練習を行うオリエンテーションを受けて、秋祭りへの参加に備えました。翌日は秋祭り本番。地元の方々と一緒に神輿を担いで海へ入ったり、だんじりを担いで八幡神社の石段を登る体験などもしました。最終日には後片付けにも参加。
3日間を通じて、地元の祭りの担い手の方々や、都会からの移住者が作ったゲストハウスやカフェ経営者など、佐島に住むさまざまな方と交流してもらいました。楽しさや学びが得られただけでなく、「いつでも帰ることのできる場所」を見つけたという学生もいました。
瀬戸内海の暖かい海が育んできた佐島で、たくさんの「つながり」の大切さを体感する3日間となりました。
(スケジュール)
・1日目
集合 → book café okappaにて昼食 → 佐島八幡神社お参り → オリエンテーション(佐島の歴史と海、佐島の秋祭りについての話、祭りの唄の練習) → 自由散策 → みんなで夕食作り(鯛飯など) → 汐見の家にて夕食 → 懇親会 → 夜殿祭
・2日目
佐島の秋祭り本番!みんなで円陣を組んで志気を高めた後、だんじりと神輿に分かれて担ぐ → 神輿は海へ → お昼休憩 → だんじりを担いで八幡神社の石段を上る → おでんを食べながらお祭り最後まで盛り上がる → 懇親会
・3日目
神社でお祭りの後片付け → 地元の方達へ御礼の挨拶 → 隣の弓削島でお土産購入&お昼のお買い出し → 海の近くで青空ランチ → 振り返り会 → 解散
参加者の声
・事前に祭りの唄を教えてもらえたから地元の人と一緒に盛り上がることができた。
・祭りを通して地域の人や他の参加者と交流し、一人では体験できないことをたくさん得ることができた。今後もつながりを大切にしたい。
・島のおじいちゃんたちが若者が増えたことで本当に喜んでくれて希望に溢れた顔をしていたのが印象的だった。
・佐島の人ともご縁ができて帰りたい場所が増え人生が豊かになった。
・佐島の人はとても優しく温かい。この人柄は瀬戸内海の穏やかな海が育んでいるのかなと、海と人とのつながりを感じた。
・道を歩いていて知らない人同士でも自然とあいさつを交わし合うのがいいな、と思った。
・神輿で海に入るのは初めての経験で、とても神聖な感じがした。
・おじさんたちが仲間同士で仲良くはしゃいでいて、この穏やかな海の傍で育ったからいい関係が作れるのかな、と思った。
・海は時たま怖い表情も見せる。海とうまく付き合っていく手段のひとつとして、お祭りがあるのではないか。
・佐島の人たちは外国人だからといってそれで人を判断しない。温かく受け入れてくれて祭りに参加させてもらえて、一体感を一緒に感じることができた。
メディア掲出
【テレビ】
南海放送
【新聞】
愛媛新聞
【他】
NHKworld(予定)
<チラシ>
<しおり>
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:13人