1050人にアンケートした結果「灯台を訪れたことがあるのは3人に2人」。さらなる利活用のためには「灯台の風景・景観を生かすべき」という声が多数!
日本財団は、灯台の利活用ニーズとポテンシャルについての調査を、「一般(観光客)」「地方自治体」「事業者(宿泊、物産、飲食等)」を対象に2020年5月~6月にかけて実施しました。
「一般(観光客)」を対象にした調査の結果では、灯台を訪れたことがある人は3人に2人いますが、その多くは「人生で1回」「10年に1回」「5 年に1 回」程度と頻度は少ないという結果に。この来訪頻度から推測すると、「灯台が目的地になっていない」ということが伺えると言います。その一方で、灯台の価値は航路標識としての従来の役割から広がりつつあり、7割以上の声を集めた「灯台風景を楽しむ場所」というほかに、「歴史的建造物としての価値を後世に伝えたい」「映画やドラマのロケ地に」など様々な利活用が望まれています。
自治体に行った「灯台を中心とした灯台観光ツアーを開発するなら、どのようなコンテンツを実施できますか?」というアンケートでは、ダントツで多かったのは「海の絶景や景勝地巡り」で、これに「ロケ地」「サイクリングコース」「海が見えるカフェやレストラン」が続きました。いずれも望まれていることと同じく、「灯台の風景価値を活かしていこう」というコンテンツで、灯台の新たな利活用ポイントは、「灯台の景観」の素晴らしさを活かすことだという結果に。
また、事業者に行った「お客様に灯台を観光スポットとしておすすめすることはありますか?」というアンケートでも、「美しい景観を楽しめるスポット」が全体の約73%と、他と大きく差をつける結果となりました。やはり「灯台の良さといえば景観」は共通認識のようです。このほかにも、さまざまな結果が明らかになり、コンテンツの掘り下げと磨き上げが必要といった課題が見えてきたと言います。
詳しい調査結果は、こちらからご覧ください。
https://toudai.uminohi.jp/todai-week2020/img/toudai_tabloid.pdf