2019 さばける塾 in しまね 〜海と日本PROJECT〜
各地の調理専門学校等の協力のもと、魚のさばき方教室を開催しました。魚をさばくことは命に触れ、海の恩恵に想いを馳せる行為。日本古来の技法で魚を“さばける”ことへの憧れや喜びを掘り起こし、多くの“さばける男子・さばける女子”の育成に努めました。
2020.02.12
島根県では、地元で活躍する料理研究家の協力を得て、さばける塾を開催しました。
魚をさばくという体験を通じて、魚の魅力を感じ、魚を育む海の環境やその保全について考えてもらいます。魚をさばいた経験がない子どもも魚に触れ、多くの魚の調理に興味を持ってもらうこと、地元で獲れる魚のおいしさを知り、海の環境保全活動につながるムーブメントを切り開くことを目的としています。
日程
2019年10月31日(木)9:40~11:25
2019年11月01日(金)9:40~11:25/13:30~15:15 (3クラスで開催)
開催場所
松江市立法吉小学校(島根県松江市比津町532)
参加人数
87人
主催
海と日本プロジェクトinしまね実行委員会
共催
松江市立法吉小学校
新鮮なアジをさばき、調理したアジフライをいただく
10月31日(木)と11月1日(金)の2日間にわたって松江市の法吉小学校でさばける塾を開催し、5年生87人が参加しました。5年生は2学期に島根県の水産業について学んでおり、さばける塾はこの学習の一環として行われました。
さばくのは、大田市で水揚げされた脂がのった新鮮なアジです。子どもたちは地元で活躍する料理研究家の西本敦子さんからさばき方を教わり、地域のボランティアスタッフに手伝ってもらいながら、三枚おろしに挑戦しました。
魚をさばいた経験のある子もいましたが、さわるのさえ初めてという子も多く、恐る恐る包丁を動かしたり、どこに手を添えてよいのか戸惑ったりしていました。慣れない包丁さばきに悪戦苦闘しながらも、全員が一尾ずつアジをさばくことができました。
さばいた後はアジフライを作って、揚げたてを試食。自分で作ったアジフライを食べた子どもたちは満足そうでした。魚が苦手と言っていた子も「おいしい!」と口にして、苦手意識を克服した様子をみせていました。
子どもたちは、「さばくのを見て簡単だと思ったが、やってみると難しかった」「友達にも教えたい」「おいしい魚が食べられるのは、豊かな海があるおかげと思った」など、たくさんの感想を発表。体験を通して、島根県の海の豊かさと魚のおいしさ、魚を育む海の環境を守る活動の大切さを実感した様子でした。
今回のさばく体験の中では、教材となったアジを育む島根県沿岸の豊かな海と漁獲される魚について説明しました。島根の水産業について学んでいたこともあり、この体験を通じて、海や漁業に対する理解が深まったようです。
参加者の声
【参加児童】
・魚のおいしさに驚きました。自分でさばいた魚は、すごくおいしかったです。
・またやってみたい。色んな魚をさばきたいと思いました。
・魚が苦手だったけど、おいしかったし、楽しかったです。
・貴重な体験できてよかったです。家でもやってみたい。
・お母さんが揚げ物をしている時には簡単と思っていましたが、実際は大変だということがわかりました。
・次は骨まで使って汁にしたいです。
・このイベントがなかったら大人になるまで魚をさばくことはなかったと思います。さばいてみて将来に役立つと思いました。
・島根県の海には、こんなにおいしい魚がいるんだなと思いました。
・海の環境が悪いと魚がとれなくなるかもしれないから、海を大切にしたいです。
・おいしい魚を食べられるように、海をきれいにして魚が住みやすい海にしたいと思いました。
・海と日本プロジェクトのようなところがあると知って、すごいと思いました。
・海と日本プロジェクトのように、ごみを拾ったり環境を良くしてくださる方のおかげで、魚を食べたりできるという、ありがたみを感じました。
【先 生】
・子どもにとって意義のあることだったと思います。
・子どもが魚に興味を持ち、おいしい魚のありがたさがわかったことが良かったです。
・大きな魚をさばくことができて、子どもたちは満足そうでした。楽しかったと口々に言っていました。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:87人