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陸養プロジェクト2019 青森2 〜海と日本PROJECT〜

小学校と連携し、校内での陸上養殖体験を通じて、小学生たちに水産資源や命の大切さ、地域の海について学んでもらうプロジェクトを、青森市立長島小学校で実施しました。

2020.03.04

「陸上養殖」の経験を通じて、子どもたちに水産資源や生命の大切さ、地域の海について学んでもらう陸養プロジェクトを、青森市立長島小学校で継続しています。今回は、講師を招いた座学のほか、子どもたちが取り組んでいる「陸上養殖」について、中間発表を行いました。

陸養プロジェクトは各地の小学校と連携して、①海の魚を子どもたちが自ら育て、考え・行動することで生命の大切さを学ぶこと、②「陸上養殖」を通して水産資源の貴重さや自分たちが住む地域の海の問題についても同時に学ぶこと、③小学生が能動的に海に対しての問題意識=アクションを起こすことを促進させること、を目的に活動しています。

日程
2019年11月28日 座学①
2020年01月31日 中間発表
2020年01月31日 座学②

開催場所
青森市立長島小学校

参加人数
26人(参加児童24日人、学校の先生2人)

主催
“陸養”プロジェクト実行委員会

共催
日本財団 海と日本プロジェクト/NPO 日本養殖振興会

協力
アンバサダー 青森市教育委員会

座学① 養殖に関する講義を開催

NPO日本養殖振興会の斎藤氏による養殖に関する講義を行いました。
養殖の種類(畜養、完全養殖、栽培漁業など)の概論を説明し、生徒たちは、熱心にノートを取っていました。また、座学終了後の質問の時間には、多くの生徒が魚に関する疑問、魚の構造(重量における骨の量など)や、魚の食べ物(エビを食べる鮭は、身が赤いなど)といった質問を斎藤氏にぶつけました。20名ほどの生徒から7、8名が質問しており、魚への関心の高さが見て取れました。

日程:2019年11月28日
講師:NPO日本養殖振興会 齊藤浩一
座学① 養殖に関する講義を開催

5年生が陸上養殖の取り組み内容を中間発表

5年生23名が取り組んでいる「陸上養殖」について、長島小学校の3年生、4年生、6年生の合計80名ほどに対して発表しました。発表では、「養殖」「メバル」「近大養殖」「青森県と沖縄県の魚」「暖流・寒流」の6テーマに関して、5年生が6班に分かれて説明しました。
各班は1班につき8分ずつを使い、大きな紙(縦2m×横1mほど)や、パソコンなどを活用してそれぞれの内容を説明します。説明には、これまで陸養で経験した「濾過する砂利研ぎ」の意味や、魚粉やビタミンが含まれている餌の質に関すること、餌を食べない魚への対応方法などがありました。その他、「魚の養殖は日本に必要だ」、「発表で調べた内容をこれからのメバル養殖に活かしたい」との意見があり、今後の陸養に取り組む姿勢も各班ごとにまとめていました。

日程:2020年1月31日
5年生が陸上養殖の取り組み内容を中間発表

座学② 水産業と食のプロから学ぶ授業

お一人目の講師、青森県農林水産部 の澤田氏からは、青森県の水産業の取り組みについてお話がありました。また、もうひとりの講師の畠中さんからは、料理の難しさと「命」をもらって食事をすることの意味や、職人が使う「包丁」 について話がありました(包丁は使っていくと短くなるなど)。 畠中さんは生徒たちに、「学ぶことを忘れずに将来を考える こと」の重要性を熱心に語っていました。

日程:2020年1月31日
講師①:青森県農林水産部 澤田 篤 様 
(授業内容 「青森県の水産業と県の取り組み」)
講師②:はた善  畠中 均 様 
(授業内容 「魚という命を捌き、食べるという職業について考える」)
座学② 水産業と食のプロから学ぶ授業

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:26人