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豊かな海と離島の魚食文化を未来へつなぐ商品シリーズ ”第一弾”おいしく食べて海の砂漠化を防ぐ「対馬島のアイゴと野菜の具沢山スープ」が完成

NPOリトケイは、この度、Chefs for the blue(シェフスフォーザブルー)と協力し、離島地域の未利用魚や低利用魚などを活用した、おいしく味わい、海を学べるサステナブルな商品開発に挑戦しています。第一弾は、長崎県対馬島(つしまじま)で磯焼けの一因となっている「アイゴ」を活用。恵比寿のフレンチ「アムール」の後藤祐輔シェフがアレンジ。スパイス香る「対馬島のアイゴと野菜の具沢山スープ」が完成しました。

2023.10.12

「島の宝を未来につなぐ」ことをミッションに活動するNPOリトケイ(特定非営利活動法人離島経済新聞社)は、この度、豊かな海と日本の魚食文化を未来につなぐことをミッションに活動するChefs for the blue(シェフスフォーザブルー)と協力し、離島地域の未利用魚や低利用魚などを活用した、おいしく味わい、海を学べるサステナブルな商品開発に挑戦しています。

第一弾には、長崎県対馬島(つしまじま)で磯焼けの一因となっている「アイゴ」を活用。磯焼け対策の未利用魚活用で高評価を得る「丸徳水産」(長崎県対馬市)のアイゴを、恵比寿のフレンチ「アムール」の後藤祐輔シェフがアレンジ。スパイス香る「対馬島のアイゴと野菜の具沢山スープ」が完成しました。

本企画は、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

同商品は、2023年10月21日(土)22日(日)、東京・二子玉川で催される「海のごちそうフェスティバル2023」で提供。おいしく食べることで海の環境改善につながり、島の産業振興にも貢献できる商品として、今後は、瀬戸内海や奄美群島にも産地を広げ、離島地域の未利用魚や低利用魚などを活用したレトルト食品として、シリーズ化を目指します。

「海のごちそうフェスティバル2023」NPOリトケイ出展概要
<日程>

2023年10月21日(土)11:00~20:00、22日(日)10:00~16:00
<会場>
二子玉川ライズ(東京都世田谷区玉川1丁目14-1)
※東急田園都市線・大井町線「二子玉川駅」直結
https://www.rise.sc/access/
<入場料>
無料
<出展内容>
・キッチンカーでのスープ提供(税込500円・300食)
・『季刊ritokei』配布(なくなり次第終了)
<海のごちそうフェスティバル公式ウェブサイト>
https://shoku.uminohi.jp/gochiso-fes/

離島の海と魚食文化を未来へつなぐ商品開発
1万4,125の島からなる島国日本には、北海道・本州・四国・九州・沖縄本島をのぞく416の有人離島地域(以下、島)に約100万人が暮らしています。四方を海に囲まれた島々では、古来から豊かな海の幸を活かした漁が行われ、島々のなりわいや生活文化がつむがれてきました。
一方で、日本の総漁獲高は、ピーク時の1984年に約1,282万トンを数えて以降、2022年には約386万トン(※1)と三分の一以下にまで減少。SDGs(持続可能な開発目標)で掲げられる17のゴールのなかでも、14番「海の豊かさを守ろう」は日本における取り組みの強化が必要な目標として指摘されています(※2)。

※1 農林水産省統計部「漁業・養殖業生産統計」(2023年)、令和元年度『水産白書』より
※2 Sustainable Development Report 2023より

リトケイは、多くの島で主要な産業として人々の暮らしを支えてきた漁業・水産業にスポットを当て、2021年より有人離島専門メディア『ritokei』の記事や、島の魚を味わうイベントなどを通じて島の魚食の魅力を発信する「離島の魚食を広めるプロジェクト」に取り組んできました。
2年間にわたる活動の中では、島々の魚食文化の豊かさや、漁師さんたちの愛する島の海と仕事へ向ける想いに触れる一方、「海が変わってきた。これまでのように魚が捕れない」「若い後継者がいない」など、間近に迫る危機や不安も目の当たりにすることとなりました。
多様な文化や自然、暮らし、経済があり、それぞれが島国の国境を守る大切な拠点でもある島々で、SDGsに掲げられる「住み続けられるまちづくりを」を実現するためには、地域の産業を守り、継承していく取り組みが欠かせません。
そこで、2023年度はこれまでの活動を発展させ、豊かな海と日本の魚食文化を未来につなぐことをミッションに活動するChefs for the blueと協力し、島々の未利用魚や低利用魚を活用したサステナブルで海の学びにつながる商品づくりに取り組んでいます。

長崎県対馬島で進行する海の砂漠化
長崎県対馬島(つしまじま)は、九州と朝鮮半島の間に浮かぶ、日本で三番目に大きな離島。第一次産業の割合が他に地域に比べて19.9%と高く、特に漁業は15.5%と主要な産業となっています(※)。
漁業では、イカ釣をはじめ、ブリなどの一本釣・延べ縄漁、サザエやアワビなどの貝類、ヒジキなど海藻類の採取、沿岸での定置網漁業、マグロや真珠の養殖業が盛ん。アナゴの水揚げは全国一を誇ります。
そんな対馬島では、近年、海藻が減少し海が砂漠のようになる「磯焼け」による魚の減少が問題となっており、漁業・水産業と自治体が連携し漁場の再生に取り組んでいます。

