プロジェクトの実施によって民話や地域に対する関心が向上!
一般社団法人日本昔ばなし協会は、「海ノ民話のまちプロジェクト実施地域に対するアンケート調査」を2021年7月26日~8月20日に行いました。「海ノ民話のまちプロジェクト」は、海と深く関わりを持つ「日本」の海にまつわる民話を発掘し、その民話に込められた「思い」「警鐘」「教訓」を親しみやすいアニメーションで表現。次の世代を担う子供たちへ、そして、さらに次の世代へと語り継いでいくプロジェクトです。調査は、各地域における民話の保全活用の状況や現状の課題の把握、海ノ民話のまちプロジェクトによる効果や課題の把握を目的としたものです。
民話の保全活動をしていくための課題としては、大きく「人材や財源の確保」「情報発信力向上や価値の顕在化」「専門知識・技術の向上、ノウハウの向上」「地域内及び専門家との連携」という点があり、特に活動の基盤ともなる人材=担い手の確保については、全体の86.5%が課題と感じているという結果に。
課題がある一方で、プロジェクトが制作したアニメが、港の待合所での上映、駅の大型ビジョンでの放映というように地域で活用されるなどの事例も生まれていて、少なくとも全体の62%以上がポジティブな変化を感じていると言います。特に民話に対する関心の向上や地域内での機運醸成があげられ、さらに商品化や学校教育への取り入れ等の新たな取り組みの創出も見受けられています。
詳しい調査結果は、こちらからご覧ください。
https://uminominwa.jp/cl/wp-content/uploads/2022/03/2021_minwa_research.pdf