「約半数の人がこの1年間、海に行っていない」と判明。その結果、「海が好き・親しみを感じる」と回答した人も減少し、課題が浮き彫りに。
2017年から2年に1度実施している「海と日本人」に関する意識調査の結果発表を、2022年7月15日に日本財団にて行いました。この調査は、日本人の海への意識、日本人の海に対する感情や認識がどのように変化しているのか、さらに社会の動向や情勢によってどのように遷移するかを定点観測し、今後のプロジェクトの立案や政策提言などに役立てることを目的に行っています。本来であれば2021年に実施する予定でしたが、社会情勢として、新型コロナウイルス感染拡大前との差異がよりはっきり傾向としてつかめるよう、今年実施となりました。
15歳~69歳の男女11,600人に調査したところ、「海に親しみを感じる」と答えた人は、2022年は37%で、2019年と比べると7ポイント減少となりました。その理由として考えられるのが、海への訪問日数です。
「この1年間、海に行っていない」と答えた人が45%と、2019年と比べると12ポイントも増えています。海に行かなくなった要因については、「コロナ前と比較して、屋外での活動が減った」と43%の人が回答していて、新型コロナウイルスが海への訪問頻度を減少させた一因になっていると思われます。
また、「この1年で海へ行っていない人」と「行った人」を比較してみると、行っていない人は「海を大切に思う気持ち」が低く、20ポイントほども差があるという結果に。そのため、今回の調査から海の訪問頻度と「海への愛着」や「海への関心」には相関関係があり、新型コロナウイルスによって低下した「海への訪問頻度」を増やしていくことが課題だとわかりました。
このほかにも、「子どもの頃の海体験」についての定点調査や「海との関係性」についての47都道府県別ランキングなども調査しました。
詳しい調査結果は、こちらからご覧ください。
https://www.nippon-foundation.or.jp/app/uploads/2022/07/new_pr_20220715_01.pdf