※平成27年国勢調査

アイゴを食べて海の砂漠化を防ごう
海の中で海藻が密集して生息している場所を「藻場」といい、海水を浄化し、魚や貝のエサとなり、外敵から身を守る隠れ場になるなど、海の生き物を守り成長させるために大きな役割を果たしています。
対馬島で問題になっている磯焼けが起こる原因は、地球温暖化による水温の上昇や気候変動などにより、海藻が①植食動物に食べられる、②枯れる、③芽生えなくなる、④流失することにより発生すると言われています。
対馬島では、海藻をよく食べ磯焼けの一因とされるアイゴが近海に生息し、産卵期を迎える初夏に数多く網にかかります。従来、捕獲したアイゴは独特の磯臭さから食用されず、多くが廃棄処分されていました。そんな魚たちをおいしく食べられるようにすれば、海の磯焼けを防ぎ、新たな収入源として、漁業・水産業の振興に貢献することができます。

「対馬島のアイゴと野菜の具沢山スープ」では、未利用魚を活用した磯焼け対策で高い評価を得る丸徳水産(※)のアイゴを使用。Chefs for the blueに参画する恵比寿のフレンチ「アムール」の後藤祐輔シェフの手で、アイゴがおいしいスープに生まれ変わりました。
今後は、瀬戸内海や奄美群島にも産地を広げ、広く流通させられるレトルト食品としてシリーズ化を目指しています。


■後藤祐輔シェフより

「アイゴは身がしっかりして食べ応えがあり、加熱しても身崩れしないため煮込みに適した魚です。
フランスの家庭料理『ガルビュール』をイメージして、魚の自然な味わいも楽しめるような味付けにしました。魚や豆、野菜、スパイスなどの風味を楽しんでいただけたらうれしいです」

<後藤祐輔>
1979年5月25日 東京都出身。『ミシュランガイド東京 2013』にて一つ星を獲得。以後7年連続で一つ星を獲得。2016年11月 シャンパーニュ騎士団より「シュバリエ・ドヌール」の称号を叙任。フランス料理の技術、精神をベースに『日本人の感性、感覚を大切にし、日本人でしか表現できないフランス料理』をテーマに、独自の世界観、理論に基づき、日々研鑽する。
https://gotoyusuke.jp/

※丸徳水産「そう介プロジェクト」
https://www.marutoku-kitchen.com/%E6%A6%82%E8%A6%81-1

 

プロジェクトメンバー

●NPOリトケイ(特定非営利活動法人離島経済新聞社)
離島地域にある価値と課題、その間にある可能性に注目するNPOリトケイは、全国の「島」を専門に、地元住民やファン、関係人口、行政、企業などと連携し、「メディア運営」と「地域事業」の両輪で、地域を支える担い手の確保・育成、産業振興サポート、環境保全活動の拡大を支援しています。

事業ディレクター 矢吹飛鳥

2020年よりリトケイに参画。今年念願叶い奄美大島の二次離島、加計呂麻島に移住。2021年度より島の魚食プロジェクトを担当している。

広報担当 石原みどり

『ritokei』編集・記事執筆。離島の酒とおいしいもの巡りがライフワーク。著書に奄美群島の黒糖焼酎の本『くじらとくっかるの島めぐり あまみの甘み あまみの香り 奄美大島・喜界島・徳之島・沖永良部島・与論島と黒糖焼酎をつくる全25蔵の話』(共著・鯨本あつこ、西日本出版社)。

リトケイ理事 上月温子

2013年よりリトケイに参画。広告代理店営業職と兼業で一般企業や島の事業者とのコミュニケーションサポートに携わる。一般社団法人地域づくり支援機構 認定地域プランナー&コーディネーター。

Tiny Tiny 高垣陽子

サービス企画・開発。移住関連のサービス開発に関わり始めたころから、離島の魅力にはまる。海と音楽と建築鑑賞が生きる源。


●一般社団法人Chefs for the blue(シェフスフォーザブルー)
フードジャーナリストと東京のトップシェフ約30名を構成メンバーに、2017年に発足。NGOや研究者、サステナブルシーフードを専門とするコンサルティングファーム、政府機関などから学びを得ながら、持続可能な海を目指した自治体・企業との協働プロジェクトやフードイベントなど活動。2021年9月に発足した京都チームも加わりさまざまな分野のトップシェフ達がチームとして協働する。

代表理事 佐々木ひろこ

食文化やレストラン、食のサステナビリティ等をテーマに長く寄稿するフードジャーナリスト。2017年よりシェフ達とともにChefs for the Blueを立ち上げ、豊かな海を取り戻し食文化を未来につなぐための活動を続ける。農林水産省 水産政策審議会特別委員。

Chief Strategy Officer 本間勇輝

『東北復興新聞』『食べる通信』、(株)ポケットマルシェ(現、(株)雨風太陽)、『美食倶楽部ネットワーク』等の立ち上げを経て、2023年よりChefs for the Blueに戦略担当として参画。著書に『ソーシャルトラベル』(U-CAN)『3years』(A-Works)。

商品開発サポート 松尾琴美

バイヤーとして日々産地を巡りながら、「未来も美味しい食」を目指して様々な商品の企画/開発に携わる。2023年よりChefs for the blueに参画。


<取材に関するお問い合わせ・宣材写真のご依頼>
お手数をおかけしますが、下記メールアドレス宛にお問い合わせをお願いいたします。
特定非営利活動法人離島経済新聞社
代表メールアドレス npo@ritokei.com(担当:石原)

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