新鮮な海の幸に愛情をトッピング。歴史とともに味わいたい!受け継がれる海の郷土料理
萩市の須佐男命いか料理や宮城県のはらこめし。海辺の町に受け継がれる愛情メニューを召し上がれ
2018.07.20
昔から地域の食材を使って受け継がれてきた郷土料理。地域の特産品を使って工夫された賜物です。
昔の人も同じ味を食べ、笑顔になっていました。
今回はそんな海辺の特産品を使った郷土料理のご紹介です。
漁師町の食文化を伝える漁家民宿 | 海と日本PROJECT in やまぐち
※動画は昨年のものです。
萩市須佐で10年続く、浜ご飯&漁家民宿「遊縁」。
日本海で一本釣りされ、須佐漁港に揚った「須佐男命いか」と名付けられた剣先いかと、地域の野菜などを使って日々大切に調理します。
須佐の漁獲高の半分以上を占めるいか。その時ある素材を使って、何通りにもアレンジします。「いかの三杯漬け」、「ゴーヤのいか和え」など、野菜もたっぷり摂れるメニュー。いかの他にも海の幸や野菜を使った料理が次々とできあがり、この日のお膳は16皿!
鮮度が命の“男命いか”。刺身用はお客さんが来る30分前に、専用の生け簀に取りに行きます。新鮮そのもののお刺身は、透き通って光り輝く美しさ。
「遊縁」の食卓に並ぶ料理は、経験と知恵で漁師町の食文化を大切に守られてきた、地域の人たちのおふくろの味です。
人気の郷土料理 はらこめし | 海と日本PROJECT in みやぎ
※動画は昨年のものです。
宮城県の亘理町を代表する郷土料理といえば、秋鮭といくらを使った「はらこめし」。町の近くを流れる阿武隈川に多くの鮭が遡上していたので、昔からこの地域では秋祭りなどのご馳走は、はらこめしでした。今でも地元の人は、毎年この時期を楽しみにしています。
町でも、町おこしの一環として、はらこめしのPRに力を入れています。
町の寿司店のはらこめしは、ごはんの上いっぱいに敷き詰められた鮭の上に、キラキラ光るいくらが乗って、いかにも美味しそう。
この時期、魚屋さんにも鮭といくらが並びます。この地域では家庭でもはらこめしを作ります。家庭ごとに味付けが違い、代々受け継がれてきました。女性は、嫁ぎ先で義母から味付けを教わり、その味をまた次の代へと受け継いで行くのが習わし。
●まとめ
昔から受け継がれてきた郷土料理。その味は、受け継いで来たひとりひとりの積み重なった郷土愛も、スパイスになっているのかもしれません。
そんな、大切に守られてきた、古の味を味わえるというのは幸せなことですね。